12.8 C
Japan
日曜日, 9月 25, 2022

シードアクセラレーターとコーポレートアクセラレーターの違いを解説

起業を志している方にとってシードアクセラレーターとコーポレートアクセラレーターはよく聞く言葉ではありますが、違いがいまいちわからないという方も多いのではないでしょうか。この記事を読めば、それぞれの特徴がよくわかります。また、代表的なアクセラレーターもご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

そもそもアクセラレーターとは何か?

シードとコーポレートの違いの前に、アクセラレーターとは何なのかを確認しておきましょう。

インキュベーターとも混同されやすい

アクセラレーターとは、大企業や国・地方公共団体などがスタートアップに対して実施する、事業を成長・加速させるためのプログラムのことです。場合によっては出資を伴う場合もあります。大企業や自治体がスタートアップを支援する目的は何なのでしょうか。

投資家の場合は上場させて利益を得るのが目的ですが、アクセラレーターの場合は、スタートアップとコラボして新規事業を開発するオープンイノベーションがその目的にあります。大企業や自治体のバックアップがあればお金やモノ、場所などの支援が得られるだけでなく、ノウハウなどソフト面でのサポートも受けられるため、事業を加速度的に成長させることが可能です。

また、しばしばインキュベーターという言葉が混同されますが、インキュベーターはもっと前の段階で、アイデアをどうビジネス化するかという部分をサポートする事業のこと。支援を受ける側のステージによってアクセラレーターかインキュベーターか違ってくると理解すれば問題ないでしょう。

アクセラレーターから世界的スタートアップが誕生

 海外にはY CombinatorTechstarsといった著名なアクセラレーターがありますが、DropboxAirbnb (エアービーアンドビー)はこのような名門アクセラレーターから生まれた企業として知られています。

こうした事例を見ても、アクセラレーターは事業を成長させるのに有効だとわかるでしょう。アクセラレーターに参加さえすれば成功するというわけではありませんが、アクセラレーターが「スタートアップを成長させるためのノウハウ」を持っていることは確かです。

シードアクセラレーターとは

アクセラレーターとは何かわかったところで、シードアクセラレーターについて解説していきます。

シードアクセラレーターの目的

シードアクセラレーターとは、アクセラレーターの中でも特にシード期(起業前、起業直後)に特化したアクセラレーターのこと。ビジネスモデルそのものよりはアイデアやサービスの優位性、創業者の資質などをみて判断する傾向があり、出資を伴う場合は数百万円からが多いようです。

政府・自治体のシードアクセラレーター

政府系のシードアクセラレーターは非常に限られていますが、なかでも政府出資による株式会社産業革新機構がよく知られています。日本企業の技術開発を支援し、海外展開することが目的です。民間企業だと難しい長期的な投資・サポートが可能なのが特徴で、特定の業種に限定せず、次世代のイノベーションを生み出す技術に対して幅広く支援しています。

株式会社産業革新機構

金融機関系のシードアクセラレーター

メガバンクや大手銀行は、高い技術力や優れたアイデアをもった企業とシード段階で関係をもつことによって、将来的な融資先を開拓するためにアクセラレーターを設置しています。

三菱UFJキャピタル
みずほキャピタル株式会社
SMBCベンチャーキャピタル
ニッセイ・キャピタル株式会社

コーポレートアクセラレーターとは

シードアクセラレーターに続いて、コーポレートアクセラレーターについてもチェックしていきましょう。

コーポレートアクセラレーターの目的

コーポレートアクセラレーターの目的は、新規事業の開発と協業です。おもに大企業が主体になり、人・モノ・場所などのリソース提供、社内ノウハウの提供、ネットワークの紹介などを行います。大企業はリスクテイキングな発想を苦手とすることもあり、スタートアップがもつアイデアや行動力に期待しているのです。

大企業側からすれば、社員とスタートアップ人材の交流が起こることによって社内人材の成長も促されます。大企業にとってもスタートアップにとってもメリットの多いしくみといえるでしょう。

代表的なコーポレートアクセラレーター

代表的なコーポレートアクセラレーターは以下の会社です。

HONDA XCELERATOR(ホンダ)
Open Network Lab(デジタルガレージ)
富士通アクセラレータープログラム
JR東日本スタートアッププログラム

自分に合ったアクセラレーターを選んで事業を加速させよう

スタートアップはいつもリソース不足に悩まされているため、資金不足やノウハウのなさを補ってくれるアクセラレーターはとてもありがたい存在です。アクセラレーターの進め方は自治体や企業によってかなり異なり、ゴール地点で望んでいることも違います。アクセラレーターに採用された時点で、お互いが求めていることをきっちりすり合わせておけばトラブルを回避できるでしょう。

星の数ほどもスタートアップがある時代なので、使えるリソースはしっかり使って、スピード感をもった成長を目指すことが必要です。

Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。
- Advertisment -

Featured

OPA × somete の挑戦|「まちクロッ」でファッションロス問題の解決を目指す!

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】金沢フォーラス、キャナルシティオーパ、横浜ビブレなど、OPA・VIVRE・FORUSの3ブランドを主軸に、都市型商業施設の開発運営を行う株式会社OPA。そんな同社は2021年、「OPAアクセラレータプログラム2021」を実施し、地域と連携したファッションロス削減に取り組むsometeとの協業をスタートさせた。OPAとsometeは具体的にどのような実証実験を重ねているのか。株式会社OPA 事業創造部 新業態開発チームの安達有美氏と、someteを運営する株式会社Play Blue代表の青野祐治氏に話を伺った。 #OPA #somete #オープンイノベーション #活用協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

【空間ID × スタートアップの着想】デジタルツイン社会実装への挑戦

【オープンイノベーションインタビュー】現実世界をデジタル空間に複製する絶対的な技術を持つダイナミックマップ基盤株式会社は、「cm」級の高精度3次元データを有し、モビリティの自動走行において要となる同社のプロダクトは、既にグローバルに展開されています。今般、デジタル庁の肝煎り案件となるアクセラレータープログラムを開催。リアル/サイバー両空間を組み合わせたユースケースの創出に向け、「空間ID」を活用した共創案を募集します。ダイナミックマップ基盤株式会社 第二事業部 事業開発2課 課長 兼 空間IDプロジェクトPMOの望月洋二氏に話を伺った。 #ダイナミックマップ基盤 #デジタルツイン #空間ID #デジタル庁 #ミラーワールド #アクセラレータープログラム #共創 #Creww #大挑戦時代をつくる

【スタートアップ募集】第一三共ヘルスケアと一緒に、「ヘルスケア」領域に新しい価値を創出しませんか

【オープンイノベーションインタビュー】「Fit for You 健やかなライフスタイルをつくるパートナーへ」をコーポレートスローガンに掲げ、鎮痛薬「ロキソニン」をはじめ、かぜ薬「ルル」、キズ薬「マキロン」など、生活に身近な市販薬ブランドを多数展開する第一三共ヘルスケア。他にも、敏感肌向けスキンケアブランド「ミノン」やオーラルケアなど、さまざまな製品を展開している。そんな同社は、もっと幅広くヘルスケアや生活改善に貢献すべく、製薬会社だけでは発想できないアイデアや技術を求めて、アクセラレータープログラムの実施を決定した。具体的に、どんなスタートアップとの協業に期待しているのか。同社・経営企画部の松尾健氏と製品企画室の古市亜美氏に話を伺った。 #第一三共ヘルスケア #アクセラレータープログラム #インタビュー #オープンイノベーション #スタートアップ #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

使い捨て傘ゼロへの挑戦 100年続く雨の日のインフラを築く「アイカサ」

【スタートアップインタビュー】ビニール傘の利用が、日本を「世界一位の傘消費国」にしています。これまで私たち日本人が他に選択肢を持たずにビニール傘を躊躇なく購入していたのは、そのビニール傘が欲しかったからではなく、濡れない体験が欲しかっただけ。株式会社Nature Innovation Group代表の丸川 照司氏は、「傘をシェアする」という発想のなかった日本に、「アイカサ」という傘のシェアリングサービスを提供。デザイン性の高いお洒落な傘を前に「雨の日に少しでもハッピーになってもらえたら嬉しい」と語ってくれました。使い捨て傘ゼロのサスティナブルな社会へ向け挑戦を加速する「アイカサ」のサービスとは?今や30万人が登録するまでとなった事業展開のコツやマネタイズのポイントについてもお話を伺いました。 #NatureInnovationGroup #アイカサ #傘 #シェアリング #サスティナブル #SDGs #スタートアップ #Creww #大挑戦時代をつくる
Facebook コメント