12.8 C
Japan
木曜日, 12月 7, 2023

【2021年8月】フォースタートアップス、国内スタートアップ評価額ランキング発表| 1,000億円突破企業は12社に

成長産業支援事業を推進するフォースタートアップスは、継続的に国内スタートアップ動向に関する調査を行い、当社サービスである「STARTUP DB」に調査結果を公開している。今回は、2021年8月4日時点での国内スタートアップ評価額ランキングを発表した。

2021年8月の国内スタートアップ評価額ランキングでは、がんの一次スクリーニング検査「N-NOSE」を提供するHIROTSUバイオサイエンスの評価額が1,026億円に達し、ランキング12位に新規ランクイン。評価額1,000億円以上の企業数は12社となった。

同社は2021年6月、菱熱をはじめとした複数の事業会社に対する第三者割当増資を発表したとともに、同年7月には三井住友海上あいおい生命保険と資本業務提携を締結している。

今後、自宅にいながら検査申込・検体提出・結果受領までが完結する「N-NOSE at home」の全国展開を進めるとともに、3カ所目の検査センターを東京に新設し、検査処理能力を向上させる方針である。併せて、MS&ADインシュアランスグループのネットワークを通じて、「N-NOSE」を活用した新たな保険商品の開発等に注力していくとのことだ。

また、商売のDX化を支援するプラットフォーム「STORES」を提供するヘイが先月より評価額を約580億円伸ばし、922億円で新しく14位にランクインした。2021年7月に162億円超の新規の資金調達が同社登記簿から確認されたため、今回の評価額の上昇に繋がっている。

ispaceは、インキュベイトファンドをリードインベスターとした全7社を引受先とする第三者割当増資による約50億7,000万円の資金調達を発表。前回より評価額が248億円上昇し、15位に躍り出た。

SmartHRは、以前公表した調達の情報が登記簿に反映されたことにより、先月から評価額を31億円伸ばし、1,731億円に達した。

仮想通貨交換会社のQUOINEの親会社で、仮想通貨取引プラットフォーム「Liquid by Quoine」の開発・運営を行うリキッドグループは、登記簿から新株予約権の発行を確認。先月より評価額が上昇し、1,176億円となっている。その他、登記簿からSpiberの新規調達を確認。先月から評価額を5億円伸ばした。

TBMが135億円の調達と資本業務提携を発表、ispaceは累計資金調達金額が先月より70億5,000万円増加 


今月は、TBMが韓国大手財閥SKグループ傘下のSK Japan Investmentと135億円の資本提携に合意したことを発表している。また、TBMの炭酸カルシウムを樹脂に高充填する材料設計技術と、SKグループの化学素材大手のSKCが有する生分解性プラスチック(PBAT)を組み合わせた「生分解性LIMEX」の開発、ジョイントベンチャーの設立に関する契約を締結した。

今後、SKグループとのサプライチェーンの連携を通じて、「LIMEX」の生産体制強化、「LIMEX Pellet」と「LIMEX Sheet」の用途開発を推進していく予定である。

これにより、ランクイン企業のうち、累計資金調達金額が100億円を超える企業数は12社、300億円を突破した企業数は6社となった。

また、ispaceの6月末における三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、日本政策金融公庫からの19億5,000万円の融資と、2021年2月における3,000万円の第三者割当増資を新たに確認。併せて、8月4日に発表されたシリーズCにおける50億7,000万円の第三者割当増資により、累計資金調達金額は先月より70億5,000万円増加し、200億円を突破した。

ランクイン企業のピックアップニュース

■ SmartHR
SmartHRは、新たに社外取締役としてコニカミノルタ取締役 兼 取締役会議長の松﨑正年氏を選任した。今後、さらなる事業成長と変わり続ける社会に適応した柔軟な経営判断を可能とする仕組み、企業としての継続的な成長を促すガバナンス体制の強化を目指す。

■ TBM
TBMは、創業10周年を迎えるにあたり、経団連に入会。会員の企業や団体と連携し、企業理念体系に基づいた、さらなる企業成長に努める。今後、グローバルでの事業展開を加速させるべく、会員の企業や団体とのネットワークを構築していく見込みである。

■ Mobility Technologies
Mobility Technologiesは、ビジネスシーンに特化した法人向けタクシー利用管理システム「GO BUSINESS」を今秋より提供開始予定、事前申し込みを受付中である。AIによるタクシーの予約や経費精算などの効率化、従業員のタクシー利用の一元管理・可視化を目指す。


■ アストロスケールホールディングス
アストロスケールホールディングスは、三菱重工と軌道上デブリ除去に関する技術協力のMOUを締結し、環境改善のための協議を開始した。デブリ除去や宇宙環境改善に係る様々な共同開発や協議を進め、宇宙の持続利用の実現を目指している。

■ ZMP
ZMPは、工場・物流施設・空港・港湾など構内搬送の自動化を実現する、自動運転EVトラック「RoboCar EV Truck」の先行受注を開始。構内自動運転を実現するセンサーと自動運転コンピュータ「IZAC」を搭載し、脱炭素化と搬送業務の省人化、効率化に貢献していく。

当社は、今後もSTARTUP DBを通じて、スタートアップ・エコシステムの活性化を行い、国内成長産業の発展に貢献する。

調査概要

タイトル:「国内スタートアップ想定時価総額ランキング」

調査期間:2021年8月4日時点

レポート記事:STARTUP DB
https://media.startup-db.com/research/valuation-ranking-202108

※当社が取得した登記簿謄本に記載している情報を元に参考値として算出しているが、当社は、本情報の正確性、信頼性、完全性を保証するものではなく、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負わないとしている。

STARTUP DB(スタートアップデータベース)について

国内最大級の成長産業領域に特化した情報プラットフォームである。企業データベースは、13,000社以上の日本のベンチャー・スタートアップ企業の情報を保有するとともに、起業家・投資家、エコシステムビルダーの方々累計100名以上のインタビューコンテンツをリリースしている。2019年6月24日より、英語版をリリース。また、世界最大級のベンチャー企業データベース「Crunchbase」とデータ連携し、日本企業の情報を海外のプロフェッショナルに届けることで、国内の成長産業領域市場の発展に貢献している。
https://startup-db.com/

フォースタートアップス株式会社について

フォースタートアップスは、「(共に)進化の中心へ 」というミッションを掲げ、「for Startups」というビジョンのもと、インターネット/IoTセクターをはじめ、ディープテック等リアルビジネス領域も含めた起業支援と転職支援を中核とした成長産業支援事業を推進。国内有⼒ベンチャーキャピタルと連携したスタートアップ・ベンチャー企業への戦略的資⾦⽀援や、成長産業領域に特化した情報プラットフォーム「STARTUP DB(スタートアップデータベース)」の運用、及び、大企業や行政との共創モデルによる産業エコシステム強化にも取り組んでいる。今後もミッション・ビジョンとともに、日本の成長・発展に貢献する。

社名フォースタートアップス株式会社
設立2016年9月1日
所在地東京都港区六本⽊1-6-1 泉ガーデンタワー36F
代表者代表取締役社長 志水 雄一郎
事業概要成長産業支援事業
URLhttps://forstartups.com/
Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。
- Advertisment -
- Advertisment -

Featured

【安藤ハザマ × Cube Earth】日米特許技術で世界の都市OSにイノベーションを起こす

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】安藤ハザマは、2022年度のアクセラレータープログラム「安藤ハザマ 新規事業共創プログラム2022」で、米国と日本で特許を取得している地理情報システムのプラットフォーム「Cube Earth」を活用し、自治体へ「スマート防災システム」を提供しているスタートアップ企業 「Cube Earth」を採択。自治体危機管理のDX化の一環として、防災システムやスマートシティ、ドローン、デジタルツインのシステムなど、次世代の社会インフラ基盤を開発するスタートアップだ。具体的にどのような取り組みを進めているのか。安藤ハザマ 経営戦略本部イノベーション部副部長の堀井浩之氏と、Cube Earth代表取締役会長の阿藻成彦氏、代表取締役社長の武田全史氏に話を伺った。

【三機工業 × スタートアップ】選ばれ続ける会社になる|スタートアップとの共創に挑む新しい歩み

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】2025年に創立100周年を迎える三機工業株式会社は、2050年ビジョンに掲げた「選ばれ続ける」企業になるため、コア事業の強化や三機ブランドの向上に努めると同時に、会社の「信頼」を高める新施策も積極的に推進しています。 そこで、新たな取り組みの1つとして、「SANKI オープンイノベーションプログラム2023」に挑戦。初めてのアクセラレータープログラムに挑むファシリティシステム事業部 佐々木 宏之氏、経営企画室 経営企画部 石綿 央氏、 徳田 直也氏に、それぞれの立場から率直な想いを伺いました。

【安藤ハザマ × エアデジタル × 久喜市】デジタルスポーツで健康寿命の延伸に挑む!

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】オープンイノベーションによる新規事業創出を推進している総合建設会社の安藤ハザマは、2022年度のアクセラレータープログラム「安藤ハザマ 新規事業共創プログラム2022」でデジタルスポーツ空間開発やデジタルスポーツフィールドの運営を手掛けるエアデジタル株式会社を採択した。 その後、安藤ハザマ、エアデジタル、埼玉県久喜市の3者で連携協定を締結し、久喜市内のショッピングモール施設「アリオ鷲宮」に出店している国内最大級のデジタルスポーツクラブ「スポーツ60&スマート」で協業を進めている。具体的にどのような取り組みを行なっているのか。 安藤ハザマの本社経営戦略本部イノベーション部担当課長・榊原翼氏と、エアデジタル代表取締役・前田相伯氏、久喜市役所 健康スポーツ部スポーツ振興課所属・金澤剛史氏に話を伺った。

【スタートアップ募集】地域の健康をケア|新規事業で地域に根差した未来のアイセイ薬局へ

【スタートアップ募集】アイセイ薬局は、全国に400店舗を超える調剤薬局を展開しています。まもなく創業40周年を迎える今、次なる事業の柱を求めてアクセラレータープログラムに挑戦!地域の人々に必要とされる薬局を目指し、新規事業創出の可能性を模索します。本インタビューでは、アイセイ薬局がなぜ今スタートアップとのオープンイノベーションに挑むのか、株式会社アイセイ薬局 事業企画部部長の堀浩之氏に話を伺いました。
Facebook コメント
jaJA