12.8 C
Japan
土曜日, 10月 23, 2021

Society5.0でのオープンイノベーションとは?見通しを解説

今Society5.0が進んでおり、パラダイムシフトが起こるといわれています。では、このような時代にオープンイノベーションはどう進めるべきなのでしょうか。
この記事では、そもそもSociety5.0とはどのようなものなのかをおさらいした上で、Society5.0下のオープンイノベーションの見通しを解説していきます。オープンイノベーションに関わっている方や興味のある方はぜひ参考にしてください。

Society5.0をおさらい

日本の行政機関、内閣府では、Society5.0を「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会」と定義しています。具体的にSociety5.0で何が変わるのか、ここで確認していきましょう。

今までにない新たな価値を生み出す

そもそも、Society1.0からSociety5.0に至るまでには、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会という流れがありました。情報社会で十分最先端の社会に到達したように見えるかもしれませんが、少子高齢化や地方の過疎化という現代日本が抱える課題には対応しきれていません。

一方、Society5.0では、IoTにより全ての人とモノをつなげることで今までにない新たな価値を生み出し、日本を取り巻く課題に対応することができます。

Society5.0の仕組みとは

Society5.0では、現実空間に存在する膨大な情報を仮想空間に蓄積します。そして蓄積されたデータ(ビッグデータ)をAIが解析し、ロボットを通じてフィードバックすることで新たな価値を作り出すことが可能になるのです。

オープンイノベーションの現状と課題

Society5.0同様、オープンイノベーションにも変遷があります。ここからオープンイノベーションの今と抱える課題についてみていきましょう。

オープンイノベーション1.0から3.0へ

オープンイノベーションは企業が自社が有していない技術を持つスタートアップと1対1の関係で連携するオープンイノベーション1.0から始まりました。その後、自治体や大学など様々な関係者が絡む多対多の関係のオープンイノベーション2.0を経て、現在はオープンイノベーション3.0の段階にあるといわれています。

オープンイノベーション3.0は大企業がオーガナイザーとなり、産官学の関係者間を調整するため、いわば1対多です。オープンイノベーション2.0では、膨大な情報(ビッグデータ)を扱う局面で非効率になることからオープンイノベーション3.0が誕生しました。

しかし、オープンイノベーション3.0においても日本では様々な課題が残ります。

課題1 世界に比べて浸透していない

まず、オープンイノベーションに対する関心が高まっているにもかかわらず、世界各国に比べるとあまり浸透していないという点が課題です。日本企業の保守的な体質や外部に自社の情報を渡すことに抵抗がある点が要因かもしれません。

課題2 学への投資額がまだ低い

オープンイノベーションでは、産だけでなく学も巻き込んでいくことが大切です。しかし、大学などへの投資額はまだ政府目標とは大きくかけ離れています。

オープンイノベーションは今後どうなるか

では、日本のオープンイノベーションは今後どうなっていくのでしょうか。

Society5.0に対応する

まず、Society5.0に対応することが大前提です。Society5.0を実現するためには、競合他社や他業界はもちろん、大学や研究機関などの学もしっかりと巻き込んでいかなくてはなりません。

大学への投資額がまだ目標と乖離しているのは、共同研究で生じるマネジメントが不十分であることや大学の研究内容が企業にとってみえにくいのが要因です。今後はこれらの点が改善され、大学のリソースが十分に活用されることが期待されます。

イノベーションエコシステムは不可欠

Society5.0に対応したオープンイノベーションには、イノベーションエコシステムという概念が欠かせません。イノベーションエコシステムとは、産学官の各関係者が連携し、先端産業の育成や経済成長の好循環を生み出すことができる環境のことです。

これからはSociety5.0への対応が必要

日本が抱える課題に対応するため、今後Society5.0への移行がますます加速していくでしょう。大企業だけでなく、中小企業やスタートアップもこの動きに乗り遅れると、大きなビジネスチャンスを逃しかねません。

政府も日本のオープンイノベーションの現状にはまだまだ課題を感じていることから、Society5.0に対応するオープンイノベーションが進んでいくはずです。オープンイノベーションに関わる方は、Society5.0を意識しつつ取り組んでください。

Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。
- Advertisment -
- Advertisment -

Featured

「カナエ」が見据える未来|パッケージ業界にイノベーションを起こしたい

【オープンイノベーションインタビュー】昭和31年創業。軟包装材料の加工・販売事業からスタートし、現在は「パッケージ」を核に、医薬品・化粧品・食品・トイレタリー&ケミカル・メディカルの5分野を主体として事業展開を進める株式会社カナエが、既存事業に対する新しい発想を求めて、オープンイノベーションを決意。スタートアップとの共創にかける思いを、代表取締役社長 中澤 孝氏に伺いました。 #アクセラレータープログラム #オープンイノベーション #スタートアップ #カナエ #CrewwGrowth #大挑戦時代をつくる #Creww

世界初! 辛さの単位を作った「辛メーター」。伊藤忠商事のアクセラレータープログラムでアイデアが形に

【スタートアップの流儀/インタビュー】定期的に食べたくなる辛い料理。しかし、辛さの基準は店によって違うため、残念な気持ちを味わった人は少なくないだろう。この体験に終止符を打つべく、辛さの単位を作ったのが辛メーター株式会社だ。映画監督・江口カン氏の「辛さの単位を作りたい」というアイデアに賛同した作家の元木哲三氏、そして周りに集まったプロフェッショナル達の高い熱量を、伊藤忠商事のアクセラレータープログラムが強力に後押し。どんな経緯で辛メーターは作られ、これからどのような展開を目論んでいるのか。元木氏に話を聞いた。 #伊藤忠商事 #辛メーター #アクセラレータープログラム #スタートアップ #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

【事業創出パートナー募集】社長と二人三脚で「明日の街を楽しく」する事業を生み出しませんか|店舗流通ネット オープンイノベーション

【オープンイノベーションインタビュー】 「飲食店の業務委託型ビジネス」を創ったパイオニア、店舗流通ネット株式会社。初期投資を抑えた出店サービスという唯一無二のビジネスモデルを確立させ、そこで培ったノウハウやネットワークをもとに、「店舗」を軸とした不動産・人材・プロモーション・工事など多角的なビジネス展開を続けている。新たに100の事業創出を目指して、2021年度よりアクセラレータープログラムを導入。すでに2回を開催し、実績が出始めている。そして今回、9月からスタートする3回目の開催に向けて、代表取締役社長の戸所岳大氏に話を伺った。 #募集 #店舗流通ネット #アクセラレータープログラム #アクセラレーターインタビュー #オープンイノベーション #スタートアップ #CrewwGrowth #大挑戦時代をつくる #Creww

日本のライフラインを支える渡辺パイプと、持続可能な地域社会に貢献し、ボトムアップで日本を元気にしませんか

【オープンイノベーションインタビュー】 水・住まい・農業。水道などの管材や電設資材、住宅設備機器、建材を取り扱う商社であり、農業の温室などを提供する農業メーカーでもある渡辺パイプ。日本全国の生活インフラを支えるリーディングカンパニーだ。これまでに培った潤沢なリソースを活用して、日本の国力をボトムアップで高めるべく、アクセラレータープログラムを実施する。スタートアップとの協業によって、小規模事業者の経営課題も解決できるようなサービス創出や、地域貢献を目指すという。プロジェクトを統括する副社長の渡辺圭祐氏に、具体的に活用できるリソースや描く未来について話を伺った。 #募集 #渡辺パイプ #アクセラレータープログラム #アクセラレーターインタビュー #オープンイノベーション #スタートアップ #CrewwGrowth #大挑戦時代をつくる #Creww
Facebook コメント