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木曜日, 6月 4, 2020

「オープンイノベーションカンファレンス2017」レポート【後編】

オープンイノベーションカンファレンス2017の後半は、いよいよ「Creww Award 2017」の発表。これまでに実施したオープンイノベーションプログラムから生まれた大企業とスタートアップの取り組みから事前に7社を選考。当日はその中から最も優れた協業事例として、Creww Awardを受賞する1社を決定した。その様子をレポートとしてお届けしたい。
※この記事は、2017年5月24日、creww magagineにて公開された記事を転載しています。

Creww Award 2017

オープンイノベーションカンファレンスの最後を締めくくるのは「Creww Award 2017」。 「成長性」「シナジー」「将来性」の3項目を基準に事前審査で選ばれた7社から、Crewwアワードを決定しました。プレゼンテーションは、協業したスタートアップ企業と大企業がペアになり行いました。まずは、事前審査を通過した7社を紹介していきます。

「オープンイノベーションカンファレンス2017」レポート【前編】

2017年5月2日

株式会社Z-Works × キヤノンマーケティングジャパン株式会社

「Z-Works」と「キヤノンマーケティングジャパン」は“健康寿命を10年伸ばす!”をテーマに掲げ、Z-WorksのIoT介護支援システムをキヤノンマーケティングジャパンの販売網を通して拡販を狙い共同でZ-Worksの介護システムを広げるプロジェクトが進行中で、将来的にはキヤノンの持つ画像認識技術やカメラを通して、広く介護領域でのイノベーションを狙っていくと発表しました。

ドレミング株式会社 × 株式会社セブン銀行

「ドレミング」と「セブン銀行」は、世界中の銀行口座を持たない低所得者などに向け、働いた分の給与を即払いするシステムを構築する共同プロジェクトを発表。ドレミングは働いた分の給与(手取額)で買い物ができる決済手段を開発、セブン銀行のリアルタイム振込などと連携し、働いた分の給与を即座に労働者が手に入れる仕組みを考案し、今後はグローバルでの展開を目指しています。

FacePeer株式会社 × 株式会社ケイ・オプティコム

「FacePeer」と「ケイ・オプティコム」は、両者の強みを活かしたクラウド通訳サービスを共同で作り出しました。FacePeerはFaceHubというビデオチャットプラットフォームを構築しており、それをケイ・オプティコムが利用する形で、主婦らが参加するクラウドソーシングサービス「うるるBPO」も巻き込み、ビデオチャットを利用したクラウド通訳サービスを展開。インバウンド市場などを狙い全国へサービスを展開していきたい、と発表しました。

フューチャースタンダード株式会社 × オリックス・レンテック株式会社

フューチャースタンダードは、安価になった小型カメラ等に向けたミドルウェアを開発し、画像解析技術によるサービスを提供するスタートアップで、レンタル事業からソリューションカンパニーを目指しているオリックス・レンテックと連携し、交通量調査や防犯を目的としたソリューション展開をするプロジェクトについて発表しました。

プログレス・テクノロジーズ株式会社 × 東京地下鉄株式会社

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プログレス・テクノロジーズと東京メトロでは、視覚障がい者に向けた安全を提供するプロジェクトを発表しました。プログレス・テクノロジーズは最新のテクノロジーを駆使し様々な機器の設計開発に携わるスタートアップで、その技術力を東京メトロのお客様の安心と安全に役立てたいと考え、協業が実現。視覚障がい者の持つスマートフォンなどのデバイスへ、AI・画像認識・ビーコン等を利用し、様々な情報を提供。危機回避を促しながら、道案内を行うことにより、視覚障がい者が安心してお出かけできる社会の実現を目指します。

LEAPMIND株式会社 × ジーエフケーマーケティングサービスジャパン株式会社

「LEAPMIND」と「ジーエフケーマーケティングサービスジャパン」は、LEAPMINDの持つディープラーニング技術をマーケティングに応用し、BtoBのマーケティングサービスを立ち上げました。SNSに大量に投稿された画像を、LEAPMINDが得意としているディープラーニングで解析し、ユーザーの消費動向や商品の評価などを分析。これまでに無い新しいマーケティング情報を企業に提供していくことを目指しています。

株式会社Warrantee × 株式会社オートバックスセブン

「Warrantee」と「オートバックスセブン」は、オートバックスセブンの顧客向け車両管理プロジェクトを発表。Warranteeは、家電などの保証書をクラウドで管理するアプリを開発しており、そこで培ったノウハウをオートバックスセブンと組み車両などにも活かしていく考えです。将来的には、アプリを利用するユーザーへ、保険のレコメンドやメンテナンス情報の提供、乗り換え時期の提案等を行えるようにしていきたいとのことでした 。

Creww Award 2017発表!

審査をするのは、経済産業省 経済産業政策局 新規産業室 新規事業調整官石井芳明氏、株式会社電通ビジネス・クリエーション・センター ポートフォリオ・マネジメント室長 久保田純一郎氏、株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズ ジェネラルパートナー、最高執行責任者(COO)今野穣氏の3名。全チームに票が割れ、審査は大変難航したといいます。

そしてCreww Award 2017には、ドレミングアジアとセブン銀行のプロジェクト取り組みが選ばれました!

経済産業省石井氏は、「本アワードの選考基準である『成長性』『シナジー』『将来性』に優れていることと、グローバル展開におけるビジネスモデルとして魅力が高い取り組みであったことが決め手となった。いずれもすばらしいビジネスモデル。本日発表された皆さまには、ぜひオープンイノベーションのトップランナーとして飛躍してほしい」と締めくくりました。


Creww Award 2017 WINNER

ドレミング株式会社のcrewwページ

Creww Award 2017 FINALIST
株式会社Z-Worksのcrewwページ
FacePeer株式会社のcrewwページ
フューチャースタンダード株式会社のcrewwページ
プログレス・テクノロジーズ株式会社のcrewwページ
LEAPMIND株式会社のcrewwページ
株式会社Warranteeのcrewwページ

PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。
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コラボに挑むスタートアップに期待する「媚びない」姿勢

※この記事は、2016年2月8日、creww magagineにて公開された記事を転載しています。

タテからヨコへ変わりゆく世界

以前、「会社はコミュニティ化し、仕事はプロジェクト化する」という記事をエントリーしました。あれから1年。2020年という、世界と日本にとって節目となるであろうこのタイミングで、急激に変わりゆく世界を私なりに考察し、「タテからヨコへ変わりゆく世界」という概念でまとめてみました。昭和〜平成を「タテの世界」。令和を起点とする未来を「ヨコの世界」と定義しています。 タテの世界 タテの世界とは、際限なくタテに伸びていく階層構造(ヒエラルキー)です。上と下の概念は、主従関係や強制力と相性が良く、約70年前の世界大戦時においては「国家(軍隊)」、60年前の高度経済成長期は「会社」が代表的な組織構造でした。 上から下へ働く重力は中央集権と金融資本主義を加速させ、誰かや何かとの比較を肥大化させるエンジンとなります。仕事はニュートンのリンゴのように上から落ちてきます。集団の中で、リンゴをキャッチする最も”課題解決”が上手な人間が上へ上へと駆け登り、管理がしにくい個性と美意識は同調同質の圧力に潰されていきます。 タテ型経営の行き過ぎによってビジネスパーソンは会社の歯車と化し、コンプライアンスの徹底によって決められたことしかできない、やらない思考停止状態に陥ります。地球においては資源の奪い合いと温暖化が加速化し、富と機会の二極化は国家の右傾化を招きます。これらは全て、際限なくタテに「伸び切ってしまった」社会のひずみだと感じるのです。タテを否定しているわけではありません。ただし、上と下の距離感はもはや限界に近づいているのではないでしょうか。