12.8 C
Japan
火曜日, 11月 29, 2022

バイオミメティクスシンパシーズ、ロート製薬とライセンス契約を締結|新型コロナウイルス感染症の新規創薬ターゲットの発見による研究開発組織「RB+」も発足

バイオミメティクスシンパシーズは、新型コロナウイルス感染症に対して間葉系幹細胞が有効とされるメカニズムの一端を解明し、そのメカニズムに基づく薬候補物質の探索を行った結果、3つの候補物質を同定した。そしてこの度、そのうち1つの候補物質について、ロート製薬とライセンス契約を締結し、共同開発を目指すこととなった。その他の2つの候補物質であるインスリン、及びHGFについても、国内外の製薬企業と協力して有効な新型コロナ治療薬の開発へと繋げるべく、研究成果を早期に公開することしている。

候補物質について

新型コロナ患者に対する間葉系幹細胞を用いた臨床試験が国内外で実施されている中で、バイオミメティクスシンパシーズは、間葉系幹細胞により想定される新型コロナ感染症の治療メカニズムを解析することにより、転写因子FOXO1がACE2とTMPRSS2の遺伝子発現の制御に重要であることを見出した結果、FOXO1の阻害作用を持つ3つの治療薬候補物質の発見に成功した。

これらは、SARS-CoV2が自身のスパイクタンパク質を介して宿主細胞への侵入と感染を成立させるために重要な、宿主細胞の表面に存在するACE2とTMPRSS2の両方の遺伝子発現を抑制するという、非常に画期的なものである(図1)。これまでもACE2またはTMPRSS2のいずれか一方をターゲットとする薬剤は知られていたが、今回の発見はそれら両方を一剤で抑制することが大きな特徴である(図2)。

そして実際にキノロン系化合物Xは、in vitro試験においてSARS-CoV2のS1スパイクタンパク質の宿主細胞への取り込みを有意に抑制すると共に、マウスへの気管内投与においては、肺組織中のACE2またはTMPRSS2の遺伝子発現を抑制する傾向が確認されている。バイオミメティクスシンパシーズは、今後、SARS-CoV2感染実験など、医薬品開発に向けた評価をロート製薬と共同でさらに進めていく。
またインスリン及びHGFについても、キノロン系化合物Xと類似のメカニズムを介して、ACE2及びTMPRSS2の発現を同時に、且つ有意に抑制する作用を有することが確認されている。

ライセンス契約について

FOXO1阻害作用を有するキノロン系化合物Xについてライセンス契約をロート製薬と締結し、医薬品開発に向け共同開発を実施する。本技術を用いた事業化についても、ロート製薬と共同で検討していく。

共同での取組み 「RB+」について

再生医療研究から見出した新しいメカニズムから新型コロナウイルス感染症の治療薬候補を同定した手法を他の疾患の治療薬開発にも広げるために、バイオミメティクスシンパシーズとロート製薬は新しい研究開発組織「RB+」を発足する。「RB+」は、近い将来、間葉系幹細胞が対象とする多くの疾患に対する治療メカニズムについても解明し、従来知られていなかった創薬ターゲットを見出し、他の企業の参画も募り、オープンイノベーションによって治療薬の実用化に向けた動きを加速する共創プラットフォームである。

(図1)

(図2)

Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。
- Advertisment -
- Advertisment -

Featured

【募集】関東近郊2万坪の土地 × スタートアップで、今までにない斬新な “場” を作りたい|Gulliverが挑む!

【オープンイノベーションインタビュー】中古車売買でお馴染みの「Gulliver」を運営する株式会社IDOMが、2022年10月24日から「Gulliver アクセラレータープログラム2022」を実施。新しい購買体験の提供と、生活を彩るクルマの価値を創造する新しいコンセプト店舗の開発をテーマに、関東近郊に2万坪の土地を用意し、スタートアップの皆さんと一緒に新しい場づくりに取り組みたいという。具体的に、どのような構想を描いているのか。株式会社IDOMの経営戦略室チームリーダー、三樹教生氏に話を伺った。 #Gulliver #IDOM #スタートアップ #アクセラレータープログラム #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

スタートアップ募集!【豊富な開発技術力 × デミング賞大賞の社内風土】モノづくりメーカーのOTICSに、今求めるパートナーを聞く

【オープンイノベーションインタビュー】高出力・低燃費・低エミッション化などの要求に対し、積極的な技術提案と高精度な品質で応えるOTICS(オティックス)の自動車部品は、多くの車種で採用されています。一方で、120以上の国と地域が目標に掲げる「2050年カーボンニュートラル」に向け「脱炭素化」の企業経営に取り組むOTICSは、初めてのアクセラレータープログラムを開催。豊富な開発経験と生産技術力を活かせる協業案、自然環境保全や社会・地域に貢献できるアイデア等をスタートアップから広く募集します。デミング賞大賞も受賞したOTICSの社風、アクセラレータープログラムの開催に至った背景や、募集ページだけでは伝わらない魅力、プログラムに関わる方々の想いを、株式会社オティックス 経営管理本部TQM経営戦略室 係長 奥村守氏に話を伺いました。 #OTICS #自動車 #カーボンニュートラル #アクセラレータープログラム #協業 #スタートアップ #デミング賞 #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

OPA × somete の挑戦|「まちクロッ」でファッションロス問題の解決を目指す!

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】金沢フォーラス、キャナルシティオーパ、横浜ビブレなど、OPA・VIVRE・FORUSの3ブランドを主軸に、都市型商業施設の開発運営を行う株式会社OPA。そんな同社は2021年、「OPAアクセラレータプログラム2021」を実施し、地域と連携したファッションロス削減に取り組むsometeとの協業をスタートさせた。OPAとsometeは具体的にどのような実証実験を重ねているのか。株式会社OPA 事業創造部 新業態開発チームの安達有美氏と、someteを運営する株式会社Play Blue代表の青野祐治氏に話を伺った。 #OPA #somete #オープンイノベーション #活用協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

【空間ID × スタートアップの着想】デジタルツイン社会実装への挑戦

【オープンイノベーションインタビュー】現実世界をデジタル空間に複製する絶対的な技術を持つダイナミックマップ基盤株式会社は、「cm」級の高精度3次元データを有し、モビリティの自動走行において要となる同社のプロダクトは、既にグローバルに展開されています。今般、デジタル庁の肝煎り案件となるアクセラレータープログラムを開催。リアル/サイバー両空間を組み合わせたユースケースの創出に向け、「空間ID」を活用した共創案を募集します。ダイナミックマップ基盤株式会社 第二事業部 事業開発2課 課長 兼 空間IDプロジェクトPMOの望月洋二氏に話を伺った。 #ダイナミックマップ基盤 #デジタルツイン #空間ID #デジタル庁 #ミラーワールド #アクセラレータープログラム #共創 #Creww #大挑戦時代をつくる
Facebook コメント