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土曜日, 9月 18, 2021

ITに強いオープンイノベーションといえば島根県。その事例と特徴

島根県は近年、ITとオープンイノベーションというイメージが浸透してきています。この記事では、具体的にどのような取り組みが行われているのかまとめました。
IT企業誘致で地域を盛り上げたい、IT企業と協業してオープンイノベーションに取り組みたいといった自治体にとって、島根県はぜひ参考にしたい県のひとつです。IT企業誘致に成功した事例を複数ご紹介していますので、取り入れられそうなアイデアを探しながらご覧ください。
目次
・島根県のオープンイノベーションの概況
・島根県のインキュベーション施設
・島根県のオープンイノベーション事例
・IT分野で起業するなら島根県は要チェック

島根県のオープンイノベーションの概況

島根県のオープンイノベーションは、IT分野との強いかかわりがあります。ITベンチャーなどにお勤めの場合は、「島根といえばRuby」としてご存知の方が多いのではないでしょうか。

島根県とRubyのかかわり

Ruby(ルビー)とは島根県松江市在住のまつもとゆきひろ氏が開発したプログラミング言語です。Rubyは今や世界中で使用されているメジャーな言語で、まつもとゆきひろ氏はその功績を評価され松江市の名誉市民にも選ばれています。

松江市はこのRubyに注目し、松江市をITの街としてブランディングしていくことにしました。その結果「松江市といえばRubyの街」となり、島根県全域としてもITを活用した街おこしが活発に行われるようになったのです。

島根県のインキュベーション施設

島根県の主なインキュベーション施設を3つピックアップしてご紹介します。

①しまねソフト研究開発センター

公益財団法人しまね産業振興財団が運営するインキュベーション施設です。IT企業支援にフォーカスし、PCを持ち込んで開発できる「開発室」が充実しています。少人数で使える個室もあり、外部流出を防ぎたい企業秘密にも配慮されたつくりは、さすがITの街といったところです。

島根県に研究拠点のある企業が利用でき、オープンソースの精神を尊重して研究成果は広く外部に公開されています。オープンソースで情報公開することによって、技術者や研究者との連携をしやすくしているわけです。

なお、施設内部の様子は公式サイトから360度カメラで閲覧も可能。この施設では、さまざまな支援事業やセミナー・相談会が実施されているのも特徴です。

360度カメラ(しまねソフト研究開発センター公式サイト)
▶︎https://www.s-itoc.jp/about_us/facility/

②テクノアークしまね

テクノアークしまねは、島根県の研修開発型企業団地(ソフトビジネスパーク島根)の中核となる施設で、多方面から起業家やオープンイノベーションの支援をするために設置された施設です。

施設内には公益財団法人しまね産業振興財団、島根県産業技術センターなど経営サポートを専門とする機関が入居し、多方面からオープンイノベーションの支援に取り組んでいます。豊かな緑と広い敷地に囲まれた静かな環境は、開発に打ち込むのにぴったりです。インキュベーションルーム、レンタルオフィス、貸会議室などの施設が充実しています。

③次世代たたら協創センター

島根大学内に設置されたインキュベーション施設です。この施設は、島根大学の先進研究と特殊鋼産業の民間企業が連携するためにつくられました。「たたら」とは島根県に伝統的に伝わる製鉄技術のことです。

島根県内の特殊鋼企業と島根大学・松江高専、さらには外部からオックスフォード大学や東京工業大学も連携して新技術の開発に取り組んでいます。

人財育成プロジェクトでは、特殊鋼技術に精通した人材の育成、インターンシップ、官民協働海外留学支援制度(トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム)を活用した留学支援など、多方面での人材育成を行っているのが特徴です。

島根県のオープンイノベーション事例

島根県では多様なオープンイノベーションの取り組みがなされており、ここではその一部をご紹介します。なお、ご紹介しているイベント等は2020年度の実績のため、2021年度の開催については改めてホームページ等でご確認ください。

Ruby City MATSUEプロジェクト

松江市が行う企業誘致プロジェクトです。オープンソースのプログラミング言語「Ruby」を使って、IT企業誘致に向けた取り組みを多方面で実施しています。

2006年から開始されたこのプロジェクトは、当時の松江市長がRuby開発者のまつもとゆきひろ氏が松江在住であることに注目し、それをきっかけに始まりました。年に1回開催される「RubyWorldConference」は、世界中からRubyの重鎮が集まり、松江の街がにわかに活気づきます。

これ以外にもビジネスプランコンテスト、オープンソースサロンなどRubyに関するイベントが多数開催されているのでチェックしてみてください。

松江オープンソースラボ

Ruby City MATSUEプロジェクトから生まれたインキュベーション施設です。Rubyなどのオープンソースソフトウェア(OSS)に特化した、開発・交流拠点として利用されています。

このラボを拠点に、オープンソースに関する勉強会や交流会、サロンが月に1回程度の頻度で開催されているため、興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。

先端技術イノベーションプロジェクト

島根産業技術センターが進める、産官学連携プロジェクトです。島根県への企業誘致や人材育成、先端技術に関する情報発信などに幅広く取り組んでいます。

具体的には業種別に9つのテーマに分類し、切削・先端加工技術、AI活用、高機能センシング、木質新機能材料開発など世界の最先端を走る技術を開発。島根県が県内企業と連携して、5年間の長期スパンで研究を支援しています。

IT分野で起業するなら島根県は要チェック

島根県は起業やオープンイノベーション支援に積極的な県だということがおわかりいただけたのではないでしょうか。

島根県にはもともとRubyという題材があったものの、行政が街づくりのテーマとして目をつけたからこそ現在の「島根といえばIT」といったイメージにつながっています。

ITや先端技術というキーワードは優秀な若者を集めるパワーがあり、地域の活性化にも直結するため、ITを活用したオープンイノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。

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