「ヘラルボニー」について
ヘラルボニーは「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、福祉領域の変革と拡張を目指すスタートアップ企業です。
2018年夏の設立以来、日本全国の主に知的障害のある作家とライセンス契約を結び、2,000点以上の高解像度アートデータを軸に、作品をプロダクト化するアートライフブランド「HERALBONY」、建設現場等の仮囲いに作品を掲出する「全日本仮囲いアートミュージアム/アップサイクルミュージアム」、使うたび、社会を前進させる「ヘラルボニーエポスカード」など、多様な事業を展開しながら社会の様々なモノ・コト・バショへの起用を提案することで「障害」というイメージの変革に挑んできました。
知的障害のある人は「できない」から社会にでることも「できない」のでしょうか。それは違います。 知的障害のある人は「できる」ことも多くあるのに社会に出るためには、あまりにも障壁があるため「できない」のです。 ヘラルボニーは、その障壁を取り除く存在となるべく、事業を推進しています。
資金調達の背景
障害福祉に関わる先人達のアクションがあり、業界全体の歴史は前進してきました。ヘラルボニーはこの時代の「障害者」という言葉や括りに潜む、誤った偏見や先入観を正しくアップデートします。そしてそれは、障害のある方々が、自分らしく生きられる社会だと信じています。
「ヘラルボニーが、障害のイメージを変えたよね」。同社は10年、30年、50年先に語られるような、福祉業界を牽引するリーディングカンパニーになることを決意し、この度資金調達を実施しました。

ヘラルボニーは「障害のある人達を、健常者に近づけよう」という構造を変えたいと思っています。福祉施設を「就労支援施設」と明記することが表すように、障害のある人が社会参画する為には「普通に近づけようね」という教育や支援体制が充実しています。とても大切なことである反面、「“普通”じゃない、ということ。それは同時に、可能性である」という思考も、同様に大切だと考えているからです。
設立当初の3年前、ヘラルボニーは「障害者支援団体」と明記されそうになり、幾度となく赤字を入れてきました。同社は、知的障害のある作家を支援するのではなく、ビジネスパートナーであると捉えています。「支える」のではなく「支えられている」。「依存される」のではなく「依存している」。知的障害のある人がいなければ成り立たないビジネスモデルを、健常者前提の資本主義経済で成立させることを目指しています。
「国籍」「人種」「民族」「宗教」「肌の色」「年齢」「性別」「性的指向」等々、同社がテーマとする障害福祉に関わらず、多様性の問題が溢れています。ヘラルボニーが現代社会に受け入れられることは、「普通」を肯定する社会ではなく「ありのままの姿」を肯定する社会や文化の醸成に繋がっていくと信じています。
ヘラルボニー代表者からのメッセージ
株式会社ヘラルボニー代表取締役社長(CEO)松田崇弥/副代表(COO)松田文登

ヘラルボニーの事業の担い手は、知的障害のある作家たちです。ここで重要なのは、私たちが「依存されている」訳ではないということ。むしろ私たちが積極的に「依存している」。つまり、従来の支援構造が逆転しています。知的障害のある人達の異彩が、街を、店を、駅を、社会を、経済を、確かに彩っていく。株式会社ヘラルボニーは、健常者前提の資本主義経済に向けて、一石を投じます。

知的障害。
その、ひとくくりの言葉の中にも、無数の個性がある。
豊かな感性、繊細な手先、大胆な発想、研ぎ澄まされた集中力・・・
“普通”じゃない、ということ。それは同時に、可能性だと思う。
僕らは、この世界を隔てる、先入観や常識という名のボーダーを超える。
そして、さまざまな「異彩」を、さまざまな形で社会に送り届け、
福祉を起点に新たな文化をつくりだしていく。
異彩を放て。
出資会社代表からのメッセージ
鎌倉投信株式会社代表取締役社長:鎌田 恭幸氏

障がいのある方のアート作品をみた時、個性的で美しいと心から感じました。
福祉的視点ではない本当に魅力のある作品を多くの人が手にすることによって多彩な個性が当たり前に調和する社会を目指すヘラルボニーとアーティストの挑戦を、私たちは全力で応援します。そして、岩手から日本へ、日本から世界へと新たな文化が広がることを楽しみにしています。
株式会社丸井グループ代表取締役社長:青井 浩氏

当社取材のピッチイベントで優秀賞を受賞されたヘラルボニー様とは、「ヘラルボニーエポスカード」や店舗でのイベントなど協業が始まっております。この度の出資を機に、今後更なる協業が進むことを楽しみにしております。これからもよろしくお願いいします。
JR東日本スタートアップ株式会社代表取締役社長:柴田 裕氏

ステーションミュージアム、アップサイクルバッグ、アートラッピング列車・・・。彼らと出会ってから次々と新しい共創が生まれています。何故こんなに?松田兄弟の企画力はもちろん、やはり異彩を放つ作者のパワーがものすごいこと、そして共感する人が沢山いることが理由なのでしょう。私もその一人です。障害があることが障害じゃない社会をつくりましょう。異彩を放て、ヘラルボニー!これからも応援します。
いわぎん事業創造キャピタル株式会社代表取締役社長:稲垣 秀悦氏

私と松田副社長との出会いは2018年秋口でした。当時、投資を受けられる企業になったら相談しますと言われましたが、あっという間に全国的に取り上げられる企業になり、喜んでいます。ヘラルボニーが福祉と文化の融合を図り、異彩を放ち続け、岩手から世界に情報発信することにより岩手をその聖地とする日を待ち望んでいます。私たちはそのための応援を続けます。
出資会社概要
鎌倉投信株式会社|スタートアップ投資
人が様々な出会いや多くの人々との関係の中で成長するように、スタートアップが多様な企業との関係を築きながら「いい会社」へと発展できるよう育む投資事業組合、それが「創発の莟」です。
会社名:鎌倉投信株式会社
所在地:神奈川県鎌倉市雪ノ下四丁目5-9
代表者:代表取締役社長 鎌田 恭幸
公式サイト:https://www.kamakuraim.jp
D2C&Co.株式会社(ディーツーシーアンドカンパニー)|丸井グループ
D2C&Co.株式会社(ディーツーシーアンドカンパニー)はD2Cのエコシステムを支援する会社です。主にD2Cスタートアップへの投資を行いますが、いわゆるCVCにとどまらず、D2Cビジネスに欠かせないモノづくりや、ECサイトの構築から、リアル店舗の出店、運営に至るまで、D2Cに関連する領域全般にコミットしてまいります。
会社名:D2C&Co.株式会社(ディーツーシーアンドカンパニー)
所在地:東京都中野区中野4-3-2
代表者:代表取締役社長 加藤 浩嗣
公式サイト:https://www.d2c.company
JRスタートアップ東日本株式会社
JR 東日本スタートアップ株式会社では「地域を元気にしたい」「暮らしを豊かにしたい」「新しい未来を創りたい」という私たちと志を一にするスタートアップ企業を応援します。スタートアップ企業のアイデアや技術と、JR東日本グループの経営資源をつなぎ、夢をカタチにします。
会社名:JR東日本スタートアップ株式会社
所在地:東京都港区高輪2-21-42 TokyoYard Building 7F
代表者:代表取締役社長 柴田 裕
公式サイト:https://jrestartup.co.jp
いわぎん事業創造キャピタル株式会社
岩手県内のベンチャー企業や岩手県外でベンチャービジネスに取り組んでいる企業家の皆さまを産学官金のネットワークを活用して支援しています。
会社名:いわぎん事業創造キャピタル株式会社
所在地:岩手県盛岡市中央通一丁目2番3号 岩手銀行本店6階
代表者:代表取締役社長 稲垣 秀悦
公式サイト:https://igjs-vc.co.jp
【株式会社ヘラルボニー概要】
「異彩を、 放て。」をミッションに、 福祉を起点に新たな文化を創ることを目指す福祉実験ユニット。日本全国の障害のある作家とアートライセンス契約を結び、2000点以上のアートデータを軸に作品をプロダクト化するアートライフブランド「HERALBONY」、建設現場の仮囲いに作品を転用する「全日本仮囲いアートミュージアム」など、福祉領域の拡張を見据えた多様な事業を展開。
社名「ヘラルボニー」は、知的障害がある両代表の兄・松⽥翔太が7歳の頃に⾃由帳に記した謎の⾔葉。そのため「ヘラルボニー」には「⼀⾒意味がないと思われるものを世の中に新しい価値として創出したい」という意味を込めている。
会社名:株式会社ヘラルボニー / HERALBONY Co.,Ltd.
所在地:岩手県盛岡市開運橋通2-38
代表者:代表取締役社長 松田 崇弥、代表取締役副社長 松田 文登
公式サイト:https://www.heralbony.jp
https://www.heralbony.com
