12.8 C
Japan
土曜日, 12月 3, 2022

植物肉のDAIZ×物語コーポレーションが資本業務提携|植物肉メニューを「焼肉きんぐ」などの店舗へ展開

発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・生産するスタートアップであるDAIZは、物語コーポレーションと資本業務提携を行った。本提携により、物語コーポレーションの販路を通じて、「ミラクルミート」をベースとした独自性の高い商材・メニュー開発と販路拡大を図ると同時に、両社でサステナブルな食文化を啓蒙し、持続可能な社会の実現を目指す。

資本業務提携の概要

物語コーポレーションは、国内において郊外ロードサイドを中心に「焼肉きんぐ」「丸源ラーメン」、中国・上海では「蟹の岡田屋総本店」「熟成焼肉 焼肉王」など国内外15ブランド597店舗を展開する外食企業である。物語コーポレーションが掲げる中期経営計画「ビジョン2025」では、2025年期に「アジアにおける業態開発型カンパニー」として、グループ売上高1,500億円(直近2021年期実績:959億円)を目標とし、既存事業の強化や新事業、新業態の開発を推進している。

DAIZは、独自技術「落合式ハイプレッシャー法」をコア技術とするフードテックベンチャーとして、環境負荷が小さい次世代の植物肉「ミラクルミート」の研究開発・提供を通じて、タンパク質危機や地球温暖化の解決の一助となることを目指している。より多くの消費者へ、新たなお肉として植物肉の認知向上を図り、サステナブルな食文化の啓蒙をするべく、この度の資本業務提携に至った。

● 「ミラクルミート」を使用したメニュー開発・拡販
 外食の焼肉市場において売上トップシェアである『焼肉きんぐ』において、「ミラクルミート」をベースに新たな焼肉商材の共同開発とイノベーションを推進する。また、DAIZがミラクルミートを使用してレシピ開発した餃子・春巻き等の商品を『丸源ラーメン』など当社複数業態において展開を拡大させる。さらに、物語コーポレーションが展開する海外店舗においても、ミラクルミートを使用した商品の現地製造ならびに販路拡大が予定されている。

● SDGs(持続的開発目標)達成に対する取組み
 地球環境に配慮した商品ニーズに対応するべく、環境負荷の小さい次世代植物肉「ミラクルミート」を使用して新商品開発および販売を拡大させる。また「環境」「飢餓」などの課題解決に、より積極的に取り組みを推進していく。

物語コーポレーション 代表取締役社長 加藤央之氏より本提携に対するコメント

DAIZ株式会社様との資本業務提携に至りましたことを心より嬉しく思っております。地球の恵みを受けながら事業を営む私どもにとって、地球環境保護を通じた「サスティナビリティ」の追求は果たすべき責務の一つです。また、独自の特許技術をもとにした「ミラクルミート」は大きな可能性を持つ「次世代の代替タンパク質素材」であり、その可能性は無限であると感じております。
 当社のインフラを活用しながら、過去にはない「次世代商材」を開発し、多くの皆様に感動と美味しさをお届けするとともに、持続可能な社会の実現を目指してまいります。

DAIZ代表取締役社長 井出剛氏より本提携に対するコメント

この度の物語コーポレーション社との資本業務提携により、DAIZとして初の焼肉業態と「ミラクルミート」のコラボレーションが実現しました。同社が誇る「焼肉きんぐ」をはじめとした国内外の店舗にて、消費者の皆様へ植物肉をお届けできることを大変嬉しく思っております。「ミラクルミート」による新しい焼肉商材や畜産肉と植物肉のハーフ&ハーフの商品を開発することによって、成長著しい同社とともに植物肉のおいしさと必要性を訴求できるものと確信しております。
DAIZは「オールジャパン構想」のもと、大手企業と提携することで、日本の食品技術を結集させて次世代植物肉「ミラクルミート」を生み出し、さらに研究開発を重ねることで価値向上を図っております。植物肉のトップランナーとして、この日本発の植物肉「ミラクルミート」を多くの消費者へ届けることで国内市場の裾野を広げていきたいと考えております。両社の取り組みにより、食料問題や温室効果ガスの低減等の社会課題の解決へ貢献してまいります。

サステナブルな世界の実現に寄与する植物肉

昨今、地球温暖化が私たちにとって大きな課題となっている。地球温暖化は、二酸化炭素・メタン・一酸化炭素・フロンなどの温室効果ガスが原因と言われる。温室効果ガスの最も大きな排出源は電力(火力発電など)ですが、同等に大きな排出源となっているのが、農業・畜産業*1である。
世界で飼育されている15億頭もの牛による二酸化炭素や腸内ガス(メタン)の排出が温室効果ガスの大きな要因となっており、私たちの食生活の見直しが求められている。

牛・豚・鶏に次ぐ新たなお肉として注目されている植物肉は、温室効果ガスの排出を抑える効果の高い植物性食品である。地球温暖化を防ぐため、私たちが今からでもできることは、なるべく地球にやさしい植物肉を食生活に少しずつ取り入れることだ。DAIZは植物肉「ミラクルミート」の普及を通じて、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」の達成とサステナブルな世界の実現に向けて貢献しいく。

*1 IPCC「Global Greenhouse Gas Emissions Data」より。

DAIZの発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」について

2050年までに地球上の人口は100億人に達すると予測されている*2。世界的な人口増加と新興国の経済成長により、2030年にはタンパク質の需要に供給が追い付かなくなる「タンパク質危機」が起こり、タンパク質の需給がひっ迫することで、これまで以上に食肉価格の高騰が予想されている。そこで、「植物肉」が代替タンパク質として注目されており、その市場は世界で9兆円を超えると見込まれる*3。
植物肉が、牛肉・豚肉・鶏肉と同じように食卓に並ぶ時代が到来しているのだ。

これまでの植物肉に使用されてきた主原料は大豆搾油後の残渣物(脱脂加工大豆)であったため、①味と食感に残る違和感、②大豆特有の青臭さや油臭さ、③肉に見劣りする機能性(栄養価)といった課題が残っており、本格的な普及の妨げとなっていた。

DAIZの植物肉は、原料に丸大豆を使用している。さらに、独自の発芽技術によって、これまでの課題を解決する植物肉「ミラクルミート」の開発に成功した。

DAIZの植物肉「ミラクルミート」の特徴

特徴1.原料に丸大豆を使用

これまでの植物肉は、大豆搾油後の残渣物である脱脂加工大豆を主原料としていましたが、DAIZの植物肉「ミラクルミート」は原料に丸大豆を使用している。さらに、オレイン酸リッチ大豆を使用することで、大豆特有の臭みを無くし、異風味を低減している。

特徴2.旨味や栄養価を増大、肉様食感を再現する独自技術
 味や機能性を自在にコントロールするコア技術「落合式ハイプレッシャー法」*4で大豆を発芽させ、旨味や栄養価を増大させる。その発芽大豆をエクストルーダー(押出成形機)*5にかけ、膨化成形技術*6により、肉のような弾力と食感を再現している。これらの独自技術により、異風味を低減した植物肉「ミラクルミート」を製造している。

特徴3.独自製法による価格競争力
旨味や栄養価が増大した発芽大豆を使用しているため、他の原料や添加物を何も足さずして、植物肉原料が完成している。発芽タンクを用いた独自の製造プロセスにより、原価低減を実現し、牛肉・豚肉・鶏肉に対し、価格競争力がある。

DAIZの植物肉「ミラクルミート」の製造工程

*2  国連推計「世界人口推計2019年版」より。
*3 UBS調べ。
*4 大豆の発芽中に酸素・二酸化炭素・温度・水分などの生育条件を制御し、酵素を活性化させることで遊離アミノ酸量が増加し、素材の旨味を引き出す栽培法。(特許第5722518号)
*5 食品加工時に使用される機械。材料に水を加えながら、高温下でスクリューで圧力をかけ押し出すことにより混練・加工・成形・膨化・殺菌等を行う装置。
*6 特許申請準備中。

会社概要

社名株式会社物語コーポレーション
設立1969年9月
所在地〒440-0831 愛知県豊橋市西岩田5-7-11
代表者代表取締役社長 加藤 央之
事業概要外食事業(焼肉、ラーメン及びお好み焼レストランチェーン、和食店)の直営による経営とフランチャイズチェーン展開
URLhttps://www.monogatari.co.jp/
社名DAIZ株式会社
設立2015年12月1日
所在地〒860-0812 熊本県熊本市中央区南熊本五丁目1番1号 テルウェル熊本ビル4階
代表者代表取締役社長 井出 剛
事業概要発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」及びその他の植物性食品の開発・生産及び販売
URLhttps://www.daiz.inc/
Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。
- Advertisment -
- Advertisment -

Featured

関東近郊2万坪の土地 × スタートアップで、今までにない斬新な “場” を作りたい|Gulliverが挑む!

【オープンイノベーションインタビュー】中古車売買でお馴染みの「Gulliver」を運営する株式会社IDOMが、2022年10月24日から「Gulliver アクセラレータープログラム2022」を実施。新しい購買体験の提供と、生活を彩るクルマの価値を創造する新しいコンセプト店舗の開発をテーマに、関東近郊に2万坪の土地を用意し、スタートアップの皆さんと一緒に新しい場づくりに取り組みたいという。具体的に、どのような構想を描いているのか。株式会社IDOMの経営戦略室チームリーダー、三樹教生氏に話を伺った。 #Gulliver #IDOM #スタートアップ #アクセラレータープログラム #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

スタートアップ募集!【豊富な開発技術力 × デミング賞大賞の社内風土】モノづくりメーカーのOTICSに、今求めるパートナーを聞く

【オープンイノベーションインタビュー】高出力・低燃費・低エミッション化などの要求に対し、積極的な技術提案と高精度な品質で応えるOTICS(オティックス)の自動車部品は、多くの車種で採用されています。一方で、120以上の国と地域が目標に掲げる「2050年カーボンニュートラル」に向け「脱炭素化」の企業経営に取り組むOTICSは、初めてのアクセラレータープログラムを開催。豊富な開発経験と生産技術力を活かせる協業案、自然環境保全や社会・地域に貢献できるアイデア等をスタートアップから広く募集します。デミング賞大賞も受賞したOTICSの社風、アクセラレータープログラムの開催に至った背景や、募集ページだけでは伝わらない魅力、プログラムに関わる方々の想いを、株式会社オティックス 経営管理本部TQM経営戦略室 係長 奥村守氏に話を伺いました。 #OTICS #自動車 #カーボンニュートラル #アクセラレータープログラム #協業 #スタートアップ #デミング賞 #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

OPA × somete の挑戦|「まちクロッ」でファッションロス問題の解決を目指す!

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】金沢フォーラス、キャナルシティオーパ、横浜ビブレなど、OPA・VIVRE・FORUSの3ブランドを主軸に、都市型商業施設の開発運営を行う株式会社OPA。そんな同社は2021年、「OPAアクセラレータプログラム2021」を実施し、地域と連携したファッションロス削減に取り組むsometeとの協業をスタートさせた。OPAとsometeは具体的にどのような実証実験を重ねているのか。株式会社OPA 事業創造部 新業態開発チームの安達有美氏と、someteを運営する株式会社Play Blue代表の青野祐治氏に話を伺った。 #OPA #somete #オープンイノベーション #活用協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

【空間ID × スタートアップの着想】デジタルツイン社会実装への挑戦

【オープンイノベーションインタビュー】現実世界をデジタル空間に複製する絶対的な技術を持つダイナミックマップ基盤株式会社は、「cm」級の高精度3次元データを有し、モビリティの自動走行において要となる同社のプロダクトは、既にグローバルに展開されています。今般、デジタル庁の肝煎り案件となるアクセラレータープログラムを開催。リアル/サイバー両空間を組み合わせたユースケースの創出に向け、「空間ID」を活用した共創案を募集します。ダイナミックマップ基盤株式会社 第二事業部 事業開発2課 課長 兼 空間IDプロジェクトPMOの望月洋二氏に話を伺った。 #ダイナミックマップ基盤 #デジタルツイン #空間ID #デジタル庁 #ミラーワールド #アクセラレータープログラム #共創 #Creww #大挑戦時代をつくる
Facebook コメント