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木曜日, 2月 9, 2023

【熊平製作所×MAMORIO】創業125年のトータルセキュリティ企業が、スタートアップ共創で未来の「安心・安全」を創る

広島銀行とCrewwは、広島県下のイノベーションエコシステムの構築に向け、広島県内に新たな事業の創出を図ることを目的に「HIROSHIMA OPEN ACCELERATOR 2021(広島オープンアクセラレーター2021)」を共催しました。本記事では、プログラム参加企業である熊平製作所と、「なくすを、なくす」をミッションに、紛失防止デバイス「MAMORIO」を始めとした様々な製品・サービスを提供する IoTスタートアップ「MAMORIO」との共創プロジェクトにフォーカス。株式会社熊平製作所 新規事業開発部 取締役部長 茶之原 氏に、プロジェクトの共創に至った背景や、スタートアップとの共創から実際に得た体感や変化について、お話を伺いました。

創業125年!信頼のトータルセキュリティ企業が持つノウハウ

ーー熊平製作所のビジョンをはじめ、「強み」「課題」について教えてください。

今年で創業125年を迎える熊平製作所は、金融機関向けの金庫設備を祖業とし、創業者の「我々の使命はお客様の大切なものを守る事である」という言葉から生まれた「安心・安全」「守る・収める」をキーワードに、多種多様なセキュリティ製品を社会に提供してまいりました。一世紀以上の社歴の中で培ったお客様からの信頼と、セキュリティに対するノウハウが、弊社が持つ一番の強みだと考えております。

スタートアップとの共創で、主力製品である物理的なセキュリティを未来社会へ適用

ーーオープンイノベーションを推進している背景について教えてください。

近年、世の中の関心が有形物から無形物へとシフトするようになりました。
ライフスタイルの変容や興味関心の変化がめまぐるしい中、物理的なセキュリティを主力製品としている弊社が、どのような形で社会に貢献できるのかを、模索しているところであり、未来社会の「安心・安全」「守る・収める」をスタートアップ企業と一緒に創造することを期待し、今回オープンイノベーションを推進することとなりました。

ーー今回、MAMORIOさんからの協業案を採択されたポイントはどこにあったのでしょうか?

MAMORIOさんは「なくすを、なくす」をキーワードに紛失防止タグを使った遺失物発見基盤を構築されており、弊社の「安心・安全」「守る・収める」というキーワードに、非常に近いコンセプトで事業を展開しているため、親和性が高いのではないか、と感じました。
また、既にプロダクトをお持ちであるため、弊社製品と組み合わせることで、スピード感をもって新しい価値を創出できるのではないか、と考えました。

創業者の増木代表は、弊社がある広島市のご出身であり、その意味でも親近感を持って対応ができたと思っております。

スピード感のある共創で目指す、未来社会の新しい鍵管理ソリューションの実現

熊平製作所がスタートアップへ提供したリソース
01 物理セキュリティに特化した製品・サービス
02 長期安定供給を支える生産設備
03 全国を網羅する販売・サービス網
04 次世代に向けたクラウドサービス

※プログラム詳細はこちら(募集は終了しています)
https://growth.creww.me/5388060f-21c5-11ec-916f-7d21771de4b1.html

ーー共創プロジェクトの内容について教えてください。

MAMORIOさんの紛失防止タグを、弊社製の鍵管理装置と組み合わせることで、鍵の使用履歴を管理するだけでなく、鍵の持ち出し中も、鍵の所在を管理することが可能です。

協業のテーマとしては、「収める」安全から「使う」安心までを掲げており、未来社会の新しい鍵管理ソリューションの実現を目指しております。

また、オープンアクセラレータープログラムを短期・中期・長期で捉えており、MAMORIOさんとは短期間で社会実装ができる「スピード感のある共創」を目指しました。

弊社のグループ企業であり販売を担う㈱クマヒラのショールーム(全国6か所)で、実証実験の代わりにMAMORIOさんの紛失防止タグと、弊社の鍵管理装置を組み合わせたデモンストレーションを実施し、お客様に具体的な検討を進めていただいております。受注はまだないものの、複数件の見積を提出させていただきました。

協業のハードルは地理的な壁!?

ーー協業を進めていく中で、あるいは協業に辿り着くまでに、感じた壁はありますか。また、どのようにその壁を乗り越えましたか。

障害と言えば、地理的な問題が一番であったと思います。
熊平製作所は広島県にありますが、スタートアップ企業のほとんどは、東京、名古屋、大阪、博多などの大都市圏に本拠地を置いています。

MAMORIOさんもまた東京に本拠地を置かれているため、弊社メンバーが一度本社にお邪魔しただけで、私自身は一度も増木代表にお会いすることなく、アクセラレータープログラムの採択をすることになりました。

採択後には、クマヒラのショールームにて、増木代表に直接お会いすることができましたが、想像よりもお若いので驚きました。コロナ禍でオンラインミーティングの意識や環境が高まっていたことで、意思疎通自体は、問題なく行われていたと思っています。

ーー実際に風土や文化が異なるスタートアップと協業を進めていく上で、気がついたことなどはありますか?

スタートアップ企業には、理念のようなもの…今風の言葉で言えば「パーパス」が明確なので、我々ホスト側の求めることがマッチすれば、スピード感を持ってプロジェクトを進めることができます。

一方で、我々ホスト側が、ただ単にスタートアップからの提案を受けてジャッジする、ということでは、上手く進まないと思いました。

両社で一緒に、事業の可能性を模索する、どうやったらできるのかを考えること、が重要であると思います。

共創(ともにつくる)案件なので、すぐには大きな結果は出せない可能性もあります。
短期、中期、長期に分けて、すぐにでも共創の動きを社内にPRできるような体制をとりつつ、長期的な視野でスタートアップとの共創の可能性を模索するのが良いと思っております。

スタートアップと協業することのメリットとは!? どこに期待する??

ーースタートアップとの協業だからこそ叶うものは何だと思いますか?

やはり一番は、「スピード感」ですね。自社内にない技術やプラットホーム・考え方を、素早く実現できることだと思います。

さらには、スタートアップ企業の仕事へのスタンスやスピード感、あるいは、抱いている危機感に影響を受けることで、弊社のメンバーも少しづつ考え方が変わっていくという、育成的な側面もあるように感じました。

熊平製作所が抱く今後の展望

ーー今後、熊平製作所が成し遂げたい目標・叶えたい未来についてお聞かせください。

ホスト側としてアクセラレータープログラムに取り組んだ昨年度の経験を生かし、本年度はスタートアップ企業と同じチャレンジャーとして、大手企業のアクセラレーターに応募する活動を進めています。

ホスト側としてアクセラレーターに取り組んだ経験があったからこそ、提案を否定される事に対する心理的障壁は全くなく、さらには、ホスト側の担当者が「社内で話を上げやすいような提案書」を作成することもできるようになりました。

今後とも、パートナーシップを重視しつつ、未来へ向けて、社会の「安心・安全」「守る・収める」を創造していきます。

社名株式会社熊平製作所
創業明治31年1月
設立昭和18年12月
所在地広島市南区宇品東2-1-42
代表者代表取締役社長 熊平 明宣
事業概要トータルセキュリティ製品の開発・製造
URLhttps://www.kumahira.co.jp/
社名MAMORIO株式会社(旧社名:株式会社落し物ドットコム)
設立平成24年7月
所在地TOKYO OFFICE: 東京都千代田区外神田3-3-5 ヨシイビル5F
代表者代表取締役 増木 大己
事業概要紛失防止デバイス「MAMORIO」等のIoT製品・サービスの提供
URLhttps://company.mamorio.jp/index.html
インタビュイー
株式会社熊平製作所 新規事業開発部 取締役部長 茶之原氏
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ai taniuchi
2020年からPORT by Creww にてフリーランスライターとして活動中。
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