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土曜日, 10月 23, 2021

シードラウンド調達完了|廃棄物業界の省力化・効率化に取り組むファンファーレを紐解く

リマーンショック以後に激減したスタートアップ上場数ですが、それから12年が経ちました。右肩上がりに上場数は増加してきましたが、コロナの影響下で、上場を予定しながらも中止した企業が4月末時点で18社。それでも日々、資金調達のニュースはつぎつぎと上がってきます。本連載「スタートアップの流儀」では、成長の加速を落とさないスタートアップ企業にフォーカスし、「失敗事例や克服のストーリー、成功体験」など、生の声をこれから成長していくスタートアップに参考にしてもらえるお話をお届けしています。

第二回目のゲストは、テクノロジーを活用して廃棄物業界の省力化や効率化を目指す、ゴミテック領域のスタートアップ、ファンファーレ株式会社の代表取締役 近藤志人さんにお話を伺いました。

ゴミテック領域スタートアップ「ファンファーレ」とは

(※記事は一部抜粋した内容となっているので、ぜひ動画をご覧ください。)

労働人口不足の廃棄物業界の省力化をミッションに、直近では産廃回収を行う際の配車計画をAIで自動作成する「配車頭(ハイシャガシラ)」というサービスを提供しております。

配車係が、何百箇所もの廃棄物が出る排出場を効率よく回るために毎日、複雑な配車計画を作成しています。この複雑な業務の業務負荷を1/100以下にし、かつ、より効率的な配車できるよう業務支援しています。これは弊社の高い技術力と徹底的な現場理解によって実現できており、特許も申請中です。

テクノロジーにより介在白地が大きい産廃業界との出会い

前職のリクルートで働きながら、副業としていろんな会社でUX コンサルを行っていました。その中の一社で産廃大手の基幹システム改善のお仕事をする機会があり、産廃業界のIT活用の現状を知ることができました。テクノロジーによって業界成長に貢献できる白地がたくさんあることに気付きました。

それがいちクライアントの状態なのかどうかを知るために、全国の産廃業者の調査を個人的に始めました。1年をかけてリサーチをした中で、一社で感じた課題は業界全体の課題であることがわかり、かつ、ITの力で解決できることもわかってきたので、会社を退職し起業をすることにしました。

起業に立ちはだかる壁をどう乗り越えたのか!!?

普段生活している中で産廃業者の方と接する機会が少ないため、どのように接点を持って、業界の中に入り込んでいくか、というところが一つ目の壁でした。この壁に関しては、たまたま別でUXコンサルをしていた会社で出会った、産廃業者に対して長年システム導入の営業を行ってきた方が、この課題に対して共感しサポートしてくれたことで、顧客リサーチが進みました。

2点目の突破点は技術的な協力者を得たことです。世の中に配車最適化サービスが結構出てきていることもあり、AIで産廃に特化した配車計画を作ることは、技術的には難易度が低いように思われがちなんですが、実際は最適化するためのエンジニアリングには非常に高度な技術力が必要でした。その点においてNEC研究所でAIの研究者だった、現在のCTOに出会いジョインしてもらったことで、壁を乗り越えることができました。

サービススケールまでの舞台裏

今後のスケールに向けて色々準備している段階です。多くの産廃業者に出会えることが強みの一つなので、今の提供価値に対してマッチする顧客が存在するのかは定量的に調査できています。

スケールに対しては3つほど壁があると思っています。
1点目は、機能拡張です。配車の最適化は産廃業界の様々な制約を取り入れて数式化していくことで精度が上がっていきます。現場にどこまで寄り添って数式化していけるかが機能拡張の壁となります。

2点目は、汎用化。移動距離が少ない産廃業者に頼んだ方が発注者は料金が抑えられますので「近い業者に頼む」ことが多いです。つまり、区画ごとに産廃業者があり、隣接する産廃業者はある種ライバル的なところもありますので業務フローのナレッジ共有を積極的には行いません。そのことから業者ごとに業務が属人化しています。これに対して、どれくらいのお客さんが「配車頭」を汎用的に使えるかを見極めながら開発していくことがもう一つの壁です。

3点目は、ITサービスに慣れていない方々にちゃんと使ってもらえるサービスを作ることです。UIの改善や、カスタマーサポートを充実など、カスタマーサクセスをいかに体系化できるかが重要になります。

アクセラレーターやアクセラレータープログラムの活用メリットとは?

2つほど採択いただきました。一つ目は経産省主催の「始動Next Innovator」です。半年間のインタラクティブな講義と約2週間のシリコンバレー派遣を経験させていただきました。創業期に採択されたので、起業家としての覚悟を持って事業開発を行う意思を固めていくことにすごく役立ちました。

もう一つは東大IPCという東大とゆかりのあるスタートアップを支援するプログラムに採択いただきました。こちらでは会社の骨格を作っていく上での法務面や労務面など基礎的な部分をサポートしてもらい良かったと思っています。

アクセラレータープログラムには、2パターンあると思っています。単純にスタートアップの成長を支援するものと、もう一つは大手企業とスタートアップをマッチングさせ新しい事業を創出させるものがあると思います。

前者はわかりやすい支援をしてくれるので非常に価値を感じやすかったです。またコミュニティに入れることはメリットとして強かったです。悩みなどを従業員に相談するのは、やはり憚られるので、明確なアジェンダがなくとも「なんだか不安」と言ったような抽象的な悩みを同じようなステージにいる起業家と相談し会えるコミュニティーに出会えたことは創業期ではありがたかったです。 

後者は、大手企業側のスタートアップリテラシーが企業によって差があるため、直に会ってしまうと、当たり外れが正直ありますが、間に入って両者に対して上手に期待値調整してくれる方々がいると非常にありがたいと思いました。

ゴミテック領域のスタートアップ「ファンファーレ」が描く未来とは

先日、Coral Capitalからシードラウンドの調達が完了しました。その資金を使って次のステージにいきたいと思っています。これまでは実証実験を繰り返し、本当に使えるサービスになるのかを試していましたが、それが成功して次は拡販に積極的に進みたいと思っております。営業体制を構築や上カスタマーサクセスを体系化していくところを積極的にしていければと思っています。

インタビュアプロフィール:
ファンファーレ株式会社 代表取締役 近藤志人
crewwにて大手企業の新規事業開発、リクルートにて組織開発、大規模プロダクト開発などの経験を経て、2019年にファンファーレを創業。

社名ファンファーレ株式会社
設立2019年6月25日
所在地東京都港区虎ノ門4丁目3−1城山トラストタワー4階
代表者近藤志人
事業概要産業廃棄物業界の省力化・効率化
URLhttps://www.fanfare-kk.com/

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PORT編集部https://port.creww.me/
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