12.8 C
Japan
金曜日, 12月 8, 2023

KII、動物再生医療スタートアップのVetanicに出資|イヌiPS細胞を用いた開発を促進

慶應イノベーション・イニシアティブは、動物再生医療スタートアップであるVetanicに対して出資した。Vetanicは今回の増資により総額1.5億円の資金調達を実施し、イヌiPS細胞由来間葉系幹細胞の開発を加速させる。

慶應イノベーション・イニシアティブ(本社:東京都港区、代表取締役社長 山岸広太郎、以下KII)は、当社が運営するファンドより、日本大学と慶應義塾大学の研究成果を活用したスタートアップである株式会社Vetanicに対して第三者割当増資による出資をした。他の出資者からの調達も含め今回の第三者割当増資によるVetanicの調達額は総額1.5億円となる。

臨床グレードのイヌiPS細胞を用いた各種再生医療等製品の開発を促進

Vetanicは、イヌiPS細胞由来間葉系幹細胞(MSC)をはじめとした各種再生医療等製品を開発している。ヒトで実用化が進む再生医療は、獣医療においても普及が望まれているが、現在、設備要件を満たした少数の動物病院において実施されているのみで、品質のバラツキや治療開始までのリードタイム、また高額な治療費など、普及に向けた課題が存在している。同社は、日本大学、及び慶應義塾大学との共同研究により、世界で唯一の臨床応用に適したイヌiPS細胞の作製に成功し、現在獣医療でニーズが高いMSCについて開発を推進していく。さらにこのイヌiPS細胞の高品質・低コスト・ドナーフリーで倫理的という特徴を活かし、MSC以外の各種再生医療等製品の開発にも順次着手する計画である。これまでの技術課題を解決し、動物再生医療の普及を促進、より多くの動物たちの健康で幸せな生活通じて、人々へも幸福を届ける。

                                       ※Vetanicの技術で構築した臨床グレードのイヌiPS細胞

株式会社Vetanicについて

社名株式会社Vetanic
設立2021年1月8日
所在地東京都東京都港区浜松町2丁目2-15
代表者代表取締役社長 望月 昭典
事業概要動物用再生医療等製品の研究開発、製造および販売と、再生医療関連試薬の研究開発、製造および販売
URLU R L : https://www.vetanic.com/
関連U R L: https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2021/4/2/210402-1.pdf

慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)について

KIIは、2016年7月、主に慶應義塾大学の研究成果を活用したスタートアップを支援するため創設された。また、2020年1月からは、慶應義塾大学に限らずシード・アーリーステージからのリード投資を中心に、デジタルテクノロジーによる社会の革新や、医療・健康などの課題解決に取り組む技術系スタートアップに投資対象を広げ投資活動を推進している。
スタートアップへの投資育成を通じて日本が誇る大学等の研究機関の技術や知的財産といった優れた研究成果の社会実装を推進し社会貢献の一翼を担うと同時に、ベンチャーキャピタルファンドとして高い収益性を確保し持続的なイノベーションエコシステムの構築に取り組んでいる。

社名株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ
設立2015年12月17日
資本金東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル10F
代表者代表取締役社長  山岸 広太郎
事業概要大学発技術系ベンチャー企業の育成、ベンチャーキャピタルファンドの運営
URLhttps://www.keio-innovation.co.jp
Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。
- Advertisment -
- Advertisment -

Featured

【安藤ハザマ × Cube Earth】日米特許技術で世界の都市OSにイノベーションを起こす

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】安藤ハザマは、2022年度のアクセラレータープログラム「安藤ハザマ 新規事業共創プログラム2022」で、米国と日本で特許を取得している地理情報システムのプラットフォーム「Cube Earth」を活用し、自治体へ「スマート防災システム」を提供しているスタートアップ企業 「Cube Earth」を採択。自治体危機管理のDX化の一環として、防災システムやスマートシティ、ドローン、デジタルツインのシステムなど、次世代の社会インフラ基盤を開発するスタートアップだ。具体的にどのような取り組みを進めているのか。安藤ハザマ 経営戦略本部イノベーション部副部長の堀井浩之氏と、Cube Earth代表取締役会長の阿藻成彦氏、代表取締役社長の武田全史氏に話を伺った。

【三機工業 × スタートアップ】選ばれ続ける会社になる|スタートアップとの共創に挑む新しい歩み

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】2025年に創立100周年を迎える三機工業株式会社は、2050年ビジョンに掲げた「選ばれ続ける」企業になるため、コア事業の強化や三機ブランドの向上に努めると同時に、会社の「信頼」を高める新施策も積極的に推進しています。 そこで、新たな取り組みの1つとして、「SANKI オープンイノベーションプログラム2023」に挑戦。初めてのアクセラレータープログラムに挑むファシリティシステム事業部 佐々木 宏之氏、経営企画室 経営企画部 石綿 央氏、 徳田 直也氏に、それぞれの立場から率直な想いを伺いました。

【安藤ハザマ × エアデジタル × 久喜市】デジタルスポーツで健康寿命の延伸に挑む!

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】オープンイノベーションによる新規事業創出を推進している総合建設会社の安藤ハザマは、2022年度のアクセラレータープログラム「安藤ハザマ 新規事業共創プログラム2022」でデジタルスポーツ空間開発やデジタルスポーツフィールドの運営を手掛けるエアデジタル株式会社を採択した。 その後、安藤ハザマ、エアデジタル、埼玉県久喜市の3者で連携協定を締結し、久喜市内のショッピングモール施設「アリオ鷲宮」に出店している国内最大級のデジタルスポーツクラブ「スポーツ60&スマート」で協業を進めている。具体的にどのような取り組みを行なっているのか。 安藤ハザマの本社経営戦略本部イノベーション部担当課長・榊原翼氏と、エアデジタル代表取締役・前田相伯氏、久喜市役所 健康スポーツ部スポーツ振興課所属・金澤剛史氏に話を伺った。

【スタートアップ募集】地域の健康をケア|新規事業で地域に根差した未来のアイセイ薬局へ

【スタートアップ募集】アイセイ薬局は、全国に400店舗を超える調剤薬局を展開しています。まもなく創業40周年を迎える今、次なる事業の柱を求めてアクセラレータープログラムに挑戦!地域の人々に必要とされる薬局を目指し、新規事業創出の可能性を模索します。本インタビューでは、アイセイ薬局がなぜ今スタートアップとのオープンイノベーションに挑むのか、株式会社アイセイ薬局 事業企画部部長の堀浩之氏に話を伺いました。
Facebook コメント
jaJA