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月曜日, 9月 20, 2021

コスメOEM市場業界1位、トキワの挑戦|情熱とアイデアがあるスタートアップを「縁の下の力持ち」として支援したい

世界9カ所に工場を所有し、国内外のラグジュアリーブランドや大手メーカーの化粧品をOEM製造している株式会社トキワが、スタートアップとのオープンイノベーションに挑戦する。1948年に創業した同社は、国内のカラーコスメのOEM市場では業界1位を誇っており、地球環境に配慮した素材と最新技術でモノづくりを展開している。そんな国内外のブランドを支えているトキワが、国内最大級のクラウド型オープンイノベーション支援サービス「CrewwGrowth(クルーグロース)」を使ってスタートさせたのが、「縁の下の力持ち」に徹するアクセラレータープログラムだ。どんな思いでどのようなスタートアップをサポートしたいと考えているのか、国際事業部及び新規事業部担当副社長の金井博之氏に話を伺った。

国内では業界1位のOEMカラー化粧品製造企業、トキワ

―トキワの事業内容について教えてください。

トキワの創業は1948年、岐阜県中津川市で鉛筆の軸を製造する会社として始まりました。その技術を生かしてアイライナーなどの化粧品を製造し始めたのは、今から約50年前。現在は化粧品のOEM製造が99%を占めています。

トキワのミッションは、「世界中に美と喜びと感動」をお届けすること。我々がブランドを持って化粧品を販売するのではなく、国内外の大手メーカーやラグジュアリーブランドなど約300社のお取引先を通じて、世界中の人に商品をお届けし、笑顔が増えるより良い社会づくりに貢献してきました。

そうして50年以上にわたり、メーカーやブランドの「縁の下の力持ち」として技術力や商品開発力を高めてきた結果、日本のカラー化粧品のOEM製造領域では業界シェアナンバーワンに。また、海外ビジネスも拡大を続けているため、製造している化粧品の約30%は海外のトップブランドの商品が占めています。

―国内外のブランドやメーカーから支持されている理由は何でしょうか。

品質へのこだわりはもちろん、カラー化粧品の研究開発・製造プロセスを磨き続けたことにあると思います。そもそも、スキンケア商品は10年単位で同じ商品を使い続けていただくことが大事な戦略ですが、カラーコスメはブランドスイッチが激しい商品です。

シーズンごとのカラートレンドに合わせて商品を変えようとすると、当然ながらオペレーションは複雑になります。それをブランドの研究開発・製造ラインで対応するのは難しいのですが、トキワは緊急のオーダーにも対応できるよう進化し続けてきたことが、支持いただいている一つの理由だと考えています。

また、人体への影響を最小限にすることと地球環境への影響を最小限にする「クリーンビューティー」を追求し、持続的な社会に貢献したいと考えているモノづくりの姿勢も、グローバルで受け入れられている理由の一つだと思います。

縁の下の力持ちとして、新しいブランド創出を支援したい

―今回、国内最大級のクラウド型オープンイノベーション支援サービス「CrewwGrowth(クルーグロース)」を導入し、アクセラレータープログラムを開催した背景を教えてください。

https://steams.in/6321540d-b4ff-11ea-ba0a-a9b40b70e883.html

トキワは、ブランドにとっての「ファーストチョイス」になれるよう、研究開発や製造プロセス、組織に投資し続けてきました。今後もその投資は継続しますが、一方で多様化した消費者ニーズに対応するためには、優れたアイデアと情熱を持つスタートアップの事業を支援する必要があると判断しました。

だから、今回のプログラムで目指したいのは、ビューティーに関わる優れたアイデアを持つスタートアップや個人をサポートして、未来のブランドやサービスブロバイダー輩出につなげることです。

アクセラレータープログラムというと、大企業とスタートアップが新規事業を作るイメージが定着していますが、我々はトキワの新規事業を作りたいのではなく、あくまで「縁の下の力持ち」として、スタートアップが創出する新しいブランドづくりを支援したい。

なぜなら、今の世の中でビューティーに関わる商品を作って販売できるのは、大手ブランドだけだからです。製品の実生産には高い壁がありますし、信頼と品質と認知度をスタートアップがゼロから構築するのは難易度が高い。この参入障壁の高さに課題を感じていました。

ビューティーアクセラレータープログラム サポーター

そこで、これまで300社を超えるお取引先に対して行ってきたトキワのノウハウやリソースをシェアするだけでなく、潜在的な市場価値が高く実現可能だと考えられるアイデアには、最大で3件、1万個を上限に無償で製品の生産を提供することとしました。加えて、作った製品はプログラムに賛同いただける大手ECや小売店での告知・陳列が可能に。

スタートアップ単体ではやりたくてもできなかったことを実現させ、将来的にトキワに発注いただけるようなブランドづくりのお手伝いをしたいと考えています。

また、米国でのアクセラレータープログラム開催の準備も進めているため、いずれは米国メンバーとの意見交換や現地スタートアップとのネットワーキングも行えるようになる予定です。

スタートアップのポテンシャルを妨げている“鎖”を断ち切る

―今回はどのようなスタートアップに応募いただきたいですか?

今回応募いただきたいのは、ビューティーに関する事業を通じて社会貢献をしたい人やビューティーを通じて笑顔を増やしたい人。

たとえば、環境問題解決に貢献するために、リサイクルよりもリユースを考えている人や、ブランドを立ち上げてその売り上げの一部を社会問題解決に役立てたい人など、情熱やアイデアはあってもそれを具現化するためのお金や仲間がいない人をサポートしたい。

もちろん、すでにライフスタイル領域やアパレルなどの事業を立ち上げていて、消費者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を高めるために新規事業としてコスメを取り入れたいという情熱にも応えます。

また、今回のプログラムには、大手ラグジュアリーブランド日本法人代表の西村豊氏や、国際的な投資ファンドのマネージングディレクター・渡辺雄介氏、アクセラレータープログラムやピッチイベントで活躍しているファーメンステーション代表の酒井里奈氏など、外部から多数のサポーターに入っていただきました。

その理由は、実施企業がリーダーシップを取ってしまうと、自社の新規事業として考えてしまいがちだからです。スタートアップのポテンシャルを妨げているさまざまな鎖を切り、本当に社会貢献につながる事業創出を支援するためには、実施企業だけでなく、しがらみのない外部の意見が必要です。

この考えに共感いただいたサポーターの皆さんと一緒に、スタートアップの皆さんは新規事業を立ち上げるにあたって起こりうる問題を解決し、優れたアイデアをブラッシュアップしていただきたいと考えています。

VCやエンジェル投資家とは違う、新しい資金調達の方法

―これからトキワが成し遂げたいことを教えてください。

社会貢献したいスタートアップや新しいアイデアを持つ人が、その情熱やポテンシャルを具現化できる社会を作りたいと考えています。だから、今回応募して仮に選考から漏れてしまったとしても、サポーターからのフィードバックを元にアイデアをブラッシュアップして、次回また挑戦してほしい。

プログラムは来年も再来年も続けていきますし、トキワはあくまで「縁の下の力持ち」に徹するので、「トキワと組めば自分たちのやりたいことができる」というイメージと、VCやエンジェル投資家とは違う「新しい資金調達の方法」として認知されるようになりたいと思っています。

それから、今回の取り組みを発信することで、他の領域のOEM企業が真似してくれるようになると嬉しいです。食料品や文具などさまざまなOEM企業が、スタートアップとのオープンイノベーションによって、うまく化学反応を起こせるようになれば、日本はグローバルで戦える高付加価値なモノづくりができる国に変わっていくはず。

むしろ、ブランドを持たない我々のようなOEM企業は、しがらみがないぶんオープンイノベーションを取り組みやすい業態だと思います。トキワだけが成長するのではなく、今回の取り組みによってモノづくり企業とスタートアップの新しい組み方を確立させたいですね。

―応募いただくスタートアップに向けてメッセージをお願いします。

自分の可能性を諦めて欲しくないので、今まさに諦めかけている方にはぜひ応募してほしいです。起業や事業の立ち上げにはエネルギーが必要ですし、壁にもぶつかります。だから、事業を立ち上げたもののうまくいっていない人もたくさんいるでしょう。

でも、トキワのプログラムに参加すれば、「商品を開発・生産するための多大な資金調達」というハードルがクリアになり、研究開発や生産工程などのリソースを使って今すぐ販売できる「モノ」を手にすることができます。

スタートアップがトキワのプログラムに参加して失うものは何もありません。短期的な収益化などは考えていないので、生み出す事業で世の中に喜びと感動を提供したい、事業によって社会貢献をしたい、10年20年成長し続ける会社を作りたいと考えているスタートアップには、ぜひご応募いただきたいです。

また、採択されたら法人化していただきますが、今はアイデアベースで法人化していない個人の方も大歓迎です。情熱あふれるたくさんの方とお会いできる日を楽しみにしています。

カラーコスメ受託製造国内シェアNO.1のトキワが、“業界初”最⼤⽀援規模3,000万円の『アクセラレータープログラム』を7月から始動

2020年7月9日

オンラインイベント】1000万円のものづくり支援!『TOKIWA Lab』

8月25日(火)20時から、BeautyTech編集長の矢野貴久子氏と株式会社インフォバーングループ本社CEOの今田素子氏にご登壇頂きウェビナーを開催いたします。トークセッションでは、今世界的に注目されている「クリーンビューティー」について、サステイナブルなモノづくりと美容の担い手のダイバーシティという観点からお話し頂きます。

ウェビナーの後半では、1000万円のものづくり支援を行うトキワのアクセラレータープログラムの支援内容、募集要項についての説明が行われます。

【日時】:2020年8月25日(火) 20:00-21:30
【会場】:オンライン(@zoom)
【申込先】:http://ptix.at/hTh62k

インタビュイー
金井 博之 氏 株式会社トキワ 副社長・TOKIWA Lab代表

Procter&Gamble社に25年在籍。
米国本社勤務、極東地区グローバルカスタマーチームリーダー、B2B事業統括
日本及び韓国のGo to Market戦略、トレードマーケティングのディレクター、韓国にて営業本部長兼アジアエリアの営業統括リーダーシップメンバーを務めるなど営業、マーケティングに従事。2013年よりシュワルツコフヘンケル社社長、ヘンケルジャパン取締役に就任、2016年からはヘンケルジャパン社社長も務め、2020年より株式会社トキワ副社長に就任、TOKIWALab代表を務める。

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田村 朋美
2000年雪印乳業に入社。その後、広告代理店、個人事業主を経て、2012年ビズリーチに入社。コンテンツ制作に従事。2016年にNewsPicksに入社し、BrandDesignチームの編集者を経て、現在はフリーランスのライター・編集として活動中。

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