12.8 C
Japan
月曜日, 9月 20, 2021

倉庫と荷主のマッチングプラットフォームsouco|社員の「主体性」を高める経営とは

潤沢な資金や体力に乏しく将来性の不透明なスタートアップにとって、優秀な人材を確保することは容易ではない。企業としての成長も加速させながら、個々人が迅速に働き結果を出すには…soucoの選んだ選択肢は、社員の「自律性」を重んじるということ、そしてテレワークの推進であった。
※この記事は、2019年6月19日、STARTUPismにて公開された記事を転載しています。

倉庫と荷主のマッチングプラットフォームsoucoの働き方

物流倉庫の空きスペースを有効に活用したい事業者と、一時的にスペースを借りたい企業とをマッチングするサービス『souco』。倉庫の空きスペースを有効活用するためのシェアリングサービスとして注目を集める同社は、2018年10月にサービスを本格稼働させて以来、約半年間で登録社数が1.6倍の約340社に達するほどの急成長を遂げる注目のスタートアップだ。

現在、社員はエンジニアを中心に10名が在籍。まだ少人数のためあえて組織化はしておらず、テレワークを推奨しているのだという。近年、政府が推進する働き方改革の一つとして注目されているテレワークは、生産性の向上だけにとどまらない就業機会の拡大や、意欲・能力を存分に発揮できる環境作りによる多様な働き方を実現することが大きな目的となっている。しかし、勤怠管理、情報漏えい、コミュニケーション、設備・環境の用意、業績評価が困難――など、まだまだ課題は山積であり、導入に二の足を踏む企業も少なくない中「強制的」にテレワークを推し進めるとは非常にユニークであり、興味深い。

スタートアップがプロフェッショナル人材を採用するコツとは

潤沢な資金や体力に乏しく、将来性の不透明なスタートアップにとって優秀な人材を確保することは最大の難関と言っても過言ではない。企業としての成長も加速させなければならない中、大手企業のように丁寧に時間をかけて人を育てる暇もない。どうすればプロフェッショナルを採用することができるのか――。行きついた答えが、個々人の「自律性」を重んじるということ、そしてテレワークの推進だ。決まり事は、少なくとも週に1回必ず全員が集まって顔を合わせて打ち合わせを行うことと、稼働時間は必ず各自がSlackなどのツールを通じて連絡が取れる状態にすることの2点のみ。

これは社員に対する中原氏の「主体性を持って仕事をしてもらいたい=成長につなげてもらいたい」という経営者としての親心でもある。一般的に、スタートアップでは迅速な働きと結果が求められる。だからこそ、次々と舞い込む案件をクリアするたびに社員はスキルの向上を実感することができ、同時に、少人数だからこそ仕事に対する責任感と主体性が生まれるという。soucoではこうした環境が功を奏して、社員同士が互いに連携を強め、協力し合う良い雰囲気が創り出されることによって社内に一体感が生まれている。また、基本的に日常的なコミュニケーションはSlackを使用しているため、業務の進捗や稼働率を常に全社で把握できているため、オフィスに出社しない「強制」テレワークスタイルであっても困ることはほとんどないそうだ。

少人数だからこそできること

少人数だからこそできることなのかもしれないと中原氏は謙遜するが、ゼロから事業を創造するスタートアップにとっては「エネルギー」と「スピード」が極めて重要であるため、効率のいい働き方が企業のビジョンともマッチしているのだろう。なお、同社は空きスペースのマッチングだけではなく将来的には効率的な物流ルートの整備を目指している。まずその第一歩として物流拠点の選択肢を広げる取り組みを始める計画だと教えてくれた。どんなに小さな空きスペースでも、それを物流拠点として利活用するシーンを広げることができれば、積み荷無しでトラックを走行させることや、コンテナに積みこむ荷物が満載になるまでの時間を待たずに済むなど、あらゆる無駄を省くことができ実に効率的だ。そしてそれは必然的にコスト削減にもつながる。

国内ではまだこの分野を手掛けているプレーヤーはいない。物流市場14兆円、倉庫市場だけでも1兆円規模といわれている業界のスキマ分野に突如現れたスタートアップ『souco』。徹底的に効率化にこだわる彼らが今後一体どのような方法で物流の非効率を解決してくれるのだろうか。今後の活躍に期待したい。

社名株式会社souco
設立2016年7月
所在地〒102-0083
東京都千代田区麹町 1-4-4 LIFULL HUB
代表者中原 久根人
事業概要物流マッチング事業
システムサービス事業
URLhttps://corporate.souco.space/
Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。
- Advertisment -

Featured

【事業創出パートナー募集】社長と二人三脚で「明日の街を楽しく」する事業を生み出しませんか|店舗流通ネット オープンイノベーション

【オープンイノベーションインタビュー】 「飲食店の業務委託型ビジネス」を創ったパイオニア、店舗流通ネット株式会社。初期投資を抑えた出店サービスという唯一無二のビジネスモデルを確立させ、そこで培ったノウハウやネットワークをもとに、「店舗」を軸とした不動産・人材・プロモーション・工事など多角的なビジネス展開を続けている。新たに100の事業創出を目指して、2021年度よりアクセラレータープログラムを導入。すでに2回を開催し、実績が出始めている。そして今回、9月からスタートする3回目の開催に向けて、代表取締役社長の戸所岳大氏に話を伺った。 #募集 #店舗流通ネット #アクセラレータープログラム #アクセラレーターインタビュー #オープンイノベーション #スタートアップ #CrewwGrowth #大挑戦時代をつくる #Creww

【協業企業募集】日本のライフラインを支える渡辺パイプと、持続可能な地域社会に貢献し、ボトムアップで日本を元気にしませんか

【オープンイノベーションインタビュー】 水・住まい・農業。水道などの管材や電設資材、住宅設備機器、建材を取り扱う商社であり、農業の温室などを提供する農業メーカーでもある渡辺パイプ。日本全国の生活インフラを支えるリーディングカンパニーだ。これまでに培った潤沢なリソースを活用して、日本の国力をボトムアップで高めるべく、アクセラレータープログラムを実施する。スタートアップとの協業によって、小規模事業者の経営課題も解決できるようなサービス創出や、地域貢献を目指すという。プロジェクトを統括する副社長の渡辺圭祐氏に、具体的に活用できるリソースや描く未来について話を伺った。 #募集 #渡辺パイプ #アクセラレータープログラム #アクセラレーターインタビュー #オープンイノベーション #スタートアップ #CrewwGrowth #大挑戦時代をつくる #Creww

【ビジネスアイデア募集】近代国家を作った薩摩藩・鹿児島の企業と一緒に、次の未来を切り拓きませんか|NTTドコモ主催

【オープンイノベーションインタビュー】 2021年9月13日より募集が始まる、「鹿児島アクセラレーター2021」。これは、鹿児島県内の企業と全国のスタートアップとのオープンイノベーションにより、新たな価値創出を目指す、NTTドコモ主催のプログラムだ。参加する地域企業は、南日本新聞と南日本放送、主に建設業を営む渡辺組の3社。そこに、NTTドコモが強力なサポーターとして参画する。今回のプログラムを主催する背景や期待することなどについて、NTTドコモ九州支社 鹿児島支店 法人営業部 部長の坂本亨氏に話を伺った。 #募集 #NTTドコモ #アクセラレータープログラム #アクセラレーターインタビュー #オープンイノベーション #スタートアップ #CrewwGrowth #大挑戦時代をつくる #Creww

伝統工芸品のカスタムオーダーサービスで、職人による手仕事のすばらしさを広めたい!|「magokoro(まごころ)」

【スタートアップインタビュー】 「大挑戦時代をつくる。」をビジョンに掲げるCrewwでは、毎月オンラインネットワーキングにて、事業会社・スタートアップ・個人起業家などの挑戦者をリコメンドしています。 CrewwのSTARTUP STUDIO(スタートアップスタジオ)プログラム運営をメインに担当する寺田 麗未が今回ご紹介するスタートアッププロジェクトは、magokoro(まごころ)です。 #studioインタビュー #インキュベーションプログラム #スタートアップ #STARTUPSTUDIO #magokoro #まごころ #伝統工芸品 #大挑戦時代をつくる #Creww
Facebook コメント