12.8 C
Japan
水曜日, 11月 30, 2022

日本のライフラインを支える渡辺パイプと、持続可能な地域社会に貢献し、ボトムアップで日本を元気にしませんか

水・住まい・農業――。水道などの管材や電設資材、住宅設備機器、建材を取り扱う商社であり、農業の温室などを提供する農業メーカーでもある渡辺パイプ。日本全国の生活インフラを支えるリーディングカンパニーだ。そんな同社は、これまでに培った潤沢なリソースを活用して、日本の国力をボトムアップで高めるべく、アクセラレータープログラムを実施する。スタートアップとの協業によって、小規模事業者の経営課題も解決できるようなサービス創出や、地域貢献を目指すという。プロジェクトを統括する副社長の渡辺圭祐氏に、具体的に活用できるリソースや描く未来について話を伺った。

強みは、「ネットワーク」「ダイレクト」「ワンストップ」

―渡辺パイプの事業と強みについて教えてください。

弊社の事業は大きく2つあり、1つは「水と住まいの事業」です。管工機材や住宅設備機器、建材、電設資材など、取引メーカーから仕入れた資材を、全国の建設・土木工事会社や水道・電気工事店、工務店、リフォーム店、ハウスメーカーなど8万社を超えるお客さまに販売しています。

もう1つの事業は「グリーン事業」です。農業用のグリーンハウスや研究施設、観賞施設、商業施設など、お客さまのニーズに合わせたグリーンハウスを設計・施工・販売。加えて、グリーンハウス内の環境制御装置や空調設備、生産資材、ノウハウ等も全国の農家や農協に提供しています。

これら事業の強みは3つあり、1つは「ネットワーク」があることです。全国47都道府県に570を超える拠点(営業所、倉庫、駐車場)があり、3000台を超える配送車両を配置。たとえば、東京のお客さまの現場が北海道なら、北海道の拠点から資材をお届けできます。

2つ目は「ダイレクト」であること。建設資材の流通は、1次店や2次店、場合によっては3次店まで挟むなど多段階構造になることが多いのですが、渡辺パイプは3000社を超える各種メーカー(※)と直接取引をしているため、ダイレクトに商材をお客さまに提供できるのです。
(※)水道機器メーカー、住宅設備機器メーカー、建材メーカー、空調機器メーカーなど

つまり、直接メーカーから購入して直接お客さまに販売しているため、商流が短いぶん価格が抑えられ、情報の流通や対応スピードも早いのが特徴です。

3つ目は「ワンストップ」であること。2つの事業で100万点を超える商材を扱っており、特に「水と住まいの事業」では、家一軒を建てるのに必要な資材を全て提供しています。だから、渡辺パイプに問い合わせていただければ、あらゆる建設資材が手に入るのです。

スピード感には自信アリ。スタートアップの領域は不問

―他社にない強みをいくつも持つ渡辺パイプが、今回アクセラレータープログラムを導入した理由は何でしょうか?

一番の理由は、これまでに培ったリソースを活用して、お客さまをはじめとした日本全国の企業の経営課題を解決するための支援をしたいからです。渡辺パイプだけではアイデアに限界があるため、さまざまな領域のスタートアップと組んで、新しい価値を創出したいと考えました。

―スタートアップと組むのは初めてでしょうか?

いえ、これまでも銀行や業界紙などから、建築関係のスタートアップをご紹介いただくことは多く、スタートアップのサービスを我々のお客さまに紹介したり、出資したりといった取り組みはありました。

ただ、それは「渡辺パイプと協業できそうだ」というフィルターを通した紹介なので、どうしてもスタートアップの領域が限られていました。今回我々が実現させたいのは、建築・農業領域に限らない、ITや教育、人材、医療、観光、環境、DXなど、さまざまな領域のスタートアップとの多様な協業です。

そのために提供できるのは、建築や土木、物流、不動産、農業における全国8万社を超えるお客さまや、3000社を超える取引メーカーとのネットワーク、取引データや在庫データなどのビッグデータ。また、全国570の拠点網と3000台を超える車両、そしてその走行履歴、海外の現地法人など多岐にわたります。

加えて、長野県でスキー場やゴルフ場、リゾートホテルを運営している会社や、自然からの学びを未来につなげる公益財団法人なども展開しているため、これらの事業との協業はもちろん、広大な自然を実証実験の場として活用することも可能。

ほかにも、きっと我々が気づいていないリソースや強みはあると思うので、幅広い領域のスタートアップとお話をしながら、協業可能性を模索したいと考えています。

―あらゆる領域のスタートアップが応募対象になるということですね。

そうです。しかも今回のアクセラは私が責任者として進めるプロジェクトなので、意思決定のスピードが早いですし、途中で話が二転三転する、といったこともありません。

提案から実証実験まで、スタートアップのスピード感で実行できるので、ぜひ安心してご応募いただきたいですね。

持続可能な地域社会に貢献し、ボトムアップで日本を元気に

―スタートアップとの協業によって実現したいことを教えてください。

いくつかあって、一つは持続可能な地域社会への貢献です。全国の拠点やネットワークを活用して、災害支援や高齢化・子供の体験学習の支援、地方創生、環境問題の解決など、地域に密着したあらゆる支援をしたいと思っています。

加えて、我々の事業領域であり、人々の生活インフラである「水・住まい・農業」の業界全体の活性化も我々にとっては大きなミッションです。

建設業界や農業は、大切な生活インフラであるにも関わらず人材不足が深刻で、特に農業従事者の平均年齢は67歳を超え、若い人の参入もほとんどありません。

職業訓練学校とのタイアップで、工業高校を卒業した学生と業界をつなげる取り組みは進めていますが、人材育成や後継者問題、デジタル化の遅れなど課題は山積しています。

こうした課題を解決することで我々が実現させたいのは、小さな工務店も小さな農家も稼げる社会にすること。多様な技術を持つ小規模事業者が生き残れなくなると、それは生活者であるエンドユーザーの選択肢の多様性を失うことに直結します。

「家を建てたい」と思ったとき、大手メーカーしか選べなかったら、自分が理想とするデザインや資材を使った家を建てられないかもしれないですよね。

だから、我々が“パイプ役”となって、さまざまなステークホルダーとスタートアップをつなげて業界全体を活性化させ、それを各地域に派生させながら日本全体をボトムアップで元気にしたいと思っています。アイデアベースでも構いません。たくさんのご応募をお待ちしています。

渡辺パイプのオープンイノベーション最新事情ムービーはこちら

開催に向けた思いや、どのような領域で協業を目指しているかなどお話いただいていますので、こちらもぜひご参考にご覧になってください。

社名渡辺パイプ株式会社
設立1957年4月15日
本社〒104-0045 東京都中央区築地5-6-10浜離宮パークサイドプレイス6F
資本金10,099,184,000円
代表者代表取締役社長 渡辺 元
事業概要【水と住まいの事業部】管工機材の販売・住宅設備機器の販売・電設資材の販売
【グリーン事業部】温室の設計・施工、販売
URLhttps://www.sedia-system.co.jp
インタビュイー
渡辺 圭祐 氏 渡辺パイプ株式会社 代表取締役副社長
大学卒業後、総合商社勤務を経て、2010年に渡辺パイプへ入社。2015年、首都圏営業本部長、2017年、水と住まいの事業部長を歴任し、2019年代表取締役副社長へ就任。創業以来の企業精神「すべてはお客さまのために」をモットーに、“モノ”を売るのではなく、“コト”を売る事業戦略を促進。また、水・住まい・農業に於ける「生活インフラをつなぐパイプ役」を目指して、顧客接点のデジタルシフト、営業スタイルの変革に挑戦し、住宅・農業市場の減少トレンドが続く中、業績を堅調に伸ばし続ける経営を推進している。
Facebook コメント
田村 朋美
2000年雪印乳業に入社。その後、広告代理店、個人事業主を経て、2012年ビズリーチに入社。コンテンツ制作に従事。2016年にNewsPicksに入社し、BrandDesignチームの編集者を経て、現在はフリーランスのライター・編集として活動中。
- Advertisment -
- Advertisment -

Featured

関東近郊2万坪の土地 × スタートアップで、今までにない斬新な “場” を作りたい|Gulliverが挑む!

【オープンイノベーションインタビュー】中古車売買でお馴染みの「Gulliver」を運営する株式会社IDOMが、2022年10月24日から「Gulliver アクセラレータープログラム2022」を実施。新しい購買体験の提供と、生活を彩るクルマの価値を創造する新しいコンセプト店舗の開発をテーマに、関東近郊に2万坪の土地を用意し、スタートアップの皆さんと一緒に新しい場づくりに取り組みたいという。具体的に、どのような構想を描いているのか。株式会社IDOMの経営戦略室チームリーダー、三樹教生氏に話を伺った。 #Gulliver #IDOM #スタートアップ #アクセラレータープログラム #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

スタートアップ募集!【豊富な開発技術力 × デミング賞大賞の社内風土】モノづくりメーカーのOTICSに、今求めるパートナーを聞く

【オープンイノベーションインタビュー】高出力・低燃費・低エミッション化などの要求に対し、積極的な技術提案と高精度な品質で応えるOTICS(オティックス)の自動車部品は、多くの車種で採用されています。一方で、120以上の国と地域が目標に掲げる「2050年カーボンニュートラル」に向け「脱炭素化」の企業経営に取り組むOTICSは、初めてのアクセラレータープログラムを開催。豊富な開発経験と生産技術力を活かせる協業案、自然環境保全や社会・地域に貢献できるアイデア等をスタートアップから広く募集します。デミング賞大賞も受賞したOTICSの社風、アクセラレータープログラムの開催に至った背景や、募集ページだけでは伝わらない魅力、プログラムに関わる方々の想いを、株式会社オティックス 経営管理本部TQM経営戦略室 係長 奥村守氏に話を伺いました。 #OTICS #自動車 #カーボンニュートラル #アクセラレータープログラム #協業 #スタートアップ #デミング賞 #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

OPA × somete の挑戦|「まちクロッ」でファッションロス問題の解決を目指す!

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】金沢フォーラス、キャナルシティオーパ、横浜ビブレなど、OPA・VIVRE・FORUSの3ブランドを主軸に、都市型商業施設の開発運営を行う株式会社OPA。そんな同社は2021年、「OPAアクセラレータプログラム2021」を実施し、地域と連携したファッションロス削減に取り組むsometeとの協業をスタートさせた。OPAとsometeは具体的にどのような実証実験を重ねているのか。株式会社OPA 事業創造部 新業態開発チームの安達有美氏と、someteを運営する株式会社Play Blue代表の青野祐治氏に話を伺った。 #OPA #somete #オープンイノベーション #活用協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

【空間ID × スタートアップの着想】デジタルツイン社会実装への挑戦

【オープンイノベーションインタビュー】現実世界をデジタル空間に複製する絶対的な技術を持つダイナミックマップ基盤株式会社は、「cm」級の高精度3次元データを有し、モビリティの自動走行において要となる同社のプロダクトは、既にグローバルに展開されています。今般、デジタル庁の肝煎り案件となるアクセラレータープログラムを開催。リアル/サイバー両空間を組み合わせたユースケースの創出に向け、「空間ID」を活用した共創案を募集します。ダイナミックマップ基盤株式会社 第二事業部 事業開発2課 課長 兼 空間IDプロジェクトPMOの望月洋二氏に話を伺った。 #ダイナミックマップ基盤 #デジタルツイン #空間ID #デジタル庁 #ミラーワールド #アクセラレータープログラム #共創 #Creww #大挑戦時代をつくる
Facebook コメント