12.8 C
Japan
金曜日, 3月 31, 2023

ブレインヘルスケアのSplink、国連WIPO主催「2022WIPOグローバル・アワード」グランプリ受賞!

ブレインヘルスケア領域の医療AIスタートアップのSplinkは、国際連合の知的財産機関であるWIPOが主催する「2022 WIPOグローバル・アワード」でグランプリを受賞しました。

「2022 WIPOグローバル・アワード」の目的

「2022 WIPOグローバル・アワード」は、あらゆる場所で生み出されるイノベーションや創造性がすべての人の利益となるよう、知的財産によって支えられる世界を実現するというWIPOの使命に根ざしています。本プログラムは、人々の生活の向上と進歩に貢献する人々を称え、支援することを目的としています。

Splinkの知的財産マネジメント

Splinkは、知的財産を重要な経営資源と考え、経営戦略の中心に知財戦略を配置しています。このようなフィロソフィーのもと、テクノロジーの戦略的なマネジメントを目的とした社内体制を構築し、ディープテック・スタートアップとして技術競争力の強化を推進しています。

これまでに累計20億円を超える外部調達やNEDO事業採択(2022年には創業以来2度目)、グローバル医療機器メーカーとの事業締結、 2021年の国内スタートアップにおける知財のベストプレーヤーを表彰する、特許庁主催「第3回IP BASE AWARD」のグランプリに選出されています。

WIPO グローバル・アワードについて

WIPOグローバル・アワードは、知的財産を活用して、国内外にプラスの影響をもたらしている優れた企業や個人を表彰するプログラムで、あらゆる場所で生み出されるイノベーションや創造性がすべての人の利益となるよう、知的財産によって支えられる世界を実現するというWIPOの使命に根ざしています。本プログラムは、人々の生活の向上と進歩に貢献する人々を称え、支援することを目的としています。毎年、WIPO加盟国の候補者を知的財産、イノベーション、ビジネスの各分野に精通した多様で独立した7名の国際審査員が評価します。

知的財産には特許、商標、意匠、著作権など、様々な種類があり、社会が経済的、社会的、文化的に発展する上で非常に重要です。中小企業は、先進国・途上国を問わず、経済の大部分を占めており、あらゆる分野、市場、生活の側面においてイノベーションと創造性の重要な源泉となっています。WIPOグローバル・アワード・プログラムは、年間売上高20億円以下の企業を対象に、革新的で創造的な活動の中心的な役割を称え、知的財産を活用することでソリューションを生み出し、経済・社会・文化の面で積極的な社会貢献を果たした企業を表彰します。

WIPOグローバル・アワード:https://www.wipo.int/global-awards/ja/index.html
WIPO事務局のプレスリリース:https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2022/article_0008.html

グランプリ受賞理由

Splinkは、知的財産を活用することでソリューションを生み出し、経済・社会・文化の面で優れており、バランスが取れています。加えて、地理的な不平等の解決に繫がる点や、ジェンダー的平等に対する意識の高さも併せて評価されました。AI時代において無形資産である知的財産を、今後需要の高まる診断支援AIやSaMD(Software as a Medical Device)領域で、理想的な事業体制を構築している会社は他にはありません。コア技術、知的財産、ブランディングをパッケージ化したプロダクト戦略から、特許出願・権利化に限らない経営戦略や組織づくりへの広がりが高く評価されました。

WIPO ジェネラル・ディレクター(事務局長) Daren Tang氏 コメント

「この度、栄えあるWIPOグローバル・アワードのグランプリを受賞しましたこと、誠におめでとうございます。Splinkは、事業および企業目標を達成するために、知的財産権やデータなどの他の無形資産の保護、管理、商業化および活用について理解し、実行できる能力を示しています。さらに、地域または国際レベルで、経済的、社会的、文化的にプラスの影響を与えていることが明確であり、また、選考においては、Splinkのアプローチが地域的な差異やジェンダー間の差異解消にも寄与することが考慮され、高齢化社会から世界の課題を解決する企業としてグランプリにふさわしいと評価しました。
新しく開始されたWIPOグローバル・アワードは、IP(知的財産)の使用があらゆる場所のすべての人に利益をもたらすことを保証するという私たちのビジョンに沿ってロールモデルのコミュニティを構築しながら、前向きな変化のためにIPを使用する優れた個人や企業をサポートしていることを誇りに思います」

株式会社Splink 代表取締役 青山 裕紀氏 コメント

「WIPOグローバル・アワードにおいて、日本を代表して、グランプリを受賞いたしましたこと、大変光栄に存じます。日々、Splinkの研究・事業活動に携わってくださっている開発パートナーの先生方、Splinkの知財活動に適切なアドバイスをくださっている社外弁護士・弁理士の方々、知財創出活動を推進している社内メンバーに、心から感謝しております。
今回の栄えあるWIPOグローバル・アワードに選出されたことで、知的財産を経済・社会・文化の面で活用することで社会貢献を果たす企業として、当社が世界的にも認知されるようになることが期待されます。
これにより、当社のミッションである『ブレインヘルスケアを世界の当たり前に』が日本のみならず世界に広がり、ひいては認知症をはじめとする脳疾患の早期発見・予防を全世界に広げていくことで、医療への社会貢献が可能になると考えています。引き続き、医療機関や患者さんに安心、安全な形で製品を提供できるよう、知財やデータの保護、適切な利活用を促進し、日本発の科学技術で世界の高齢化課題の解決に貢献して参ります」

Splinkについて

「すべての人につながりを、その日まで」をビジョンに、認知症をはじめとするブレインヘルスケア領域において、認知症の予防から診断まで一貫したソリューションをワンストップで医療機器プログラムの開発、提供をおこなっています。
脳MRIをAIで解析し、脳の中でも記憶や学習にかかわりの深い「海馬」領域の体積を測定・可視化、受診者様目線のわかりやすいレポートを届けることで気づきを促す「脳ドック用AIプログラム Brain Life Imaging®」、脳MRIより脳の減少度を定量・数値化することで診断に役立つ情報を提供し、診断支援をおこなう「脳画像解析プログラム Braineer®」を主力製品として提供しています。

社名株式会社Splink
設立2017年1月
所在地東京都千代田区霞が関3丁目3−2 新霞が関ビル18階
代表者青山 裕紀
事業概要ブレインヘルスケア事業、ヘルスデータ基盤事業
URLhttps://www.splinkns.com/
Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。
- Advertisment -
- Advertisment -

Featured

【SceneryScent × アネスト岩田】“香り噴霧器”で新たな価値と市場を生み出す

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】日本の塗装機器や空気圧縮機の業界を95年以上リードし続けているアネスト岩田。“開発型企業”として国内外で1,200件を超える特許出願数を持ち、世界20カ国以上の拠点、35社のグループ会社を持つ企業だ。 同社は2020年に導入したアクセラレータープログラムで、香り空間演出・プロデュース事業を展開するスタートアップSceneryScent社(シーナリーセント)を採択し、わずか1年半で、人感センサー内蔵香り演出機器「Ambiscent(アンビセント)」のデモ機を開発。社外でのトライアルがスタートした。 具体的にどのような取り組みを重ねているのか。アネスト岩田の和泉孝明氏と、SceneryScent代表の郡香苗氏にお話を伺った。 #アネスト岩田 #SceneryScent #シーナリーセント #Ambiscent #アンビセント #スタートアップ #オープンイノベーション #活用協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

【熊平製作所 × MAMORIO】創業125年のトータルセキュリティ企業が、スタートアップ共創で未来の「安心・安全」を創る

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】広島銀行とCrewwは、広島県下のイノベーションエコシステムの構築に向け、広島県内に新たな事業の創出を図ることを目的に「HIROSHIMA OPEN ACCELERATOR 2021(広島オープンアクセラレーター2021)」を共催しました。本記事では、プログラム参加企業である熊平製作所と、「なくすを、なくす」をミッションに、紛失防止デバイス「MAMORIO」を始めとした 様々な製品・サービスを提供するIoTスタートアップ「MAMORIO」との共創プロジェクトにフォーカス。株式会社熊平製作所 新規事業開発部 取締役部長 茶之原 氏に、プロジェクトの共創に至った背景や、スタートアップとの共創から実際に得た体感や変化について、お話を伺いました。 #広島銀行 #広島県 #イノベーション #広島オープンアクセラレーター2021 #熊平製作所 #MAMORIO #IoT #スタートアップ #共創 #新規事業 #協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

関東近郊2万坪の土地 × スタートアップで、今までにない斬新な “場” を作りたい|Gulliverが挑む!

【オープンイノベーションインタビュー】中古車売買でお馴染みの「Gulliver」を運営する株式会社IDOMが、2022年10月24日から「Gulliver アクセラレータープログラム2022」を実施。新しい購買体験の提供と、生活を彩るクルマの価値を創造する新しいコンセプト店舗の開発をテーマに、関東近郊に2万坪の土地を用意し、スタートアップの皆さんと一緒に新しい場づくりに取り組みたいという。具体的に、どのような構想を描いているのか。株式会社IDOMの経営戦略室チームリーダー、三樹教生氏に話を伺った。 #Gulliver #IDOM #スタートアップ #アクセラレータープログラム #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

スタートアップ募集!【豊富な開発技術力 × デミング賞大賞の社内風土】モノづくりメーカーのOTICSに、今求めるパートナーを聞く

【オープンイノベーションインタビュー】高出力・低燃費・低エミッション化などの要求に対し、積極的な技術提案と高精度な品質で応えるOTICS(オティックス)の自動車部品は、多くの車種で採用されています。一方で、120以上の国と地域が目標に掲げる「2050年カーボンニュートラル」に向け「脱炭素化」の企業経営に取り組むOTICSは、初めてのアクセラレータープログラムを開催。豊富な開発経験と生産技術力を活かせる協業案、自然環境保全や社会・地域に貢献できるアイデア等をスタートアップから広く募集します。デミング賞大賞も受賞したOTICSの社風、アクセラレータープログラムの開催に至った背景や、募集ページだけでは伝わらない魅力、プログラムに関わる方々の想いを、株式会社オティックス 経営管理本部TQM経営戦略室 係長 奥村守氏に話を伺いました。 #OTICS #自動車 #カーボンニュートラル #アクセラレータープログラム #協業 #スタートアップ #デミング賞 #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる
Facebook コメント