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日曜日, 1月 29, 2023

【スタートアップ募集】第一三共ヘルスケアと一緒に、「ヘルスケア」領域に新しい価値を創出しませんか

「Fit for You 健やかなライフスタイルをつくるパートナーへ」をコーポレートスローガンに掲げ、鎮痛薬「ロキソニン」をはじめ、かぜ薬「ルル」、キズ薬「マキロン」など、生活に身近な市販薬ブランドを多数展開する第一三共ヘルスケア。他にも、敏感肌向けスキンケアブランド「ミノン」やオーラルケアなど、さまざまな製品を展開をしている。そんな同社は、もっと幅広くヘルスケアや生活改善に貢献すべく、製薬会社だけでは発想できないアイデアや技術を求めて、アクセラレータープログラムの実施を決定した。具体的に、どんなスタートアップとの協業に期待しているのか。同社・経営企画部の松尾健氏と製品企画室の古市亜美氏に話を伺った。

顕在化した症状にとどまらず、未病や健康維持にも取り組みたい

――第一三共ヘルスケアのミッションと事業内容について教えてください。

松尾 第一三共ヘルスケアは、「Fit for You 健やかなライフスタイルをつくるパートナーへ」をコーポレートスローガンに掲げる、ヘルスケアカンパニーです。

薬局やドラッグストア、通信販売で生活者自らが選んで購入いただく市販薬を中心に、スキンケアやオーラルケアの製品ラインアップも充実させながら事業を展開しています。

また「2030年ビジョン」も掲げ、「人生100年時代のQOLを支え、独創的な製品と情報で新たな価値を生み出し、サステナブルな社会の発展に貢献する」という目標達成に向けて、未病や生活改善への取り組みも進めています。

――今回、アクセラレータープログラムを実施するにあたり、どういった課題があったのでしょうか?

松尾 私たちはこれまで、多数のブランドを市場に提供してきました。しかし、テクノロジーが急速に進化し、外部環境の変化も激しい社会では、これまでと同じようにモノを提供するだけでは市場に価値を提供しきれない、このままではビジョンに対するギャップを埋めきれないという課題が出てきたんです。

個別の顕在化された症状、たとえば「腰が痛い」「口内炎ができた」などに対処することも必要ですが、不調を感じないライフスタイルを作っていくことも、未病や健康維持・増進の観点からは欠かせません。

そのためには、若い方から高齢の方まで、それぞれの多様なライフスタイルのニーズに合わせて、適切な製品やソリューション、サービスの提供が求められますが、我々の既存のリソースだけで生活者の個別ニーズに対応するのは難しいのが現状です。

そこで、外部のアイデアや技術を掛け合わせて新しい価値を創出すべく、オープンイノベーションの推進、アクセラレータープログラムの導入を決定しました。これにより、2030年に向けて第一三共ヘルスケアを支える新しい事業の柱を獲得したいと考えています。

トップも賛同。全社横断プロジェクトとして推進

(リバースピッチの様子)

――スタートアップとのオープンイノベーションで期待することを教えてください。

松尾 我々が自前でできることにも、既存事業から発想できることにも限界があります。もしかしたら自由に思考することに無意識に蓋をしていることがあるかもしれません。

だから、異なるフィールドにおいて強みがあるスタートアップの皆さんがお持ちのアイデアや技術と巡り合うことで、我々だけでは着想できなかったような事業を共創できたら嬉しいです。オープンイノベーション(※1)は初めての取り組みなので手探り状態ですが、大きな期待を感じています。
(※1)オープンイノベーションとは:自社の有する経営資源や技術に頼るだけでなく、社外と連携することにより、革新的なビジネスやサービスを共創していく仕組み

――他社との共創は今回が初めてでしょうか?

古市 他社製品を弊社が導入してマーケティングをするといった事例はいくつかありますが、スタートアップを募集して共創を試みるのは今回が初めてです。

――初めての取り組みに対して、社内からの反響はいかがですか?

松尾 反響はとても良く、全社でプロジェクトチームを作ってオープンイノベーションに取り組もうと旗を掲げところ、多くのメンバーが高いモチベーションで参加してくれました。なかでもトップがとても歓迎して背中を押してくれています。

今回のプロジェクトは事業開発担当だけでなく、研究開発や製品企画、IT担当部門からもメンバーが参加しており、全社横断の取り組みとして始められたのはとても良かったと思っています。

スタートアップとの共創による新規事業開発はもちろん、業務のDXといった社内の課題についても、デジタルの力を持つスタートアップのアイデアや力をお借りして解決できれば理想的です。

「ヘルスケア」に関するアイデアや技術を募集

――今回、特に取り組みたいテーマについて教えてください。

松尾 テーマは細かく絞らず、コンシューマーヘルスケア領域を幅広く捉えて取り組みたいと考えています。というのも、例えばシニアにおける課題をはじめ、人生100年時代に求められる生活改善や未病に関する課題も幅広いからです。

健康な人に対して、健康を維持するためのソリューションを提供すること、また生活や運動習慣の改善など、商品とサービスを組合わせたパッケージとして提供することが必要だと考えているので、そういったアイデアや技術をお持ちのスタートアップと一緒にサービスを検討したいと考えています。

個人的には社会ニーズの高いヘルステックの領域、たとえばスリープテックやフェムテックなどに興味があります。プロジェクトとしては「コンシューマーヘルスケア」という大きな枠組みでのアイデアやソリューションを募集します。

――個人向けでも企業向けでも構わないのでしょうか?

松尾 もちろん、個人向けでも企業向けでも構いません。最近注目されている「健康経営」を促進できるようなソリューションをお持ちのスタートアップなどとも協業したいですね。

古市 私たちがテーマを制限しないのは、たとえばフェムテックを一つとっても解決すべき課題が山ほどあるからです。現在、社内の別のプロジェクトでフェムテックに取り組んでいるのですが、女性特有の悩みはさまざまで、年齢によっても個別の特性等によっても異なります。

同じことが、スリープテックや高齢者のお悩み解決、健康維持・未病でも起こるはず。だから、幅広い領域でアイデアや技術を持つスタートアップと巡り合い、具体的にどのような課題を解決していくのか、どのようなサービスや価値を生み出せるのかを、一緒に検討できれば嬉しいです。

人生100年時代を健康で長生きするために

――スタートアップが活用できるリソースについて教えてください。

松尾 我々は創薬がバックボーンにある製薬会社なので、製剤技術や基礎研究、成分の探索や安全性の評価などができる基盤があります。こうした研究開発基盤はもちろんのこと、第一三共グループのオリジナル成分、薬局やドラッグストア、通信販売の販売チャネルや、生活者とのリレーション等も活用いただけます。

それから我々には、ロングセラーブランドを多く持ち、長きにわたってお客様の期待に応えてきたことで得られた「信頼」があります。真摯にものづくりに向き合い販売し続けてきたブランド力と信頼もぜひ活用いただきたいと思っています。

――アクセラレータープログラムを実施することで、将来的に解決したい社会課題は何でしょうか?

松尾 これから一層重要度が増すテーマは「人生100年時代」をいかに健康で長生きするか、だろうと考えています。健康を維持するために必要なのは、生活習慣の改善や日常的な運動等の習慣づけですが、継続は簡単ではありません。

だからこそ、健康に寄与する行動をライフスタイルの一部として定着させられるようなソリューションや、未病・予防へのアプローチになるような仕組みをスタートアップの皆さんと一緒に共創し、世の中に価値を提供したいと思っています。

――最後に、応募を検討するスタートアップにメッセージをお願いします。

松尾 コロナ禍で、自分の健康は自分で守り対処する意識が社会全体に醸成されてきていると思います。そこに対してセルフケアのサービスやソリューションが貢献できる余地は非常に大きいはずなので、それを実現することで健康寿命の維持や、日々の生活の質を高めていくお手伝いをしていきたいと思っています。

アクセラレータープログラムに対する我々の熱意はどこよりも高いと自負しています。弊社のビジョンや作りたい社会に共感してくださって、一緒に取り組みたいと思っていただけるスタートアップと一緒に、社会に役立つ事業を共創したいですね。

単なる委託・受託の関係ではなく、長期的な目線でお互いの成長が見込めるような絵を描き、一緒に事業を創っていけるスタートアップと巡り合えることを、心から期待しています。

古市 弊社においてアクセラレータープログラムは初めての取り組みです。前例のない“まっさらな状態”なので、どんなアイデアや技術にも可能性があると思っています。だから、何かしら協業できそうだと感じていただけましたらぜひ応募いただけると嬉しいです。

ワクワクできるような新しいことに、一緒に取り組みませんか。皆様からのご応募を楽しみにしています。

社名第一三共ヘルスケア株式会社
設立2005年12月16日
所在地〒103-8234 東京都中央区日本橋三丁目14番10号
代表者代表取締役社長 吉田 勝彦
事業概要医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、食品、飲料水等の製造および売買
URLhttps://www.daiichisankyo-hc.co.jp/
インタビュイー
松尾 健氏 氏 第一三共ヘルスケア株式会社 経営企画部企画グループ 事業開発リーダー
約10年間のスキンケア領域の研究開発を経て、2019年より事業開発を担当。新規事業の開発をはじめ、他社とのアライアンス、M&A等の事業開発業務全般に従事。担当案件の推進にあたってはサイエンス目線を意識しながら、熱量を持って取組むことを心掛けている。趣味はサウナとオートバイ。
インタビュイー
古市 亜美 氏 第一三共ヘルスケア株式会社 製品企画室
営業職として入社後、CS推進部VOC担当として4年間お客様の声やSNS上の声を分析。
VOC分析での経験を活かしたモノづくりをしたく、製品企画への異動を希望。2021年より現部所にてスキンケア品をメインに新ブランド・新コンセプト品の企画立案に従事。趣味は海外旅行。
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田村 朋美
2000年雪印乳業に入社。その後、広告代理店、個人事業主を経て、2012年ビズリーチに入社。コンテンツ制作に従事。2016年にNewsPicksに入社し、BrandDesignチームの編集者を経て、現在はフリーランスのライター・編集として活動中。
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