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水曜日, 12月 7, 2022

関東近郊2万坪の土地 × スタートアップで、今までにない斬新な “場” を作りたい|Gulliverが挑む!

中古車売買でお馴染みの「Gulliver」を運営する株式会社IDOMが、2022年10月24日から「Gulliver アクセラレータープログラム2022」を実施。新しい購買体験の提供と、生活を彩るクルマの価値を創造する新しいコンセプト店舗の開発をテーマに、関東近郊に2万坪の土地を用意し、スタートアップの皆さんと一緒に新しい場づくりに取り組みたいという。具体的に、どのような構想を描いているのか。株式会社IDOMの経営戦略室チームリーダー、三樹教生氏に話を伺った。

中古車売買のリーディングカンパニーをデジタル化したい

『Gulliver アクセラレータープログラム2022』スタートアップ企業向けオリエンテーションを10/27開催!

2022年10月17日

――IDOMの事業内容と強みを教えてください。

株式会社IDOMは「Gulliver」ブランドを中心とした中古車買取のパイオニアです。中古車販売の領域においても成長を続けており、「流通革命」をミッションに中古車のトレーディングカンパニーとして事業を展開しています。

店舗数は全国約500店舗で全国トップクラスを誇っており、店舗や出張での売買以外にも、サブスクリプションサービスやリース、シェアリングなど幅広く事業を展開しています。

そんな我々の強みは、中古車売買における消費者のマインドシェアが圧倒的ナンバーワンであること。広告媒体を経由しない来店実績が年間約42万件あり、圧倒的なブランド力で業界トップクラスの顧客基盤を保有しています。

――今回、どういった課題があってアクセラレータープログラム実施に至ったのでしょうか?

課題は、中古車の売買は人(営業)に依存するため、DXが進んでいないことです。ガリバーオートという非対面で査定金額を出すアプリケーションを2年前にリリースしましたが、圧倒的にデジタル化が進んでいないことに危機感を持っていました。

加えて、我々は大型小売店舗の新規出店を中長期戦略に掲げているのですが、東京や神奈川などの都心部ではそういった広大な土地を持つのが難しいため、関東商圏の機会損失も課題でした。

2万坪の土地で、スタートアップと一緒に場づくりをしたい

――今回のアクセラのテーマを教えてください。

都心部に大型小売店舗を出店できないことを逆手に取り、関東近郊エリアに2万坪の土地を用意し、クルマの売買にとどまらない新しい価値を提供する超大型施設をスタートアップの皆さんと一緒に作りたいと考えています。

ここは単なるクルマの展示場ではなく、たとえばキャンプ場を併設して家族や友人とグランピングを楽しめたり、アリーナを併設してイベントやスポーツが楽しめたりするようなパッケージを考えています。

ただ、我々だけでは新しい場づくりに限界があるので、スタートアップの皆さまのアイデアや技術を幅広く募集いたします。これから作っていくプロジェクトなので、一緒に2万坪の場を使って面白い挑戦ができれば嬉しいです。

――どんな領域のスタートアップを求めていますか?

たとえばクルマの展示場では、ARグラス等でクルマの特徴など必要な情報を入手できたり、自動接客をしたりと、さまざまな可能性があると思っています。

今回の超大型展示場ではクルマの月間販売台数1000台を目指しているのですが、販売員を増やして対応するには限界があります。だから、デジタルの力で人に頼らない、ストレスフリーな新しい購買体験を創出したいと考えています。

人を介さなくても思わず購入後のイメージをしてしまうような、クルマの見せ方から買い方、売り方までデジタルで刷新し、誰が来てもワクワク楽しめる場を作りたいですね。

また、既存の展示場では、1ヶ月間誰からも触れられていないクルマがあっても、その状況を把握できていません。運転席に乗られていない、その周辺にお客さまが歩いた形跡がないようなクルマはその地域にニーズがない証拠なので、センサー等を活用して、クルマの状況やお客さまのニーズ等を可視化できたらいいなと思っています。

――展示場に併設する予定の施設にも、スタートアップのアイデアや技術は生かされますか?

もちろんです。現在、アウトドア施設と多目的アリーナを併設した大型施設を考えているため、最新テクノロジーと掛け合わせたグランピングやアスレチックなども実現の可能性があります。だから、アウトドアやスポーツ等のイベントに掛け合わせたい技術やアイデアをお持ちの方は、ぜひご応募いただきたいです。

一方で、「こんな施設を併設したらどうだろう」というアイデアも歓迎です。良いアイデアはどんどん汲み上げて、「少し遠いけれどぜひ行きたい」と思える場を一緒に考えましょう。

6000坪の展示場で実証実験し、2万坪の場への実装を目指す

――スタートアップが活用できるリソースを教えてください。

2万坪の場はもちろん、年間トラフィック5500万のWebサイトやコールセンター、約4000人の人的リソース、業界トップクラスである全国約500の店舗、年間60万件の査定データ、オートローンの信用スコア、顧客データなどたくさんあります。

ただ、今回のメインは2万坪の場を一緒に作りたいスタートアップを求めています。

――アクセラレーターを実施するにあたって社内の反応はいかがでしたか?

今回のアクセラは社長からの発案なんです。スタートアップの機動力や発想力、情熱に期待してプロジェクトが立ち上がりました。社長も我々も、積極的に自己否定しながらイノベーションやDXを加速させたいのですが、それは自前だけでは難しいことがわかっています。

2万坪の場にイノベーションを起こすための答えは社内にないので、スタートアップのいろんなアイデアに期待しています。

――かなり柔軟にプロジェクトを進めていくのですね。

その通りで、アイデアに応じてコンセプトを変えてもいいと思っています。いろんなアイデアを組み込んで来年の4月にはコンセプトや概要を固めて、実装につなげたいと考えています。

ただ、2万坪の土地を開発するのに2年は必要なので、ある程度のコンセプトが固まったら、既にある6000坪の大型展示場で実証実験をスタートさせる予定です。

25億円ビッグプロジェクトの参画者求む!

――応募を検討するスタートアップにメッセージをお願いします。

IDOMは上場企業とはいえ、ベンチャー精神を持っています。一緒に膝を詰めて進めていく準備はできているので、ぜひアイデアをぶつけていただけると嬉しいです。

実際、我々は10年前に「クルマ選びのテーマパーク」をコンセプトに、業界では初めてとなる新しい展示場「WOW!TOWN」を作りました。斬新だったのは、クルマを「家族」や「アウトドア」といった価値観ごとに切り分けて展示したこと。

自分のライフスタイルに合ったクルマを選べる全く新しい取り組みで、現在は新潟、幕張、大宮、大分に4店舗を展開しています。それから10年が経った今回、2万坪の場所でもっと面白い取り組みをしたいと考えています。

スタートアップの皆さまにとっても、技術やアイデアが2万坪の展示場に使われることは大きな実績になるはずです。実証実験をする6000坪の大型展示場の来場者は月間約500組ですし、2万坪の場所では月間5000組を想定しているので、やりがいがあると思います。

また今回のプロジェクトは、約25億円をかけるビッグプロジェクトで、小さく新規事業を立ち上げるわけではありません。スタートアップの皆さんも挑戦しがいがあると思うので、ぜひ一緒に今までにない全く新しい価値を提供する2万坪の場を作りませんか。たくさんのご応募をお待ちしています。

社名株式会社IDOM(旧社名:株式会社ガリバーインターナショナル)
創立1994年10月12日
所在地〒100-7026 東京都千代田区丸の内二丁目7-2 JPタワー26階
代表者代表取締役社長 羽鳥 由宇介
売上高(連結)3,805億6,435万円(2021年2月期)
資本金41億5,700万円(2021年2月28日時点)
事業概要中古車買取のパイオニア。中古車販売においてもリーディングカンパニーに成長。「ガリバー」ブランドを中心として、日本全国に約500店舗展開。新車ディーラーを豪州で展開
URLhttps://221616.com/idom/
インタビュイー
三樹 教生 氏 株式会社IDOM 経営戦略室 チームリーダー
1995年に横浜の広告代理店に入社。主に雑誌広告の出稿分野にて経験を積み、2004年に株式会社IDOM(当時、株式会社ガリバーインターナショナル)へ入社。
マーケティング戦略全般を初めとし、ブランドマネジメント・新規チャネル構築・MD・アライアンスといった分野も経験。現在はマーケティング・保険/金融・商品企画・ECサイト・CRM/LTV・新規事業開発等のPMOを担当。
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田村 朋美
2000年雪印乳業に入社。その後、広告代理店、個人事業主を経て、2012年ビズリーチに入社。コンテンツ制作に従事。2016年にNewsPicksに入社し、BrandDesignチームの編集者を経て、現在はフリーランスのライター・編集として活動中。
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