慶應イノベーション・イニシアティブ(本社:東京都港区、代表取締役社長 山岸広太郎、以下KII)は、当社が運営するファンドより、日本大学と慶應義塾大学の研究成果を活用したスタートアップである株式会社Vetanicに対して第三者割当増資による出資をした。他の出資者からの調達も含め今回の第三者割当増資によるVetanicの調達額は総額1.5億円となる。
臨床グレードのイヌiPS細胞を用いた各種再生医療等製品の開発を促進
Vetanicは、イヌiPS細胞由来間葉系幹細胞(MSC)をはじめとした各種再生医療等製品を開発している。ヒトで実用化が進む再生医療は、獣医療においても普及が望まれているが、現在、設備要件を満たした少数の動物病院において実施されているのみで、品質のバラツキや治療開始までのリードタイム、また高額な治療費など、普及に向けた課題が存在している。同社は、日本大学、及び慶應義塾大学との共同研究により、世界で唯一の臨床応用に適したイヌiPS細胞の作製に成功し、現在獣医療でニーズが高いMSCについて開発を推進していく。さらにこのイヌiPS細胞の高品質・低コスト・ドナーフリーで倫理的という特徴を活かし、MSC以外の各種再生医療等製品の開発にも順次着手する計画である。これまでの技術課題を解決し、動物再生医療の普及を促進、より多くの動物たちの健康で幸せな生活通じて、人々へも幸福を届ける。

※Vetanicの技術で構築した臨床グレードのイヌiPS細胞
株式会社Vetanicについて
社名 | 株式会社Vetanic |
設立 | 2021年1月8日 |
所在地 | 東京都東京都港区浜松町2丁目2-15 |
代表者 | 代表取締役社長 望月 昭典 |
事業概要 | 動物用再生医療等製品の研究開発、製造および販売と、再生医療関連試薬の研究開発、製造および販売 |
URL | U R L : https://www.vetanic.com/ 関連U R L: https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2021/4/2/210402-1.pdf |
慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)について
KIIは、2016年7月、主に慶應義塾大学の研究成果を活用したスタートアップを支援するため創設された。また、2020年1月からは、慶應義塾大学に限らずシード・アーリーステージからのリード投資を中心に、デジタルテクノロジーによる社会の革新や、医療・健康などの課題解決に取り組む技術系スタートアップに投資対象を広げ投資活動を推進している。
スタートアップへの投資育成を通じて日本が誇る大学等の研究機関の技術や知的財産といった優れた研究成果の社会実装を推進し社会貢献の一翼を担うと同時に、ベンチャーキャピタルファンドとして高い収益性を確保し持続的なイノベーションエコシステムの構築に取り組んでいる。
社名 | 株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ |
設立 | 2015年12月17日 |
資本金 | 東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル10F |
代表者 | 代表取締役社長 山岸 広太郎 |
事業概要 | 大学発技術系ベンチャー企業の育成、ベンチャーキャピタルファンドの運営 |
URL | https://www.keio-innovation.co.jp |
