12.8 C
Japan
木曜日, 3月 23, 2023

DATAFLUCT×竹中工務店|空間データ分析の高度化、スマートシティ・不動産テック新規事業開発で共創!

データサイエンスで企業と社会の課題を解決するDATAFLUCTは、総合建設会社である竹中工務店と資本業務提携を締結しました!

提携の背景と目的

インフラ老朽化への対策や増え続ける自然災害に対応できるまちづくりなど、建設業の役割が重要になる一方で、業界は深刻な人材不足や、海外と比較して依然労働生産性が低いという課題を抱えている。こうした課題の解決に向けて国土交通省がICT導入施策「i-Construction※1」を進めるなど、建設業界におけるテクノロジーの活用は期待されている。また、多様なリスクに対応したスマートビル・スマートシティや、それを実現する「建物OS」のニーズも高く、建設業各社が独自の施策を展開している。

データサイエンスをすべての産業に届け企業の課題を解決し、その先の「サステナブルアルゴリズムの社会実装」を目指すDATAFLUCTは、データに基づく持続可能なまちづくりを実現するEBPMプラットフォーム『TOWNEAR(タウニア)』など、まちづくりの領域にもデータ活用を届けている。
竹中工務店は、建設業のリーディングカンパニーとしてランドマークとなる数多くの建築物を手掛けてきた。

DATAFLUCTと竹中工務店は、竹中工務店が、「まちづくりを通したサステナブル社会の実現」をテーマに実施した「TAKENAKAアクセラレーター」をきっかけに始めたファシリティマネジメントAI『builbo(ビルボ)』の共同開発や、「建設DX」をテーマにしたオンラインイベント※2の開催など、ともに建設・まちづくり領域のデータ活用に取り組んできた。今回の資本業務提携は、データを活用したまちづくりを通してサステナブルな社会を実現したいと考える両社の思いが一致し、締結に至っている。

今後の取り組みについて

地形や建物、交通などのさまざまな空間データを重ねてデジタル上に再現することができるGISは、工事の効率化や自然災害の被害をシミュレーションするなど、建設業のDXに役立つと期待されている。一方で、形式の異なるデータを組み合わせて活用したり、時系列で比較するには高度な技術が必要である。DATAFLUCTは、従来のGISソフトでは扱いにくい位置情報、SNS、衛星画像、モビリティ、CO2濃度などのビッグデータを組み合わせ、リアルタイムの位置情報分析、人流モニタリングなどの高度なデータ分析から、まちの最新状況を把握できるEBPMプラットフォーム『TOWNEAR』の開発など、マルチモーダルデータ活用に実績を持っている。

今回の資本業務提携により、当社のデータサイエンスの知見と技術、データを活用した新規事業創出のノウハウと、竹中工務店が持つBIM(Building Information Modeling)をはじめとする設計・施工データや、維持管理において収集されたセンサデータなどのノウハウを組み合わせ、事業開発に取り組みます。
具体的には、GISやBIMなどの建設に関連するデータをカタログ化し、より高度な分析を可能にします。また、それらのデータを活用し「スマートビル・スマートシティ領域のSaaS事業」「不動産テック新規事業」「『builbo』をベースとしたファシリティマネジメントサービス」など建設・不動産領域のデータ活用を推進する新規事業開発を目指します。

株式会社竹中工務店 情報エンジニアリング本部 課長 粕谷貴司氏からのコメント

DATAFLUCT社とは、TAKENAKAアクセラレーターでご一緒してからの付き合いです。そこから、builboの開発以外にも、データ分析の開発委託等にお付き合いいただき、その技術力だけでなく、企画構想力に対しても信頼を寄せています。
今回の資本業務提携によって、両社の関係強化に加え、互いの不足する技術を補完されることで、スピード感のある課題解決とサービス開発につながると確信しています。それらのサービスの展開を通じて、建設業に関わる多くのステークホルダーのDXを実現するとともに、社会課題解決にも繋げていきたいと考えています。

参考情報

■AIで建物・設備のあらゆるデータを自動的に集約し、データに基づく持続可能な施設運営を実現するファシリティマネジメントAI『builbo』

不動産業界は、ステークホルダーの多さやデジタル化の遅れにより、データの一元管理ができていないという問題を抱えている。表計算ソフトで管理されている情報群は、横断的な管理をするには使い勝手が悪く、ファシリティマネジメント業務におけるIT活用が求められている。
『builbo』はAIによる業務効率化・標準化、データの一元管理による 検索性向上でファシリティマネジメント業務を支援するクラウドサービスである。予算管理機能や、確認すべき業績指標を表示できるダッシュボード機能、見積書・請求書の情報をデータ化・会計仕訳を自動提案するAI機能などを備え、データに基づく適切な現状把握や意思決定が可能である。

『builbo』サービスサイト
https://builbo.ai/

■エリアに関するあらゆるビッグデータを統合・分析し、データに基づく持続可能なまちづくりを実現するEBPMプラットフォーム『TOWNEAR』

エリアに関するデータは人流データや交通データ、SNSデータなどさまざまな形で存在しており、こうしたデータを組み合わせて活用することで、エビデンスに基づく政策立案(EBPM)の実現やサステナブルな都市サービスの企画・展開が可能になると期待されている。しかし、形式の異なるデータを組み合わせて分析するためには、膨大なデータを扱うための基盤や高度なデータ活用人材が必要であり、エリアマネジメントにおけるデータ活用のハードルはいまだ高いのが現状だ。
『TOWNEAR』は、専門的な知識やソフトウェアなしでエリアに関するビッグデータを分析でき、データに基づく「持続可能なまちづくり」を可能にするプラットフォームです。従来のGISソフトでは扱いにくいビッグデータ(位置情報、SNS、衛星画像、カメラ、モビリティ、CO2など)などの活用や、“なぜその変化が起きたのか”を示唆する因果推論などの高度なデータ解析を、ノーコードで実行することができる。

『TOWNEAR』サービスサイト
https://lp.townear.ai/

■「非構造化データの構造化」であらゆるビッグデータをカタログ化し、新たな示唆の獲得を導くデータレイク/データウェアハウス『AirLake』

『AirLake(エアーレイク)』は、データ活用の前工程である収集、加工、蓄積における課題を解決し、これまでにないデータ同士の組み合わせから新たな洞察を得られる環境を提供するデータレイク/データウェアハウスである。データサイエンティストやエンジニアがいなくても、画像や動画、音声、文書などの非構造化データを簡単に加工・変換できる。また、社内・社外、構造化・非構造化を問わずどこからでも必要なデータを収集し、カタログ化したデータを一元管理可能だ。
DATAFLUCTの提供する機械学習サービスやBIツール、各種分析系サービスともシームレスな連携が可能。通常、データ基盤の導入には高額な初期費用と時間がかかりますが、PaaSとして提供する『AirLake』は、低コスト・低工数・短期間で導入することができる。

『AirLake』サービスサイト
https://lp.airlake.ai/からお問い合わせください。

株式会社竹中工務店について

1610年の創業以来、棟梁精神を源に建築を専業とし、「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する」という経営理念のもと、顧客の期待と信頼に誠実に応え続けてきた。
竹中工務店は、竹中グループ全体の事業領域を「まち」として捉え、人々が幸せや歓びを感じることができる豊かで安心な「まちづくり」を通し、SDGsの達成に貢献し、サステナブル社会を実現することに邁進している。

株式会社DATAFLUCTについて

2019年の設立以来「データを商いに」というビジョンのもと、活用されていないデータから新たなビジネスを創出し、企業と社会に価値を生み出しつづけるデータサイエンス・スタートアップスタジオである。衛星画像データから位置情報やPOSデータまで幅広い分析実績をもち、技術やデータにかかわらず業界をこえたアルゴリズム構築を得意としている。
食品流通から不動産分野まで多彩な自社サービスを開発する中で蓄積された知見を生かし、様々な企業のDX支援を行っている。またデータ活用によってSDGsに貢献することを目指し、ビジネスと社会貢献を両立させる新規事業開発にも積極的に取り組んでいる。2019年JAXAベンチャー※認定企業、
※宇宙航空研究開発機構(JAXA)の知的財産・業務での知見を利用して事業を行う、JAXA職員が出資・設立したベンチャー企業でもある。

社名株式会社DATAFLUCT
設立2019年1月29日
所在地東京都渋谷区道玄坂一丁目19番9号 第一暁ビル6階
代表者久米村 隼人
事業概要マルチモーダルデータ活用サービス(AI/機械学習/ビッグデータ解析)の提供、企業のDX支援
URLWEBサイト:https://datafluct.com/
Twitter:https://twitter.com/datafluct
Facebook:https://www.facebook.com/datafluct/
note:https://note.datafluct.jp/

※  出典:国土交通省ウェブサイト「i-Construction」
https://www.mlit.go.jp/tec/i-construction/index.html
※  2021年3月2日開催「竹中工務店とAI・データサイエンススタートアップが考える データ活用で街と暮らしを変えるスマートビル・スマートシティソリューション」https://datafluct.com/news/1406/

Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。
- Advertisment -
- Advertisment -

Featured

【SceneryScent × アネスト岩田】“香り噴霧器”で新たな価値と市場を生み出す

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】日本の塗装機器や空気圧縮機の業界を95年以上リードし続けているアネスト岩田。“開発型企業”として国内外で1,200件を超える特許出願数を持ち、世界20カ国以上の拠点、35社のグループ会社を持つ企業だ。 同社は2020年に導入したアクセラレータープログラムで、香り空間演出・プロデュース事業を展開するスタートアップSceneryScent社(シーナリーセント)を採択し、わずか1年半で、人感センサー内蔵香り演出機器「Ambiscent(アンビセント)」のデモ機を開発。社外でのトライアルがスタートした。 具体的にどのような取り組みを重ねているのか。アネスト岩田の和泉孝明氏と、SceneryScent代表の郡香苗氏にお話を伺った。 #アネスト岩田 #SceneryScent #シーナリーセント #Ambiscent #アンビセント #スタートアップ #オープンイノベーション #活用協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

【熊平製作所 × MAMORIO】創業125年のトータルセキュリティ企業が、スタートアップ共創で未来の「安心・安全」を創る

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】広島銀行とCrewwは、広島県下のイノベーションエコシステムの構築に向け、広島県内に新たな事業の創出を図ることを目的に「HIROSHIMA OPEN ACCELERATOR 2021(広島オープンアクセラレーター2021)」を共催しました。本記事では、プログラム参加企業である熊平製作所と、「なくすを、なくす」をミッションに、紛失防止デバイス「MAMORIO」を始めとした 様々な製品・サービスを提供するIoTスタートアップ「MAMORIO」との共創プロジェクトにフォーカス。株式会社熊平製作所 新規事業開発部 取締役部長 茶之原 氏に、プロジェクトの共創に至った背景や、スタートアップとの共創から実際に得た体感や変化について、お話を伺いました。 #広島銀行 #広島県 #イノベーション #広島オープンアクセラレーター2021 #熊平製作所 #MAMORIO #IoT #スタートアップ #共創 #新規事業 #協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

関東近郊2万坪の土地 × スタートアップで、今までにない斬新な “場” を作りたい|Gulliverが挑む!

【オープンイノベーションインタビュー】中古車売買でお馴染みの「Gulliver」を運営する株式会社IDOMが、2022年10月24日から「Gulliver アクセラレータープログラム2022」を実施。新しい購買体験の提供と、生活を彩るクルマの価値を創造する新しいコンセプト店舗の開発をテーマに、関東近郊に2万坪の土地を用意し、スタートアップの皆さんと一緒に新しい場づくりに取り組みたいという。具体的に、どのような構想を描いているのか。株式会社IDOMの経営戦略室チームリーダー、三樹教生氏に話を伺った。 #Gulliver #IDOM #スタートアップ #アクセラレータープログラム #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

スタートアップ募集!【豊富な開発技術力 × デミング賞大賞の社内風土】モノづくりメーカーのOTICSに、今求めるパートナーを聞く

【オープンイノベーションインタビュー】高出力・低燃費・低エミッション化などの要求に対し、積極的な技術提案と高精度な品質で応えるOTICS(オティックス)の自動車部品は、多くの車種で採用されています。一方で、120以上の国と地域が目標に掲げる「2050年カーボンニュートラル」に向け「脱炭素化」の企業経営に取り組むOTICSは、初めてのアクセラレータープログラムを開催。豊富な開発経験と生産技術力を活かせる協業案、自然環境保全や社会・地域に貢献できるアイデア等をスタートアップから広く募集します。デミング賞大賞も受賞したOTICSの社風、アクセラレータープログラムの開催に至った背景や、募集ページだけでは伝わらない魅力、プログラムに関わる方々の想いを、株式会社オティックス 経営管理本部TQM経営戦略室 係長 奥村守氏に話を伺いました。 #OTICS #自動車 #カーボンニュートラル #アクセラレータープログラム #協業 #スタートアップ #デミング賞 #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる
Facebook コメント