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月曜日, 7月 26, 2021

ビジネス向けVR『NEUTRANS』の開発で企業の不便を解消

ビジネス向けのVR製品『NEUTRANS』を開発するSynamon。ビジネスサイド業務の責任者である武井勇樹氏は、VRが世の中にもたらすイノベーションの可能性を啓発していくことが自身の最大のミッションだと語る。デジタルとアナログが融合した世界の実現を目指しSynamonが提供するサービスとは…企業のニーズを捉えたVR空間についてお話を伺った。
※この記事は、2019年1月30日、STARTUP.ismにて公開された記事を転載しています。

日常のシーンでも使いやすい「VR」を
目指すは「現実空間よりも快適なVR空間の創造」

武井:当社の武樋恒代表は、デジタルとアナログが融合するようなSF作品に小さい頃から興味があり、「VR(バーチャルリアリティー)」という言葉が浸透し始める前からVRに注目していました。共同創業者であり、開発責任者を務める西口雅幸取締役とVRを開発し始めたころから“コミュニケーション”を製品の軸としており、最初はVR空間で対戦ができるオンラインゲームを作りました。“コミュニケーション”を軸とした理由は、継続的かつ日常的に使ってもらうためです。

一般に体験できるVRは一人でゲームをしたり、映像を見るようなものが多いですが、そういったVRは「すごい!」と最初は感動するものの、それだけで終わってしまいがちです。日常的・継続的に使ってもらうには“コミュニケーション”が大事だと考えました。しかし、オンラインゲームを作ったところでそもそもデバイスが出回っていないと対戦のマッチング機会自体が発生しづらいため、まずはVR自体の裾野を広げていくことを目指してビジネス用途にフォーカスしたVRを展開することになりました。

顧客の抱える課題に合わせたソリューションを提供
ベースシステム『NEUTRANS』を活用した2つのサービスを展開

武井:当社はベースシステムとなる『ニュートランス』を活用して、『NEUTRANS BIZ(ニュートランスビズ)』と『NEUTRANS SOLUTION(ニュートランスソリューション)』の2つのVRサービスを展開しています。

『ニュートランスビズ』は遠隔からでも複数人が同時にVR空間に接続し、物体や空間のビジュアルデータを共有しながら、ブレインストーミングや意思決定を行うことができる、新時代のビジュアルコラボレーションツールです。ある大手企業に社内で『ニュートランスビズ』を体験していただいたところ、使い心地に関するアンケート結果として、「大変良い」「良い」の回答が95%を占めました。VRは体験してみないと良さが分かりにくいものなので、さまざまな企業に体験していただくための取り組みを積極的に実施するよう心掛けています。また、VR技術を利用するシーンとして相性の良い「距離」については、当初、東京―大阪間の会議のような、「遠距離」で利用するためのニーズが高いと考えていました。しかし、いろいろな企業に話を聞いた結果、「近距離」間のコミュニケーションでのニーズも高いことに気付きました。オフィスや営業所が少し離れている場合でも、会議のために1日何往復もすることになると、移動を積算すればバカになりません。「近距離」であったとしても、できればVRを利用して効率化を図りたいという要望が見受けられるようになりました。

NEUTRANS BIZ

もう一つのサービス『ニュートランスソリューション』は、各業界や各社の個別のニーズに合わせてカスタマイズしながらシステムを開発するサービスです。例えば、英会話の研修用や、自社工場の現場を再現してトレーニングができるようなものなど、さまざまな要望に応えて開発しています。最近では、訪日外国人観光客が増加している中、英語で接客ができる人を養成するために株式会社パソナと共同で『VRおもてなし研修』を開発しました。ホテルやお土産屋さんなどのシーンをVR空間で再現し、先生と生徒が身振り手振りを伴って実践的な英語接客のトレーニングができるようにしています。利用者からは「実際に外国人のお客さまを接客するときの緊張がなくなった」「アバター同士なので恥ずかしがらずに英語が話せた」などの声が挙がっており、効果的な研修になっているようです。

デジタルとアナログが融合した世界はすぐそこに
「Be Creative, Make Future」=VRの可能性を広めることがミッション

武井:「VR(バーチャルリアリティー)」というと、日本では「仮想現実」「バーチャル空間の世界」などと思われがちですが、学術的には「VR=人工現実感」といい、その場に存在しない世界をあたかもその場に存在するかのように体験したときに感じる現実感や、そういった感覚を生み出すことのできる技術を意味しています。それだけ、VRは人間の感覚器官に働きかけることのできる奥深い技術であり、VRシステムを開発する当社は人間の脳との戦いに挑んでいるのです。『Synamon』という社名や『NEUTRANS』というサービス名も、「シナプス」や「ニューロン」をはじめとした神経科学用語をヒントに作りました。

今のVRを取り巻く環境は、かつてのPCの黎明期に近いように思います。PCも最初は職場に一台から職場で一人一台という時代を経て徐々に一般家庭に広がり、現代のような一人一台の時代になりました。同じような現象が近い将来、VRでも起こるだろうと考えています。当社のサービスを使った誰かが、次世代の新しいVRサービスの担い手としてもっと業界を活性化させていくような時代がくれば、「Be Creative, Make Future」をミッションに掲げる私たちにとってそれは大変うれしく、誇らしいことだと思いますね。

今はまずVRをビジネス用途としてさまざまな人が継続的かつ日常的に使うものとするための道を探り、VRの可能性を広げていくことが使命です。SF作品などで描かれているような「デジタルとアナログが融合した世界」を一刻も早く実現するために邁進します。

後記:VRに対するSynamonの情熱

株式会社Synamon Business Development Manager 武井勇樹氏

武井氏のVRに対する情熱はすさまじい。同氏は、新卒で入社したWEBマーケティング会社でVRをテーマとした新規事業企画を手掛けたことがきっかけとなり、VRの面白さにのめり込むようになった。ついには“VR好き”が高じてそれまで努めていた企業を退職し、VRにかかわる技術、イノベーション、経営学という様々な分野への深い理解を求めてシリコンバレーへ1年間の留学を果たした。自身のスキルを磨くため、さまざまな会社でインターンとして働きながらIT分野の新しい事業企画などを手掛けた経験が、現在の仕事に大きく生きているという。

帰国後の2018年春からビジネス向けのVR製品『NEUTRANS(ニュートランス)』を開発するSynamon(シナモン)において、営業、マーケティング、プロモーションなど、ビジネスサイドとしての業務における責任者を務めている。同氏は、各種先端技術が一般社会で触れられるようになった時代において、VRが世の中にもたらすイノベーションの可能性を啓発していくことを自身の最大のミッションだとしている。彼の行動力の源ともいうべきVRに対する情熱が新たな市場のけん引をしてくれると期待してやまない。

社名株式会社Synamon
設立2016年08月08日
所在地〒141-0031 東京都品川区西五反田7-22-17 TOCビル9階1号室
代表者代表取締役 武樋恒
事業概要VR、AR、MR関連製品、コンテンツの企画、開発、運営
URLhttps://synamon.jp/
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