12.8 C
Japan
日曜日, 1月 29, 2023

大挑戦時代をつくる―。リブランディングした“新生Creww”は、第二ステージへ

2012年8月、「起業家を取り巻くエコシステムをつくり、挑戦を応援する人のコミュニティを実現したい」という思いから誕生したCreww(クルー)。日本でオープンイノベーションが一般的ではなかった頃からアクセラレータープログラムを開始し、2017年には約3200社のスタートアップが登録。400件を超えるスタートアップと大企業の協業を生み出した。
創業から8年目となる2019年10月、Crewwは挑戦する企業や個人を支援するインフラとして、期待を超える価値を提供すべくリブランディングを実施。“新生Creww”として、第二ステージの扉を開いた。その背景やメッセージに込めた思いとは。代表の伊地知 天 (いじち そらと)氏と、コピーライティングを担当したコピーライター兼クリエイティブディレクターの田中 大地 氏が語る。

―Our Vision―大挑戦時代をつくる。

大挑戦時代をつくる。

かつての大航海時代のように、
この国を、挑戦であふれさせたい。
挑戦したいすべてのひとが、
未踏の地に漕ぎ出せるように。
仲間と資金とチャンスに、出会えるように。
あなたの挑戦のクルーでいたい。
我々は、Crewwです。

期待を上回る価値を提供し、新しい時代をつくるために

Creww代表取締役 伊地知 天(いじち そらと)

―今回、Creww(クルー)はリブランディングによってビジョン(マニュフェスト)を刷新しました。どのようなメッセージを込めたのでしょうか。

伊地知 創業から8年目を迎えたCrewwは、アクセラレータープログラムの実施実績が国内ナンバーワンの、日本最大級スタートアップコミュニティになりました。でも、我々は現状に満足していません。

オープンイノベーションという言葉が当たり前に使われるようになった今、大企業やスタートアップからの期待値は高く、期待を上回るような価値提供を今まで以上に追求し努力する必要があります。

加えて、これからは組織だけでなく個人も「今まで何をしてきたか」よりも「これから何をするのか」が問われる世界になります。組織や個人の“これから”の挑戦をより支援できるプラットフォームになるには、我々がその時代を作っていく高い志と覚悟が必要。その意味を込めて、「大挑戦時代をつくる。」というメッセージを掲げました。

コピーライティングを担当した 田中 大地 氏

田中 伊地知さんから“これから”という話がありましたが、クライアントさんのマニュフェストやミッションを整理するとき常に大事になってくるのは、まさにその視点なんです。今までやってきたこと“だけ”にとらわれるのではなく、 その“延長”にある未来を、クリアに指し示すようにしています。皆さん自身も気づいていない、皆さん自身の思いを汲み取る作業というか。広告コピーと違って、日頃から繰り返しご使用になる言葉なので、皆さんが心からしっくりくるまでディスカッションを重ねました。

例えば、冒頭に、「この国を、挑戦であふれさせたい」という言葉がありますが、実はこれ、伊地知さんが創業時からずっと大切にしてきたCrewwの出発点にある思いなんですよね。

加えて僕、最初にご紹介いただいた時から、社名が「Creww=クルー」 というのがすごくいいなと思っていて。挑戦という名の航海の乗組員でもあるし、心強い仲間でもある。その名前にぴったりくるような言い回しを随所に入れていったつもりです。アクセレータープログラムをやっている会社さんは他にあっても、「航海」に例えて志を語れるのは、社名がクルーであるCrewwさんだけだろうなと。

伊地知 僕の思いは最後の2行に詰まっているんです。スタートアップの人たちに価値提供をするときも、アクセラレータープログラムでスタートアップと大企業をつなげるときも、両社に寄り添っていかに伴走できるかが肝になります。

だから、決して第三者のプラットフォーマーという距離の置き方はせず、「あなたの挑戦のクルー」でいたい。我々は本当のクルーだと、胸を張って言える組織になりたいと思っています。

田中 我々、広告人も、他人様の広告を、他人事なスタンスで作っていると、虚しくなるんです。今回 Creww の皆さんとお話をしていて、本気の人に本気で応えていく生き方をしなければいけないなと、あらためて学びました。

それに、ミッションを整理しながら、なんだか興奮してきちゃって。「Creww が成⻑していったら、子どもたちの“将来の夢ランキング” すら変えていけるのではないか」って。例えば、起業家や社長がトップに入ってくる世の中になったら、ワクワクするなと。新しく何かを始めることが、ちゃんとカッコイイ世の中になって、日本は変わるのではないかと。今回掲げたビジョンを指針に、日本中にうねりを起こし、新しい時代を作ってくれたら、本当に嬉しいことだと思っています。

縦・横・斜めの無数の線が重なるコミュニティをつくる

―今回はロゴも刷新しました。新しいロゴに込めた意味を教えてください。

伊地知 以前、アクセラレータープログラムを実施したある大企業の方から、「Crewwを活用して得られる価値は、同じような境遇の大企業と出会えることだ」と言われたことがありました。

アクセラレータープログラムの価値は、スタートアップと出会うことだけではないんですよね。スタートアップにとってもタイミングやフェーズによって、大企業やベンチャーキャピタル、他のスタートアップなど出会いたい人は変わります。

そこにCrewwが提供できるのは、これまでの歴史によって築いてきた大企業とスタートアップのコミュニティ。

今後はそれを、個人やベンチャーキャピタルも加わった、縦・横・斜めに無数の線が重なるコミュニティにしていく必要があります。そこでイメージしたのが「インターセクト=交差点」。物事が交差する数を増やすと共に、我々は誰のために何を提供しているのかを常に自覚できるようなロゴにしました。

旧Crewwロゴ(左)から新ブランドロゴ(右)へ

田中 初めて見たとき、洗練されたロゴだなと思いました。説明を受けなくてもなんとなくわかって、いろんなステークホルダーが交わる印象を受けました。しかも青や緑に温かみのあるオレンジもあっていいなあと。以前のロゴはピンクでしたが、色を変えた理由はありますか?

伊地知 7年半前、ベンチャーキャピタルと起業家、創業メンバーを探せるサービスを始めたのですが、当時ビジネス系のコミュニティを運営する企業のロゴはほとんどが青だったんです。人を集めるには目立つ必要があるから、真逆のサービスがあってもいいんじゃないかと、ピンクのロゴを作りました。

でも、これからは目立つことが重要ではないので、今回は青をベースに、色とりどりの差し色を使って、人の感情を動かせるような親しみを感じてもらえるように変えています。

もちろん、ロゴが変わったことでCrewwだと認識されない懸念はあります。だけど、認識されないならゼロスタートでいい。何より大事なのは期待を上回る価値を提供して信用を積み上げていくことだと思っています。

リブランディングが意味するのは第二創業。貪欲に価値提供を追求する

―リブランディングする上で大切にしたことを教えてください。

田中 数ヶ月で終わるキャンペーンではないので、何年も指針として掲げられる、“耐久性のある言葉”を常に念頭に置いていました。

伊地知 僕らは、いろんな人の期待を背負ったプラットフォームを作っていて、それは社会のインフラ作りと同義だと思っています。

Crewwが一段上のステージに上がるには、会社を再定義して現状に満足せず、危機感を持つことが必要。そうしないと、すべての人から必要とされる存在までたどり着けません。だから現状を変えていくために高い目標を掲げました。

田中 今回、Creww の皆さんと色んなお話をするうちに、正直、「このままCreww に転職しちゃいたい!」と思う場面もたくさんありました(笑)。それだけ時代性もあるし、仕事人としての限られた時間を、社会や人のためになることに賭けられるのは、心から羨ましいことだなと。

挑戦に失敗はつきものだと思いますが、失敗しても次につなげられる仲間がいるプラットフォームがあるのは本当に素晴らしいことです。ぜひCreww自身が挑戦者としての誇りを持って時代を作ってくれたら、多くの人が希望をもらえると思います。

伊地知 ありがとうございます。今回はキャッチコピーやロゴを単に変えただけでなく、Crewwにとっての第二創業を意味しています。みんなで作る第二ステージを社会にとって価値あるものにして、多くの人の役に立つことがCrewwの存在意義。提供する価値を、貪欲に突き詰め続けるプロフェッショナル集団でありたいと思っています。

ゲストスピーカー
田中 大地 氏 クリエイティブディレクター/コピーライター/CMプランナー
広告業界側の慣習にとらわれず、クライアント側が欲しい「解決」を提供するのが信条。戦略と戦術をセットで構築し、ビジネスの根っこからブランドを「再建」するのが強み。カンヌをはじめ、受賞多数。クライアントのビジネスをきっちり伸ばして、一緒に「打上げ」するのが生きがい。
社名Creww株式会社
設立2012年8月13日
資本金4億6,455万円(資本準備金含む)
代表者伊地知 天(いじち そらと)
事業概要「大挑戦時代」をつくるのためのトータルイノベーションプラットフォームの運営。スタートアップコミュニティの運営。
■アクセラレータープログラムのための総合プラットフォーム「creww accele(クルーアクセラ)
 ※スタートアップと事業会社に特化したアクセラレータープログラム
■オープンイノベーションプログラムを自社開催できるクラウドサービス「Steams
■オープンイノベーション&新規事業創出サポート「Creww Corporate Membership
■挑戦のためのコミュニティ&コワーキングスペース「docks
Facebook コメント
田村 朋美
2000年雪印乳業に入社。その後、広告代理店、個人事業主を経て、2012年ビズリーチに入社。コンテンツ制作に従事。2016年にNewsPicksに入社し、BrandDesignチームの編集者を経て、現在はフリーランスのライター・編集として活動中。

Featured

【熊平製作所×MAMORIO】創業125年のトータルセキュリティ企業が、スタートアップ共創で未来の「安心・安全」を創る

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】広島銀行とCrewwは、広島県下のイノベーションエコシステムの構築に向け、広島県内に新たな事業の創出を図ることを目的に「HIROSHIMA OPEN ACCELERATOR 2021(広島オープンアクセラレーター2021)」を共催しました。本記事では、プログラム参加企業である熊平製作所と、「なくすを、なくす」をミッションに、紛失防止デバイス「MAMORIO」を始めとした 様々な製品・サービスを提供するIoTスタートアップ「MAMORIO」との共創プロジェクトにフォーカス。株式会社熊平製作所 新規事業開発部 取締役部長 茶之原 氏に、プロジェクトの共創に至った背景や、スタートアップとの共創から実際に得た体感や変化について、お話を伺いました。 #広島銀行 #広島県 #イノベーション #広島オープンアクセラレーター2021 #熊平製作所 #MAMORIO #IoT #スタートアップ #共創 #新規事業 #協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

関東近郊2万坪の土地 × スタートアップで、今までにない斬新な “場” を作りたい|Gulliverが挑む!

【オープンイノベーションインタビュー】中古車売買でお馴染みの「Gulliver」を運営する株式会社IDOMが、2022年10月24日から「Gulliver アクセラレータープログラム2022」を実施。新しい購買体験の提供と、生活を彩るクルマの価値を創造する新しいコンセプト店舗の開発をテーマに、関東近郊に2万坪の土地を用意し、スタートアップの皆さんと一緒に新しい場づくりに取り組みたいという。具体的に、どのような構想を描いているのか。株式会社IDOMの経営戦略室チームリーダー、三樹教生氏に話を伺った。 #Gulliver #IDOM #スタートアップ #アクセラレータープログラム #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

スタートアップ募集!【豊富な開発技術力 × デミング賞大賞の社内風土】モノづくりメーカーのOTICSに、今求めるパートナーを聞く

【オープンイノベーションインタビュー】高出力・低燃費・低エミッション化などの要求に対し、積極的な技術提案と高精度な品質で応えるOTICS(オティックス)の自動車部品は、多くの車種で採用されています。一方で、120以上の国と地域が目標に掲げる「2050年カーボンニュートラル」に向け「脱炭素化」の企業経営に取り組むOTICSは、初めてのアクセラレータープログラムを開催。豊富な開発経験と生産技術力を活かせる協業案、自然環境保全や社会・地域に貢献できるアイデア等をスタートアップから広く募集します。デミング賞大賞も受賞したOTICSの社風、アクセラレータープログラムの開催に至った背景や、募集ページだけでは伝わらない魅力、プログラムに関わる方々の想いを、株式会社オティックス 経営管理本部TQM経営戦略室 係長 奥村守氏に話を伺いました。 #OTICS #自動車 #カーボンニュートラル #アクセラレータープログラム #協業 #スタートアップ #デミング賞 #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

OPA × somete の挑戦|「まちクロッ」でファッションロス問題の解決を目指す!

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】金沢フォーラス、キャナルシティオーパ、横浜ビブレなど、OPA・VIVRE・FORUSの3ブランドを主軸に、都市型商業施設の開発運営を行う株式会社OPA。そんな同社は2021年、「OPAアクセラレータプログラム2021」を実施し、地域と連携したファッションロス削減に取り組むsometeとの協業をスタートさせた。OPAとsometeは具体的にどのような実証実験を重ねているのか。株式会社OPA 事業創造部 新業態開発チームの安達有美氏と、someteを運営する株式会社Play Blue代表の青野祐治氏に話を伺った。 #OPA #somete #オープンイノベーション #活用協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる
Facebook コメント