12.8 C
Japan
木曜日, 12月 7, 2023

ウォンテッドリー、2021年7月のスタートアップ雇用指数「WANTEX」を公開|同年3月以来5ヶ月連続で上昇

ビジネスSNS「Wantedly」を運営するウォンテッドリーは、2021年7月版のスタートアップ雇用指数「WANTEX」を公開した。

7月のWANTEXは3.82ポイントと過去最高値

WANTEXは東京都が1回目の緊急事態宣言を発出した2020年4月~5月から増加し続け、2020年12月には過去最高値を更新した。しかし緊急事態宣言が再度発出された2021年1月からは下落が続き、2021年4月には4ヶ月ぶりに回復に転じている。6月度から7月度にかけての変動について昨年と今年を比較すると、2020年7月は0.1ポイント増であるのに対して、今年2021年7月は0.67ポイント増となった。

業種別でも4業種で過去最高値を記録

業種別のWANTEX推移を見ると、昨月から下落した業種はなく、すべての業種で増加し、特にIT・情報通信、コンサルティング、流通・小売、人材・福祉業界では過去最高値を記録した。

2021年7月時点のWANTEXの業種別ランキングは以下の通りで流通・小売業界が対昨月比133%と大幅な伸びを見せた。WANTEXが1倍を割り込んでいる業種においては募集数に対して応募人数が超過しているため、該当業種のスタートアップ企業は採用しやすい状況にあると思われる。

2ヶ月連続でデジタル人材WANTEXの最高値をコンサルティング業界が更新

表1よりIT・情報通信業を除き、募集の対象職種をデジタル人材に絞った業界別WANTEXを算出したところ、デジタル人材のWANTEXは流通・小売とエンターテイメント業界を除き対昨月比で増加を記録。昨月から引き続きデジタル人材WANTEXの最高値を、コンサルティング業界が2.43ポイントで更新。また金融・保険業界も2ポイントという大台を記録している。

※デジタル人材定義:「エンジニアリング」「PM・Webディレクション」「デザイン・アート」の3職種でWantedlyに登録している人を指す。

宮城県が大幅伸長。今月も首位の宮崎県が最高値を更新

東京都を除いた46道府県におけるWANTEXに着目すると、最も大きく伸長したのは宮城県の対昨月比153%である。また首位の宮崎県は道府県WANTEX初の3ポイント台を記録しました。

※非首都圏地域のWANTEX:該当する道府県を所在地として登録しているスタートアップ企業の掲載募集数を、それに対する応募者数で割り込んだ数を指す。

職種別では対昨月比で全職種増加

2021年7月時点の職種別WANTEXに着目すると、 全職種で対昨月比110%以上増加し、10職種中6職種で2ポイント以上を記録した。

スタートアップ雇用指数「WANTEX」について

■ スタートアップ雇用指数「WANTEX」の定義
【算出式】「WANTEX」 = (スタートアップ企業が掲載している公開状態にある)募集数 ÷ (スタートアップ企業への)応募者数

※スタートアップ雇用指数は上記式の各項を月次で合算して算出している。
※ 募集数、応募者数ともに、Wantedlyで公開された募集、応募した登録者を算出対象としている。
※ スタートアップ企業は算出月から創業10年以内の企業を指す。

 WANTEX公開の背景 

Wantedlyはスタートアップ企業とともに成長し、2020年の情報・通信業に分類されるマザーズ上場企業のうち、約7割に利用されているた。世界的には米国、中国を中心にスタートアップ経済が活況を示す中、未来の日本の産業を創る新興企業のトレンドを可視化することで、Wantedlyは、日本のスタートアップ経済をより一層盛り上げていきたいと考えている。そのため、2020年11月よりスタートアップ経済の成長性を示唆する新たな先行指標として、スタートアップ雇用指数「WANTEX」の公開を開始した。

ウォンテッドリーは、企業の潜在転職者への認知形成、共感を軸とした人と企業の出会いの創出を提供しながら、入社後の従業員の定着、活躍を支援するエンゲージメント事業を推進する。スタートアップ雇用指数「WANTEX」の公開を通じて、未来の日本の産業を創るスタートアップシーンの盛り上がりを加速させることで、Wantedlyが「はたらくすべての人のインフラ」となる世界の実現を加速させていく。

ウォンテッドリーについて

ウォンテッドリーは、『シゴトでココロオドルひとをふやす』ために、はたらくすべての人が共感を通じて「であい」「つながり」「つながりを深める」ためのビジネスSNS「Wantedly」を提供している。2012年2月のサービス公式リリースから現在まで、登録会社数42,000社、個人ユーザー数300万人を突破し、国境を越えて『はたらくすべての人のインフラ』を創っている。

社名ウォンテッドリー株式会社
設立2010年9月
所在地東京都港区白金台5-12-7 MG白金台ビル4F
代表者仲 暁子
事業概要300万人以上が利用するビジネスSNS「Wantedly」
– 気軽に会社訪問ができる Wantedly Visit
– 出会いを記録し活躍を共有する Wantedly People
ビジネス向け
– 採用マーケティング
– エンゲージメントSuite
URLhttps://www.wantedly.com
Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。
- Advertisment -
- Advertisment -

Featured

【安藤ハザマ × Cube Earth】日米特許技術で世界の都市OSにイノベーションを起こす

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】安藤ハザマは、2022年度のアクセラレータープログラム「安藤ハザマ 新規事業共創プログラム2022」で、米国と日本で特許を取得している地理情報システムのプラットフォーム「Cube Earth」を活用し、自治体へ「スマート防災システム」を提供しているスタートアップ企業 「Cube Earth」を採択。自治体危機管理のDX化の一環として、防災システムやスマートシティ、ドローン、デジタルツインのシステムなど、次世代の社会インフラ基盤を開発するスタートアップだ。具体的にどのような取り組みを進めているのか。安藤ハザマ 経営戦略本部イノベーション部副部長の堀井浩之氏と、Cube Earth代表取締役会長の阿藻成彦氏、代表取締役社長の武田全史氏に話を伺った。

【三機工業 × スタートアップ】選ばれ続ける会社になる|スタートアップとの共創に挑む新しい歩み

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】2025年に創立100周年を迎える三機工業株式会社は、2050年ビジョンに掲げた「選ばれ続ける」企業になるため、コア事業の強化や三機ブランドの向上に努めると同時に、会社の「信頼」を高める新施策も積極的に推進しています。 そこで、新たな取り組みの1つとして、「SANKI オープンイノベーションプログラム2023」に挑戦。初めてのアクセラレータープログラムに挑むファシリティシステム事業部 佐々木 宏之氏、経営企画室 経営企画部 石綿 央氏、 徳田 直也氏に、それぞれの立場から率直な想いを伺いました。

【安藤ハザマ × エアデジタル × 久喜市】デジタルスポーツで健康寿命の延伸に挑む!

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】オープンイノベーションによる新規事業創出を推進している総合建設会社の安藤ハザマは、2022年度のアクセラレータープログラム「安藤ハザマ 新規事業共創プログラム2022」でデジタルスポーツ空間開発やデジタルスポーツフィールドの運営を手掛けるエアデジタル株式会社を採択した。 その後、安藤ハザマ、エアデジタル、埼玉県久喜市の3者で連携協定を締結し、久喜市内のショッピングモール施設「アリオ鷲宮」に出店している国内最大級のデジタルスポーツクラブ「スポーツ60&スマート」で協業を進めている。具体的にどのような取り組みを行なっているのか。 安藤ハザマの本社経営戦略本部イノベーション部担当課長・榊原翼氏と、エアデジタル代表取締役・前田相伯氏、久喜市役所 健康スポーツ部スポーツ振興課所属・金澤剛史氏に話を伺った。

【スタートアップ募集】地域の健康をケア|新規事業で地域に根差した未来のアイセイ薬局へ

【スタートアップ募集】アイセイ薬局は、全国に400店舗を超える調剤薬局を展開しています。まもなく創業40周年を迎える今、次なる事業の柱を求めてアクセラレータープログラムに挑戦!地域の人々に必要とされる薬局を目指し、新規事業創出の可能性を模索します。本インタビューでは、アイセイ薬局がなぜ今スタートアップとのオープンイノベーションに挑むのか、株式会社アイセイ薬局 事業企画部部長の堀浩之氏に話を伺いました。
Facebook コメント
jaJA