12.8 C
Japan
日曜日, 9月 25, 2022

DX推進を加速させるオープンイノベーションのメリットとは?

現在の日本経済を活性化する要素として注目されているのがオープンイノベーションとDX(デジタルトランスフォーメーション)推進です。この2つを組み合わせることによって、相乗効果が期待できます。まずオープンイノベーションとDX推進の現状を分析。さらにDX推進を加速させるオープンイノベーションのメリットについて解説していきます。

オープンイノベーションの現状

近年、注目を集めているオープンイノベーションの定義と現状を解説していきます。

オープンイノベーションとは?

オープンイノベーションとは外部の開かれたあらゆる場所から新しい技術、切り口、アイデアの提供を受けて、新たなイノベーションを創出していくビジネスモデルです。企業や地域を活性化する手法としてさまざまな分野で活用されています。

オープンイノベーションの現状と問題点

日本国内における近年のオープンイノベーションの特徴となっていたのは大企業とスタートアップによる共創でした。大企業が自らの会社ではできないことを外部のリソースを活用して実現するという目的で立ち上げたものが多かったのです。しかし結果が出るまでには時間がかかるため、成果が出る段階に至っていないものもたくさんあります。企業の内外での目的の共有や意思の疎通の難しさなどの問題点も浮き彫りになってきました。

2018年頃から顕著になってきたのは地方自治体と地元の企業とスタートアップの組み合わせによるオープンイノベーションです。その流れはコロナ禍によって、さらに顕著になってきました。地域の課題や問題の解決を目的としたオープンイノベーションの動きが目立っているのです。

DX推進は今どうなっているのか?

産業構造の変革のキーワードとなっているDX推進。その定義と現状を解説します。

DX推進とは?

DX推進のDXとはデジタルトランスフォーメーションの略語です。データやデジタル技術をよりダイナミックに活用することによって、企業文化、風土、組織構造、業務内容などに変革をもたらして、企業の競争力を向上することと定義することができます。

DX推進の現状と問題点

将来的に企業が生き残っていく上で必須の経営課題としてあげられているDX推進ですが、欧米と比較すると、まだまだ大きく遅れているのが現状です。オープンイノベーション・ベンチャー創造協議会(JOIC)が2020年5月29日に発表した『オープンイノベーション白書第三版』によると、DX推進が思うように進んでいない理由として、日本の企業の閉鎖的な体質があげられています。人材の流動性の低さ、海外人材の活用の不十分さが指摘されているのです。

企業内部のDX推進の人材不足も大きな問題のひとつとしてあげられるでしょう。企画・立案・推進・システム設計・デザインなど、DX推進に必要なセクションにおいて、人材の確保が不十分で、育成も進んでいない現状があります。

DX推進の突破口、オープンイノベーション

DX推進を活性化する上で大きな鍵を握っているのがオープンイノベーションです。くわしく解説していきます。

メリットの多いオープンイノベーション

DX推進をにぶらせている要因として、日本企業の流動性の低さと多様性の少なさがあげられます。これらの課題は組織の内部だけでは簡単には克服することのできないものです。しかしオープンイノベーションを有効活用することによって、流動性や多様性を高めることが期待できます。

組織内部の人材不足という問題の解決に関しても、オープンイノベーションはきわめて有効といえるでしょう。オープンイノベーションとは外部の人材を積極的に活用することでもあるからです。DX推進とオープンイノベーションとを有機的に組み合わせることこそが停滞している状況を打破する特効薬といえるでしょう。

DX推進でのオープンイノベーション事例

東京ガスの「GPS2020」
東京ガス株式会社ではグループの2018-20年度経営計画「GPS2020」で、「イノベーションの創出」を大きなテーマとして掲げています。そしてシリコンバレーにある子会社のAcarioと連携して、スタートアップやエネルギー関連のベンチャーキャピタルへの投資と協業を実施。個人の家に設置された太陽光発電の余剰電力を世帯間で直接取り引き出来るプラットフォームを開発する事業との協業も開始しています。

JAグループの「AgVenture Lab(アグベンチャーラボ)」
農林水産業の高度化と効率化を推進する新事業の創出、地域の豊かな暮らしの実現などの目的を掲げて立ち上げられたのが、JAグループによる「AgVenture Lab(アグベンチャーラボ)」です。ドローンを活用した省人化、AIによるデータの活用など、デジタル技術によって、社会のさまざまな課題の解決、豊かな社会作りを目指しており、「JAアクセラレータープログラム」を実施するなど、多角的に活動を展開しています。

DX推進でのオープンイノベーション展望

DX推進の問題点を解消する手段として、オープンイノベーションが有効であるという認識が企業や自治体など、さまざまな場所で広まってきました。今後、DX推進を加速させるためのオープンイノベーションの数がさらに増えていくことが予想されます。

新しい社会の設計に不可欠な2つの概念

社会のシステムや経済構造が大きく変わりつつある中で、DX推進とオープンイノベーションの重要性はさらに大きくなってきました。企業にとって、DX推進は将来的な目標ではなくて、今後、生き残っていくために必須のものです。そしてその鍵を握っているのがオープンイノベーションといっていいでしょう。DX推進をさらに加速させていくためのピースとなっているのがオープンイノベーションなのです。

Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。

Featured

OPA × somete の挑戦|「まちクロッ」でファッションロス問題の解決を目指す!

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】金沢フォーラス、キャナルシティオーパ、横浜ビブレなど、OPA・VIVRE・FORUSの3ブランドを主軸に、都市型商業施設の開発運営を行う株式会社OPA。そんな同社は2021年、「OPAアクセラレータプログラム2021」を実施し、地域と連携したファッションロス削減に取り組むsometeとの協業をスタートさせた。OPAとsometeは具体的にどのような実証実験を重ねているのか。株式会社OPA 事業創造部 新業態開発チームの安達有美氏と、someteを運営する株式会社Play Blue代表の青野祐治氏に話を伺った。 #OPA #somete #オープンイノベーション #活用協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

【空間ID × スタートアップの着想】デジタルツイン社会実装への挑戦

【オープンイノベーションインタビュー】現実世界をデジタル空間に複製する絶対的な技術を持つダイナミックマップ基盤株式会社は、「cm」級の高精度3次元データを有し、モビリティの自動走行において要となる同社のプロダクトは、既にグローバルに展開されています。今般、デジタル庁の肝煎り案件となるアクセラレータープログラムを開催。リアル/サイバー両空間を組み合わせたユースケースの創出に向け、「空間ID」を活用した共創案を募集します。ダイナミックマップ基盤株式会社 第二事業部 事業開発2課 課長 兼 空間IDプロジェクトPMOの望月洋二氏に話を伺った。 #ダイナミックマップ基盤 #デジタルツイン #空間ID #デジタル庁 #ミラーワールド #アクセラレータープログラム #共創 #Creww #大挑戦時代をつくる

【スタートアップ募集】第一三共ヘルスケアと一緒に、「ヘルスケア」領域に新しい価値を創出しませんか

【オープンイノベーションインタビュー】「Fit for You 健やかなライフスタイルをつくるパートナーへ」をコーポレートスローガンに掲げ、鎮痛薬「ロキソニン」をはじめ、かぜ薬「ルル」、キズ薬「マキロン」など、生活に身近な市販薬ブランドを多数展開する第一三共ヘルスケア。他にも、敏感肌向けスキンケアブランド「ミノン」やオーラルケアなど、さまざまな製品を展開している。そんな同社は、もっと幅広くヘルスケアや生活改善に貢献すべく、製薬会社だけでは発想できないアイデアや技術を求めて、アクセラレータープログラムの実施を決定した。具体的に、どんなスタートアップとの協業に期待しているのか。同社・経営企画部の松尾健氏と製品企画室の古市亜美氏に話を伺った。 #第一三共ヘルスケア #アクセラレータープログラム #インタビュー #オープンイノベーション #スタートアップ #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

使い捨て傘ゼロへの挑戦 100年続く雨の日のインフラを築く「アイカサ」

【スタートアップインタビュー】ビニール傘の利用が、日本を「世界一位の傘消費国」にしています。これまで私たち日本人が他に選択肢を持たずにビニール傘を躊躇なく購入していたのは、そのビニール傘が欲しかったからではなく、濡れない体験が欲しかっただけ。株式会社Nature Innovation Group代表の丸川 照司氏は、「傘をシェアする」という発想のなかった日本に、「アイカサ」という傘のシェアリングサービスを提供。デザイン性の高いお洒落な傘を前に「雨の日に少しでもハッピーになってもらえたら嬉しい」と語ってくれました。使い捨て傘ゼロのサスティナブルな社会へ向け挑戦を加速する「アイカサ」のサービスとは?今や30万人が登録するまでとなった事業展開のコツやマネタイズのポイントについてもお話を伺いました。 #NatureInnovationGroup #アイカサ #傘 #シェアリング #サスティナブル #SDGs #スタートアップ #Creww #大挑戦時代をつくる
Facebook コメント