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木曜日, 3月 23, 2023

【200以上の自治体が導入】空き情報配信プラットフォーム「VACAN」、13,000箇所以上の避難所の空き状況をマップ上に可視化

AIとIoTを活用してあらゆる空き情報を配信するスタートアップ、バカンが提供する、リアルタイム空き情報配信プラットフォーム「VACAN」は、2022年2月に全国で200を越す自治体への導入を達成しました。これにより、災害時には13,000カ所以上の避難所の混雑情報をリアルタイムに可視化することが可能となります!日本でのサービスの人口カバー率は、2月末時点で19%を突破しました。コロナ禍や出水期を控える中、予期しない災害に備え全国の自治体での導入が加速しています。

VAKAN導入の背景

コロナ禍においては、感染拡大防止のために人と人との間に距離を確保する社会的距離(ソーシャルディスタンス)や密の回避などが求められる。新型コロナウイルスの感染対策は災害時に開設される避難所でも例外ではなく、距離の確保や体調不良者のゾーニングなどが重要となる。一方で、そうした状況下においては各避難所の収容可能人数が従来と比べ少なくなる可能性があり、一部の避難所に人が集中することを避け、分散して避難をすることが必要になる。

こうした背景から災害発生時に避難所を開設する際、バカンが提供するリアルタイム空き情報配信プラットフォーム「VACAN(バカン)」を利用することで、避難所のリアルタイム空き情報が配信可能となる。VACANには、マップ上で近くの施設等の空き・混雑状況を一覧できる「VACAN Maps」(https://vacan.com)という機能があり、避難される方が、このVACAN MapsにPCやスマートフォン等でアクセスすることで、各避難所の位置や混み具合を確認することができる。​混み具合の情報は、各避難所の職員がインターネット上の管理画面から操作することで更新。表示は、「空いています」「やや混雑」「混雑」「満」の4段階である。

現在、全国の自治体様でVACAN Mapsの避難所への活用が進んでおり、2020年8月に東京都の多摩市が導入して以降、1年半で13,000箇所、200を超える自治体(※)が導入している。サービスの人口カバー率は19%を突破した。

※県単位で導入されている場合もある

マップ型リアルタイム空き情報配信サービス「VACAN Maps」について

リアルタイム空き情報配信プラットフォーム「VACAN」の機能の1つである「VACAN Maps」は、マップ上で近くの施設等の空き・混雑状況を表示する機能となっている。VACAN MapsはスマホやPCから、アプリのダウンロードや会員登録をせずに誰でも利用が可能だ。

空き情報はセンサーやカメラで取得した施設内状況のデータからAIで自動検知・判定する方法や、店頭のタブレットデバイスを用いて検知する方法など、店舗・施設の環境や予算などに合わせた様々な方法で検知・配信されている。避難所での活用では災害発生時でも安定して混雑情報を検知・配信するために、センサーなどを使わずに各避難所の職員がインターネット上の管理画面から混雑状況を更新している。空き情報は、「空いています」「やや混雑」「混雑」「満」の4段階で表示される。

2020年6月より同機能の提供を開始(※)してから、全国の飲食店や商業施設、投票所など多様な施設・場所、また江ノ島や伊勢神宮、太宰府天満宮といった観光地など幅広い領域への活用が進んでいる。
※避難所への提供は同年8月より開始

活用実績について

提供を開始してからこれまで下記の例をはじめ、全国の自治体で活用されている。また、サービスを活用しオンライン避難訓練を行うなど、コロナ禍での密回避を目的とした新たな活用方法も生まれている。

【活用例(一部抜粋)】
・宮崎県日南市:
2020年9月に九州を襲った台風10号により避難指示がでた際に活用。人口5万人程度の同市だが、1万以上のアクセスがあり住民から「分かりやすい」といった声も聞かれた。

・福島県など:
2021年2月に起きた福島県沖地震で、福島県郡山市や福島市などが活用。地震による避難所の開設だったため、急な対応となったが避難所での混雑などは生じず。

・長崎県長崎市:
2021年5月に避難訓練で活用。VACANを活用しオンライン上で訓練をおこなうことで、密リスクの回避したコロナ禍でも安全な訓練を実施。

・九州地方など:
2021年8月の九州などを中心に襲った大雨で九州地方、広島県、岡山県などの自治体が活用。100万アクセス/日を記録。

・大分県:
2022年1月に日向灘を震源として起きた地震で、大分市などが活用。

株式会社バカンについて

バカンは経済産業省が選定する官民による支援プログラムJ-Startup 2019選定企業である。 IoT、AIを活用してあらゆる空席情報を収集し提供。 レストラン街やカフェ、トイレ、観光地、投票所、避難所などの空き状況をセンサーやカメラで自動検知し、デジタルサイネージやスマートフォンなどに配信するサービスを提供している。VAKANは、 全国200を超える自治体に導入されている。

社名株式会社バカン
設立2016年6月
所在地東京都千代田区永田町2丁目17−3 住友不動産永田町ビル2階
代表者河野剛進
URLhttps://corp.vacan.com

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PORT編集部https://port.creww.me/
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