12.8 C
Japan
月曜日, 11月 28, 2022

日本初!傘のシェアリングサービス『アイカサ』

Nature Innovation Groupは、環境に優しいエコなサービスを実現するため日本初となる傘のシェアリングサービスを提供している。傘のシェアリングエコノミーを通じて個々の生活を豊かにする幸せな循環型社会に貢献する。
※この記事は、2019年5月10日、STARTUPismにて公開された記事を転載しています。

『アイカサ』仕掛け人|Nature Innovation Group代表取締役 丸川 照司

代表取締役 丸川 照司氏

突然の雨に慌ててコンビニエンスストアに駆け込み、“やむを得ず”その場しのぎで傘を購入する――このような、何かあればコンビニで買えばいいという行き当たりばったりの計画性のない消費行動によって年間5,000万本のビニール傘が廃棄されているというデータが存在する。ビニール傘、ストロー、レジ袋などをはじめとするプラスチック製品は日常のさまざまなシーンに存在し、私たちの生活を便利にしてきたが、ここにきて海洋汚染問題など地球規模の深刻な課題を生み出している。世界的にも“脱プラ”の波が広がりを見せつつある今、環境に優しいエコなサービスを実現するため日本初となる傘のシェアリングサービスをスタートさせたのが若干24歳の丸川氏率いるスタートアップNature Innovation Groupだ。

1回70円。エコでリーズナブルな傘のシェアリングサービス

『アイカサ』はスマホのアプリではなく、LINE(ミニアプリ)を通じて傘のレンタルやクレジット決済を可能とした傘のシェアリングサービスです。事前にクレジットカードの登録と、『アイカサ』のアカウントを友達に追加して(することで)利用可能となります。トーク画面上の「傘を借りる」をタップすることで専用の設置場所(アイカサスポット)を検索することや、マップ上で選択したスポットの利用可能な傘の残本数や時間を確認することも可能です。全ての傘の柄にはQRコードを搭載しており、QRコードリーダーを活用します。レンタルの場合は、借りたい傘のQRコードを読み取って番号を確認し、傘の柄のダイヤルロックに番号を入れて開錠します。返却時には、アイカサスポットに貼ってあるQRコードを読み取って返却処理を行い決済されるという仕組みです。利用料金は1日70円、返却が遅れると1日ごとに70円が加算されますが、当月の上限を420円としているため、それ以上の追加課金はありません。また、同日中であれば追加料金なしで利用可能です。

2018年12月に始まった新しいサービスですが、飲食店やコンビニエンスストア、コワーキングスペースなど、すでに都内100カ所超のスポットに1,000本超の傘を設置するまでに拡大しており、開始から3カ月でユーザー数が5,000人を突破しました。今後の展開として、社員が無料で『アイカサ』を使える法人向けプランや、居住者が無料で使える集合住宅向けプランなどの展開も検討しているところです。まずは、最先端の文化が生まれる流行の街「渋谷」を中心に「ビニール傘を買う必要のない街」にすることが目標です。

大量消費に支えられた社会のあり方そのものを認識することから始める。

インターネットの急速な発達による社会構造の大きな変革によってさまざまなサービスが生まれ、ライフスタイルも大きく変化してきています。その中でも、従来の生活様式とははるかに異なるものとして“シェアリングエコノミー”の形成や拡大が挙げられるのではないでしょうか。日本でもここ1~2年、多くの報道で取り上げられたことや、政府の成長戦略の一つとなったことによって、徐々に“シェアリングエコノミー”という言葉が浸透し、世間的にも注目を集めるようになってきました。時代の移り変わりもさることながら、新しいモノにあふれた消費型の経済に限界を感じた人々の増加によって、「個人所有」から「共有」という新しい価値観が見い出され始めたのかもしれないですね。

実際に『アイカサ』を利用した利用者からは「こういうサービスがずっと欲しかった」といった利便性に関する感想だけでなく、「社会的に必要なサービスだ」など、環境に配慮するサービスとしての評価も多数いただいています。『アイカサ』をサービスとして普及させていくのはもちろんのことですが、サービスを通じて今の大量消費に支えられた社会の在り方そのものを認識してもらうところから消費者としての意識改革を始めたいと考えています。何気なく暮らす日々において、製品やサービスに対して自ら選択する意思を明らかにすることが未来の地球を守る第一歩となるからです。

ビニール傘を買う必要のない街に。

2015年にSDGsが国連で採択されて以降、ビジネス活動の一貫としてさまざまな環境や社会問題を解決することが期待されています。アイカサでは、「SDGs目標12: つくる責任つかう責任」に則り、 傘のシェアリングエコノミーを通じて個々の生活を豊かにする幸せな循環型社会に貢献したいと考えています。

2000年に定められた「循環型社会」では、3R (リデュース 、リユース 、リサイクル)が推し進められてきましたが、僕の考えるこれからの循環型社会にはもう一つ「シェアリング=S」が加わると思っています。繰り返しになりますが、時代は個々が製品やサービスに対して自ら選択する意思を明らかにすることで未来の地球を守る責任を持つことを求めています。つまり、これからのシェアリングサービスとは、単に無駄を省くためのモノ・場所・サービスを共有するだけではない、限りある資源を有効に活用して社会と共存していくことだと考えています。ゴミを出さないように生活する新たな価値観「3R+S」が生まれれば、こんなに素敵なことはないですよね。だから僕は、今の常識を覆すつもりで「昔は雨が降るとみんなビニ傘を買っていたんだって!ありえないね」と言われるような社会を本気で創りたいと思ってます。

Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。
- Advertisment -

Featured

【募集】関東近郊2万坪の土地 × スタートアップで、今までにない斬新な “場” を作りたい|Gulliverが挑む!

【オープンイノベーションインタビュー】中古車売買でお馴染みの「Gulliver」を運営する株式会社IDOMが、2022年10月24日から「Gulliver アクセラレータープログラム2022」を実施。新しい購買体験の提供と、生活を彩るクルマの価値を創造する新しいコンセプト店舗の開発をテーマに、関東近郊に2万坪の土地を用意し、スタートアップの皆さんと一緒に新しい場づくりに取り組みたいという。具体的に、どのような構想を描いているのか。株式会社IDOMの経営戦略室チームリーダー、三樹教生氏に話を伺った。 #Gulliver #IDOM #スタートアップ #アクセラレータープログラム #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

スタートアップ募集!【豊富な開発技術力 × デミング賞大賞の社内風土】モノづくりメーカーのOTICSに、今求めるパートナーを聞く

【オープンイノベーションインタビュー】高出力・低燃費・低エミッション化などの要求に対し、積極的な技術提案と高精度な品質で応えるOTICS(オティックス)の自動車部品は、多くの車種で採用されています。一方で、120以上の国と地域が目標に掲げる「2050年カーボンニュートラル」に向け「脱炭素化」の企業経営に取り組むOTICSは、初めてのアクセラレータープログラムを開催。豊富な開発経験と生産技術力を活かせる協業案、自然環境保全や社会・地域に貢献できるアイデア等をスタートアップから広く募集します。デミング賞大賞も受賞したOTICSの社風、アクセラレータープログラムの開催に至った背景や、募集ページだけでは伝わらない魅力、プログラムに関わる方々の想いを、株式会社オティックス 経営管理本部TQM経営戦略室 係長 奥村守氏に話を伺いました。 #OTICS #自動車 #カーボンニュートラル #アクセラレータープログラム #協業 #スタートアップ #デミング賞 #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

OPA × somete の挑戦|「まちクロッ」でファッションロス問題の解決を目指す!

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】金沢フォーラス、キャナルシティオーパ、横浜ビブレなど、OPA・VIVRE・FORUSの3ブランドを主軸に、都市型商業施設の開発運営を行う株式会社OPA。そんな同社は2021年、「OPAアクセラレータプログラム2021」を実施し、地域と連携したファッションロス削減に取り組むsometeとの協業をスタートさせた。OPAとsometeは具体的にどのような実証実験を重ねているのか。株式会社OPA 事業創造部 新業態開発チームの安達有美氏と、someteを運営する株式会社Play Blue代表の青野祐治氏に話を伺った。 #OPA #somete #オープンイノベーション #活用協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

【空間ID × スタートアップの着想】デジタルツイン社会実装への挑戦

【オープンイノベーションインタビュー】現実世界をデジタル空間に複製する絶対的な技術を持つダイナミックマップ基盤株式会社は、「cm」級の高精度3次元データを有し、モビリティの自動走行において要となる同社のプロダクトは、既にグローバルに展開されています。今般、デジタル庁の肝煎り案件となるアクセラレータープログラムを開催。リアル/サイバー両空間を組み合わせたユースケースの創出に向け、「空間ID」を活用した共創案を募集します。ダイナミックマップ基盤株式会社 第二事業部 事業開発2課 課長 兼 空間IDプロジェクトPMOの望月洋二氏に話を伺った。 #ダイナミックマップ基盤 #デジタルツイン #空間ID #デジタル庁 #ミラーワールド #アクセラレータープログラム #共創 #Creww #大挑戦時代をつくる
Facebook コメント