12.8 C
Japan
木曜日, 10月 6, 2022

リーンスタートアップで新規事業!オープンイノベーションとの関係も

スタートアップを立ち上げる際に使われるリーンスタートアップは、ムダなく新規事業を立ち上げることができる手法です。そこで、近年注目されるオープンイノベーションにも活用できないかと気になった方もいるかもしれません。
この記事では、リーンスタートアップの解説やオープンイノベーションとの関係を紹介します。新規事業の開発に携ることになった方、スタートアップを立ち上げ予定の方はぜひ参考にしてください。

リーンスタートアップとは

「効率的な、無駄のない(lean)」、「起業(start-up)」という意味からもわかるように、リーンスタートアップとは費用や時間、品質を最小限に抑えつつも最大限の成果を発揮させる手法です。ここではリーンスタートアップについて理解を深めていきましょう。

ビジネスシーンでムーブメントに

リーンスタートアップは米国マサチューセッツ工科大学の教授が日本のトヨタ自動車の生産方式を研究した上で体系化したリーン生産方式に由来します。その後、米国の起業家であるエリック・リースが自身の起業経験をもとにした著書「リーン・スタートアップ」を発表したことで、世界中のビジネスシーンでその考えが広まり実践されるようになりました。

リーンスタートアップの流れ

リーンスタートアップでは、構築、計測、学習、(再構築)というサイクルが短期間で繰り返されます。構築とは、アイディアが思いついた段階で実用最小限でまずは開発してみることです。

計測では、構築で出来上がった製品に対して顧客などがどのような反応をみせるかを確認します。計測した結果に基づき、どうすればより顧客に受け入れてもらえるかを考え、改善していくことが学習です。この段階で成功可能性が低いと判断すればできるだけ少ないコストで撤退することができます。

MVPがキーワード

リーンスタートアップではMVPがキーワードです。MVPとは、Minimum Viable Product(最小の実行可能な製品)の略称で、顧客に提供するために必要な最低限の機能を備えた試作品を意味します。

ムダなく最大限の成果を目指すリーンスタートアップだからこそ、完全形ではないものの、一定限の品質を備えたこの試作品が重要です。MVPを元に、顧客の反応を見極めながら完成形に近づけていきます。

リーンスタートアップで新規事業

では、実際に企業はリーンスタートアップでどのように新規事業を進めているのでしょうか。

新規事業立ち上げの流れ

SNSを代表するうちのひとつ、Instagramもリーンスタートアップが関連しています。実は、Instagramは当初位置情報を共有するサービスでした。

しかし、顧客からの反応が芳しくなかったため構築→計測→学習のプロセスを繰り返し、写真の共有機能に関するニーズを発掘します。そこで再構築した上で誕生したのが現在のInstagramのサービスです。

リーンスタートアップで新規事業を立ち上げる際には、まずはアイディアを元にMVPを開発し、その後顧客の反応を必ず分析するようにしてください。そして、最初のアイディアに固執するのではなく、発想の転換が必要にみえたら再構築してMVPを再度リリースすることがポイントです。

最近は課題も生じている

数々の優れたサービスの誕生に貢献したリーンスタートアップですが、最近では「時代遅れ」と表現する人もいます。理由のひとつがSNSの浸透です。

リーンスタートアップではいわゆる試供品(MVP)で潜在顧客の反応を知ることが重要ですが、その段階での失敗がSNSで広まるとネガティブなイメージがついてしまいます。むしろ、SNSの活用次第でより多くの人の意見を効率的に確認することができるのでリーンスタートアップはいまだに時代遅れの手法ではないはずですが、くれぐれもSNSとの向き合い方には注意してください。

オープンイノベーションとの関係性

では、どちらもスタートアップとの親和性が強い「リーンスタートアップ」と「オープンイノベーション」を結びつけることはできないのでしょうか。

オープンイノベーションの今

オープンイノベーションとは、企業が自社資源にのみ頼る今までのやり方と異なり、スタートアップや自治体、他業種・他企業のリソースを活用しながら開発を進める手法です。現在は、大企業がオーガナイザーとなり、ビッグデータを用いて産官学の連携を進めるオープンイノベーション3.0の段階にあるといわれています。

オープンイノベーションへの活用

オープンイノベーションは他のリソースを利用することから、自社にリソースが揃っていなくても開発することができるため、効率的という点でリーンスタートアップにも通ずるところがあります。さらに、オープンイノベーションでもリーンスタートアップの考え・プロセスでMVPをリリースすれば各社・団体が様々な実証結果を得ることができ、技術革新に役立つのではないでしょうか。

リーンスタートアップを活用していく

一部では時代遅れともいわれるリーンスタートアップですが、SNSを活用しつつ進めれば新規事業の立ち上げに役立ちます。オープンイノベーションに参加する企業・団体の中にはこの考えを取り入れてビジネスを進めていることも多いはずです。

新規事業の開発に携ることになった方、スタートアップ立ち上げを考えている方は、まずリーンスタートアップを活用することを検討してみてはいかがでしょうか。

Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。
- Advertisment -
- Advertisment -

Featured

OPA × somete の挑戦|「まちクロッ」でファッションロス問題の解決を目指す!

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】金沢フォーラス、キャナルシティオーパ、横浜ビブレなど、OPA・VIVRE・FORUSの3ブランドを主軸に、都市型商業施設の開発運営を行う株式会社OPA。そんな同社は2021年、「OPAアクセラレータプログラム2021」を実施し、地域と連携したファッションロス削減に取り組むsometeとの協業をスタートさせた。OPAとsometeは具体的にどのような実証実験を重ねているのか。株式会社OPA 事業創造部 新業態開発チームの安達有美氏と、someteを運営する株式会社Play Blue代表の青野祐治氏に話を伺った。 #OPA #somete #オープンイノベーション #活用協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

【空間ID × スタートアップの着想】デジタルツイン社会実装への挑戦

【オープンイノベーションインタビュー】現実世界をデジタル空間に複製する絶対的な技術を持つダイナミックマップ基盤株式会社は、「cm」級の高精度3次元データを有し、モビリティの自動走行において要となる同社のプロダクトは、既にグローバルに展開されています。今般、デジタル庁の肝煎り案件となるアクセラレータープログラムを開催。リアル/サイバー両空間を組み合わせたユースケースの創出に向け、「空間ID」を活用した共創案を募集します。ダイナミックマップ基盤株式会社 第二事業部 事業開発2課 課長 兼 空間IDプロジェクトPMOの望月洋二氏に話を伺った。 #ダイナミックマップ基盤 #デジタルツイン #空間ID #デジタル庁 #ミラーワールド #アクセラレータープログラム #共創 #Creww #大挑戦時代をつくる

【スタートアップ募集】第一三共ヘルスケアと一緒に、「ヘルスケア」領域に新しい価値を創出しませんか

【オープンイノベーションインタビュー】「Fit for You 健やかなライフスタイルをつくるパートナーへ」をコーポレートスローガンに掲げ、鎮痛薬「ロキソニン」をはじめ、かぜ薬「ルル」、キズ薬「マキロン」など、生活に身近な市販薬ブランドを多数展開する第一三共ヘルスケア。他にも、敏感肌向けスキンケアブランド「ミノン」やオーラルケアなど、さまざまな製品を展開している。そんな同社は、もっと幅広くヘルスケアや生活改善に貢献すべく、製薬会社だけでは発想できないアイデアや技術を求めて、アクセラレータープログラムの実施を決定した。具体的に、どんなスタートアップとの協業に期待しているのか。同社・経営企画部の松尾健氏と製品企画室の古市亜美氏に話を伺った。 #第一三共ヘルスケア #アクセラレータープログラム #インタビュー #オープンイノベーション #スタートアップ #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

使い捨て傘ゼロへの挑戦 100年続く雨の日のインフラを築く「アイカサ」

【スタートアップインタビュー】ビニール傘の利用が、日本を「世界一位の傘消費国」にしています。これまで私たち日本人が他に選択肢を持たずにビニール傘を躊躇なく購入していたのは、そのビニール傘が欲しかったからではなく、濡れない体験が欲しかっただけ。株式会社Nature Innovation Group代表の丸川 照司氏は、「傘をシェアする」という発想のなかった日本に、「アイカサ」という傘のシェアリングサービスを提供。デザイン性の高いお洒落な傘を前に「雨の日に少しでもハッピーになってもらえたら嬉しい」と語ってくれました。使い捨て傘ゼロのサスティナブルな社会へ向け挑戦を加速する「アイカサ」のサービスとは?今や30万人が登録するまでとなった事業展開のコツやマネタイズのポイントについてもお話を伺いました。 #NatureInnovationGroup #アイカサ #傘 #シェアリング #サスティナブル #SDGs #スタートアップ #Creww #大挑戦時代をつくる
Facebook コメント