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日曜日, 4月 11, 2021

デザイナーが立ち上げた新規事業「EARMIND」- カスタマイズイヤーモニター

STARTUP STUDIOは、“本業を退職せず”事業を実現できる、個人を主体としたインキュベーションプログラムです!”社会を変える挑戦”に挑んでいる、新規事業開発インタビュー第三弾をお届けします。今回は「EARMIND」ファウンダーの佐藤 怜氏にお話を伺いました。

EARMINDとは?

自分を描き出す、カスタマイズイヤーモニター

音楽を愉しむための媒体であるイヤーモニター(イヤモニ)を自由にカスタマイズオーダーできるサービス。音楽はファッションやカルチャー、精神性にムーブメント、沢山の要素が複合し存在します。それは人間も一緒です。画一化されたプロダクトに満足していない人に向けて、多様なデザインバリエーションからカスタマイズできるようにしていくものです。サービスサイトはこちら

お話を伺った人:「EARMIND」ファウンダー 佐藤 怜氏
インタビュアー: Remi Terada/STARTUP STUDIO by Creww運営担当
目次
怒り半分で応募したSTARTUP STUDIO
耳元でも表現できる自由を
自分を描きだすイヤーモニター「EARMIND」について
ファウンダーとして取り組んだこと
STARTUP STUDIOに参加してみて
EARMINDから「耳型採取店舗」ご協力のお願い

怒り半分で応募したSTARTUP STUDIO

ー今回、STARTUP STUDIOに応募したキッカケは何ですか?

佐藤:元々、美大卒業後にイタリアに留学していて、いつかは独立しようと考えつつも、ちょうど帰国したタイミングで一度は社会にでて働いてみようと思い就活をしていました。

就職活動では、コレクションブランドや、テキスタイル(織物・染物など)関係の会社をみていて、1社アパレルデザインの会社で内定をもらっていました。ですが、もう1社、工芸系商社の会社のほうが気になっていて、四次面接まで進み入社前提の話をしていたのでアパレル会社の内定を蹴ったんですね。

そしたら、工芸系商社の会社が最後の最後で、「やっぱり自分で独立してやんなよ」って言われて入社がなくなりまして(笑)アパレル会社のほうは蹴ってしまっているし……もう自分でやろう!と決めて、FacebookでSTARTUP STUDIOの応募を見つけ、もう半分怒りながら応募しました(笑)。しかも締切2日前くらいに。

また、同時にファッションコンペの応募もしていたのですが、どちらも確実なものではないので、「受かったらいいな~」「もしどっちも落ちたらまた就活しようかな~」くらいの気持ちだったのですが、どっちも審査に通って…10月末まではコンペに専念していました。

ーこの期間で様々なことに挑戦されていたのですね…!ちなみに佐藤さんは、大学では何を学んでいたのですか?

佐藤:大学では、「工芸」というカテゴリで、染色や織物を中心に学んでいました。

実は高校卒業して、最初はファッション学校に行っていたのですが「なんか違うなー」と思い、一年で中退して再度美大に入学しました。最初はファッションを勉強していたのですが、そこから微妙に方向転換をしました。

また、イタリア留学が決まったファッションコンテストでは、服以外にもを作っていまして。木を彫ってヒールから作っていたのですが、その部分を物凄く評価していただいて、結局、靴やバッグなどのアクセサリーと呼ばれるカテゴリで留学しないか、とお話を頂きました。そこから小物系のデザインのほうが割と専門になりましたね

耳元でも表現できる自由を

ー佐藤さんは、様々なカテゴリのデザインを学ばれていたのですね。その中で、どうして今回イヤーモニターでいこうと思ったのでしょうか。

佐藤:電車や街中を歩いていても、多くの人がイヤホンをつけているじゃないですか。でもイヤホンってどこか無機質で、そこからサラリーマンの方とかどんな音楽を聴いているのか想像できなくて、皆さんどんな音楽を聞いてるのかなってすごく気になっていました。見た目は超サラリーマンなのに、「もしかしたら超ハードロックとか聞いてんのかな?!」とか勝手に想像していました(笑)。

それが、イヤホンで耳元を表現できたら楽しいなと思ったキッカケです。

自分を描きだすイヤーモニター「EARMIND」について

ー続いて、今までのEARMINDの実績を教えてください!

佐藤:先ほどお話したファッションコンペ*1でファイナリストのアクセサリー部門に選出され、同時に時計ブランドSwatchの賞を頂きました。
*1…イタリアのトリエステで開催される欧州最大のファッションコンテストInternational Talent Support ITS 2020。世界中からファッショニスタや雑誌記者が集まるファッション業界では有名なもの。

ーそれはおめでとうございます!その賞はどういったものなのでしょうか?

佐藤:アート部門で賞を頂いて、コロナの状況次第ではありますが、来年に上海にあるSWATCH ART PEACE HOTELに滞在して作品を創ります。作品はホテルに収蔵され、うまくいくとそのデザインがSwatchの時計で使用されます。私たちとしては、デザイナーというよりかは、アーティストになったぞ!みたいな感じなのですが(笑)。

また、今後は実際にクラウドファンディングでの販売や、海外のファッション系サイトにも声をかけて頂いているので、コアな層に向け、もう少し独創的なデザインの物を作りたいと思っています。​

他にもセレクトショップ向けに販売を予定していて、ユーザー自身でカスタマイズオーダーができたり、また選択した雰囲気によって、AIを用いそれぞれのユーザーに合ったデザイン提案ができる世界を目指しています。

ー次は開発の裏側をお聞かせ下さい!今回、チームメンバーはどのように組成したのですか?

佐藤:当初からいる先山さんと田邊さんは、美大の時の同級生で、【EbRu】という名前で作品制作活動をしているメンバーです。

そこに、イタリアのファッションコンペで同じだった加藤さんと斉藤さんに「一緒にやらない?」と声をかけジョインして頂きました。

また有難いことに、エンジニアでWEBプログラマーの児玉さん、実際にクラウドファンディングを通してガジェット系のプロダクト開発から販売の会社を経営している朱島さん、お二人はSTARTUP STUDIOのコンタクトフォームより応募いただきました。

ファウンダーとして取り組んだこと

ー佐藤さんは今まで新規事業経験はありましたか?

佐藤全然ないですね。イタリアに留学していた際に、テキスタイルメーカーで半年程度インターンしていたくらいで、社会人としてちゃんと働いたことはないです。

ー新規事業開発において、ノウハウや知識がない中でどのように工夫して進めていきましたか?

佐藤主要メンバー3人が、割と分からない事に対して自分で学習して生かしていけるタイプなので、基本的には作業を分担して行っています。それでも上手くいかないところはネットで探したり、本を読んだりしました。

また実際に会社を経営しているメンバーがいるので、リーンキャンバスの書き方など専門的なところは、アドバイザーとして意見を頂き進めていきました。

今後は3Dデータなどの知見も必要になってくるので、メンバーそれぞれ技能を拡張するようにできることを増やして頑張っています。

チームをまとめるという点で、振り返ってみてよかったと思う点はありますか?

佐藤:今回、チームメンバーの大半が知り合いだったので、ある意味縛りすぎず、各々できることを分担して進めました。

一応定例も2週間に1回ほど行っていますが、「来れなくても別にいいよ」のスタンスで(笑)。しかも、基本雑談して終わります(笑)。

もちろん進める上で必要なところは、Slackで連絡を取り合ったりしています。

STARTUP STUDIOに参加してみて

ー今回、STARTUP STUDIOに参加してよかったなと思う点はありますか?

佐藤:先ほども話しましたが、社会人として働いたこともなければゼロイチの経験ももちろん無かったので、どういったフローで進めれば良いのか、一次選考や二次選考で具体的なKPIが提示されていて、そこをクリアすると成功に近づけるのかわかるので、その点は参加してよかったです。

最初、資料を見た時は分からない横文字が多くて、それを英語のように調べながら進めていきましたね(笑)

また、ファッション系の人は「自分が好きだからつくっている」という方が多く、起業してもマーケティングやビジネス視点をもたずにうまくいかないケースもあったので、ビジネス観点で今回色々勉強できたのはよかったです。

ー逆にネガティブなところはありますか?

佐藤:決まりではあるのですが、半年間という期間でプロダクト開発、市場検証まで行う点が、私たちの場合はコンペも並行して行っていたので、かなりタイトで辛かったですね。

https://studio.creww.me/


ーSTARTUP STUDIOに参加している事で、何か他で活かされたりしましたか?

佐藤:はい、STARTUP STUDIOに参加していることで、客観的に「本気度」の指標が示せていると思います。

ー具体的にどういったことでしょうか。

佐藤:今のメインはEARMINDですが、今後は仲間と起業したいなと思っており事務所を構えようと考えています。

現在、オフィス賃料やメンタリングなどの補助して頂ける支援プログラムに申し込んでいるのですが、面接時にSTARTUP STUDIOに参加してゼロイチの経験のお話をすると、かなり好感触で、「やる気がある」という指標に繋がっています

審査に伴う事業計画書や3カ年計画書などの提出物も、STARTUP STUDIOでの経験をベースに作成することができています。

EARMINDから「耳型採取店舗」ご協力のお願い

EARMINDでは、現在イヤモニの耳型採取をご協力頂ける店舗様を探しております。
ご協力頂ける店舗様は、info@ebru.jp までご連絡お願いいたします。

記事:Remi Terada/STARTUP STUDIO by Creww運営担当
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