12.8 C
Japan
木曜日, 3月 23, 2023

ストックマークが10億円超の資金調達を完了|自然言語処理技術で企業のDX化を推進

自然言語処理技術(=文章を解析し人間のように意味を理解するAI)を用いて、企業の攻めのデジタルトランスフォーメーションを実現するための企業文化変革を加速させるSaaSを提供するストックマークは、Bonds Investment Group、大和企業投資、NTTドコモ・ベンチャーズ、及び既存投資家のWiL Fund Ⅱ, L.P.を引受先とする総額10億円超の第三者割当増資を完了しました。

背景

今、多くの企業は既存ビジネスから脱却して、新しいデジタル技術を活用することによって、新たな価値を生み出していくことが求められている。DXの最終的な理想は、顧客起点の新たな価値を創造するビジネスへの転換にあり、そのためには、企業文化も合わせて変革する必要がある。

経済産業省のDXレポート2においても、DXの本質とは「素早く」変革「し続ける」能力を身に付けることであり、改めて企業文化変革の重要性が提言されている。併せて、企業のDXに関する自主的な取り組みを促すために制定されたDX認定制度においても、最優先課題として「企業全体の組織構造や文化変革」の重要性が指摘されており、国を挙げてDXを推進するための基盤としての企業文化変革への取り組みを加速させる必要があると言える。

さらに、独立行政法人情報処理機構の「デジタル・トランスフォーメーション推進人材の機能と役割のあり方に関する調査」では、DXに関する取り組みの成果の創出状況という設問において、企業文化の変革に対して、一定の成果が出ていると回答する企業は1%と非常に低い状況である。成果が見えるまで時間を要する、企業文化・組織づくり・人材育成に早急に着手すべきだ。

資金調達の目的と今後の成長戦略について

ストックマークは2016年より国内外3万メディアからのオープンニュースのレコメンド及び構造化を行ってきた。1,500社を超える企業の顧客からは、社内のコミュニケーションが活性化された、組織内の暗黙知が共有できるようになった、学習する組織へと変わったなどの声が聞かれ、企業文化の変革をサポートするサービスとして好評だ。

企業内にあるデータの約90%は文章などの定量化されていない非構造化データと言われている。ニュースデータの解析に加え、社内ドキュメント等の非構造化データを活用することで、組織内の繋がりをデザインし、変化に強い適応型組織と新たな価値を生み出すイノベーション創発組織の両方を実現する、新たなプロダクトの開発により「企業文化変革」の実現を加速させることを目指していく。

さらに、自然言語処理技術のリーディングカンパニーとして、プロダクトの価値向上のための先端R&D、事業規模拡大に向けたリクルーティング、プロダクトの認知度向上のためのマーケティングに活用する。

投資家コメント

Bonds Investment Group株式会社 代表取締役 野内 敦氏

日本企業の生産性の低さが話題に上がる中で、企業のDXの必要性はコロナウイルスの影響を受ける前から叫ばれております。その中で、組織や企業文化の変革を起点としてDX人材の育成を行うことで企業の根本的なDXを推し進めるという当社のテーマに共感し期待しております。代表の林さんを始めこのチームであれば企業の本質的なDXを推進し、各産業の更なる成長に大きく貢献できると信じ投資をさせていただきました。ストックマークの更なる成長を応援させていただきます。

大和企業投資株式会社 代表取締役社長 平野 清久氏

DX関連市場は近い将来国内だけでも数兆円規模に成長すると見込まれています。ITの普及により圧倒的なビジネススピードが求められる時代に突入し、日本企業の労働生産性向上及びビジネスモデル変革は一過性のブームではなく継続性のあるアップトレンドと思われます。ストックマークは既にエンタープライズ企業での豊富な導入実績を有し、導入企業と共に日々成長しているスタートアップで、日本企業のDX推進の一翼を担うと期待しています。事業成長を牽引してきた林代表と有馬取締役に加え、優秀なセールス/CS体制を築き、それを支える確かなプロダクト開発力、AI技術チームと高いレベルで一丸となっている組織力の強さも魅力的です。ストックマークの開発するプロダクトは私自身も実際に使ってみて、大企業の組織内でのナレッジ共有を大いに活性化するサービスであると確信し、今回弊社運用ファンドより出資を決めました。ますますの成長が楽しみです。

株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ 代表取締役社長 稲川 尚之氏

NTTグループでは、ITで世の中の社会課題を解決していくスマートな社会「Smart World」実現のため、様々な側面からのデータ活用を全社で推進しております。あらゆるデータより未知のインサイトを発掘し、人々や組織の行動変容を促していくストックマークは、こうした取り組みに新たな価値をもたらすものと確信しており、両社での協創を楽しみにしております。

WiL Fund Ⅱ, L.P. パートナー 久保田 雅也氏

前回ラウンドに続き、今回も追加投資させていただきました。自然言語処理 × 大企業DX × SaaSの3つが交差した市場に位置するストックマークが、強い営業力と高い技術力を両輪に、日本のホワイトカラー生産性向上に向けて、今後も大きく成長に邁進されることを期待しています。

【ストックマーク株式会社 会社概要

ストックマークは最先端の自然言語処理技術を用いて、攻めのデジタルトランスフォーメーションを実現するための企業文化変革を加速させるSaaSを提供している。
組織内のコラボレーションを促進し、チームを活性化させるプラットフォーム「Anews」、国内外約3万メディアの膨大なビジネスニュースをAIが分類・可視化し、事業機会と活動事例の分析をサポートする「Astrategy」によって企業様の新たな価値創造をサポートする。

社名ストックマーク株式会社
設立2016年11月15日
所在地東京都港区南青山一丁目12番3号  LIFORK MINAMI AOYAMA S209
代表者代表取締役CEO 林 達
事業概要自然言語処理を活用した企業文化変革の支援を行うサービスの開発・運営
URLhttps://stockmark.co.jp/

Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。
- Advertisment -
- Advertisment -

Featured

【SceneryScent × アネスト岩田】“香り噴霧器”で新たな価値と市場を生み出す

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】日本の塗装機器や空気圧縮機の業界を95年以上リードし続けているアネスト岩田。“開発型企業”として国内外で1,200件を超える特許出願数を持ち、世界20カ国以上の拠点、35社のグループ会社を持つ企業だ。 同社は2020年に導入したアクセラレータープログラムで、香り空間演出・プロデュース事業を展開するスタートアップSceneryScent社(シーナリーセント)を採択し、わずか1年半で、人感センサー内蔵香り演出機器「Ambiscent(アンビセント)」のデモ機を開発。社外でのトライアルがスタートした。 具体的にどのような取り組みを重ねているのか。アネスト岩田の和泉孝明氏と、SceneryScent代表の郡香苗氏にお話を伺った。 #アネスト岩田 #SceneryScent #シーナリーセント #Ambiscent #アンビセント #スタートアップ #オープンイノベーション #活用協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

【熊平製作所 × MAMORIO】創業125年のトータルセキュリティ企業が、スタートアップ共創で未来の「安心・安全」を創る

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】広島銀行とCrewwは、広島県下のイノベーションエコシステムの構築に向け、広島県内に新たな事業の創出を図ることを目的に「HIROSHIMA OPEN ACCELERATOR 2021(広島オープンアクセラレーター2021)」を共催しました。本記事では、プログラム参加企業である熊平製作所と、「なくすを、なくす」をミッションに、紛失防止デバイス「MAMORIO」を始めとした 様々な製品・サービスを提供するIoTスタートアップ「MAMORIO」との共創プロジェクトにフォーカス。株式会社熊平製作所 新規事業開発部 取締役部長 茶之原 氏に、プロジェクトの共創に至った背景や、スタートアップとの共創から実際に得た体感や変化について、お話を伺いました。 #広島銀行 #広島県 #イノベーション #広島オープンアクセラレーター2021 #熊平製作所 #MAMORIO #IoT #スタートアップ #共創 #新規事業 #協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

関東近郊2万坪の土地 × スタートアップで、今までにない斬新な “場” を作りたい|Gulliverが挑む!

【オープンイノベーションインタビュー】中古車売買でお馴染みの「Gulliver」を運営する株式会社IDOMが、2022年10月24日から「Gulliver アクセラレータープログラム2022」を実施。新しい購買体験の提供と、生活を彩るクルマの価値を創造する新しいコンセプト店舗の開発をテーマに、関東近郊に2万坪の土地を用意し、スタートアップの皆さんと一緒に新しい場づくりに取り組みたいという。具体的に、どのような構想を描いているのか。株式会社IDOMの経営戦略室チームリーダー、三樹教生氏に話を伺った。 #Gulliver #IDOM #スタートアップ #アクセラレータープログラム #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

スタートアップ募集!【豊富な開発技術力 × デミング賞大賞の社内風土】モノづくりメーカーのOTICSに、今求めるパートナーを聞く

【オープンイノベーションインタビュー】高出力・低燃費・低エミッション化などの要求に対し、積極的な技術提案と高精度な品質で応えるOTICS(オティックス)の自動車部品は、多くの車種で採用されています。一方で、120以上の国と地域が目標に掲げる「2050年カーボンニュートラル」に向け「脱炭素化」の企業経営に取り組むOTICSは、初めてのアクセラレータープログラムを開催。豊富な開発経験と生産技術力を活かせる協業案、自然環境保全や社会・地域に貢献できるアイデア等をスタートアップから広く募集します。デミング賞大賞も受賞したOTICSの社風、アクセラレータープログラムの開催に至った背景や、募集ページだけでは伝わらない魅力、プログラムに関わる方々の想いを、株式会社オティックス 経営管理本部TQM経営戦略室 係長 奥村守氏に話を伺いました。 #OTICS #自動車 #カーボンニュートラル #アクセラレータープログラム #協業 #スタートアップ #デミング賞 #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる
Facebook コメント