9月3日、5日に実施された2次選考であるプレゼンテーションには、10社のスタートアップ企業が並び、ブラッシュアップメンバーとして松竹グループの社員13名が関わった。そしてこのたび、5社のスタートアップが採択され、実証実験に向けた準備がスタートしている。まだ各プロジェクトの詳細は公表されていないが、松竹とスタートアップの共創プロジェクト概要をここでは紹介する。
松竹がスタートアップとの共創で狙いたい領域
採択スタートアップの紹介の前に、まず松竹が「松竹アクセラレーター2019」の開催にあたり設定した「狙いたい領域」についてだが、今回松竹は3つの領域を設定している。
例)家族向けサービス、シニア向け事業、子供向け事業
例)エンターテック事業、インバウンド・アウトバウンド事業、地方とコラボレーション
「日本文化の伝統を継承、発展させ、世界文化に貢献する。」「時代のニーズをとらえ、あらゆる世代に豊かで多様なコンテンツをお届けする。」をミッションに掲げる松竹グループ。総合エンタテインメント企業グループとして、変化を恐れず、新たな挑戦を続けている。その挑戦のひとつが、オープンイノベーションプラットフォームを提供するCrewwと共に開催した「松竹アクセラレーター2019」である。
エクスペリサス ×松竹

エクスペリサスは、今後日本の基幹産業となるインバウンド旅行市場において、「インバウンド市場」×「富裕層」という新しい領域で活動を展開しているスタートアップである。
https://creww.me/ja/startup/XPERISUS
DIVE JAPAN ×松竹

「DIVE JAPAN」は訪日外国人旅行者に動画で情報を提供する新しい旅行サービスだ。情報を欲する旅行者にとって動画の方が圧倒的に情報量が多く分かりやすい点から、DIVE JAPANはスマートフォンに最適化された1分動画で旅行者をガイドしている。
https://creww.me/ja/startup/divejapan
ラディウス・ファイブ×松竹
ラディウス・ファイブは、最先端のAI技術(Deep learning)を用いて、人が数時間かけて行っていたクリエイティブの編集作業を10秒で遂行するSaaSプラットフォームをグローバル向けに提供をする。
https://creww.me/ja/startup/radius5
ActEvolve×松竹
ActEvolveは、「create diversity」つまり世の中に新しい価値観を作り、多様性を加速させることをミッションに、世界最大のVRライブプラットフォーム「VARK」を提供している。
https://creww.me/ja/startup/actevolve
夏目綜合研究所×松竹

夏目綜合研究所は、最先端の瞳孔解析技術の基礎研究を行っている。瞳孔の動きを解析し、今まで取得できなかった情感(人間の無意識の反応である「情動」と、表情に出る「感情」を合わせた生理反応)を数値化することで、客観的データとして様々な分野で活用することが可能である。
https://creww.me/ja/startup/natsume
今回の2次選考を経て、実証実験に進むプロジェクトが以上の5つである。令和のエンターテインメントはどのように変化していくのか。そのタネが「松竹アクセラレーター2019」で生み出されようとしている。