FOIPの概要・目的
漁業オープンイノベーションプロジェクトFOIP(フォイップ:Fisheries Open Innovation Project)は、分断されていた漁業業界の関係者をFOIPのホームページ上で繋ぎ、新技術の開発・応用を通して業界全体の課題解決を目指すプロジェクトだ。漁業者とテクノロジーを繋ぎ、イノベーションの機会を創出することを目的としている。
解決したい課題
漁業業界には、高齢化・若手漁師の不足・IT化の遅れ・資源管理・非効率な物流など、一社では対応不可能な様々な課題が存在し、各社が協力して解決に向かう必要がある一方、現状の漁業業界は関係者同士の繋がりが発生しづらい構造になっている。
そのため、漁業関係者同士の知識の共有や協力が不十分で漁師への繋がりが乏しく、大学の研究や企業の商品開発が停滞している現状がある。
解決策
ソルトが提供するFOIPは、漁師・企業・団体のマッチングプラットフォームである。
分断されている漁業関係者を繋ぐ場をオンライン・オフライン両方で提供することで、企業間での提携や情報共有を促進することを目指している。提携後は、共同研究・商品開発・販売等のプロジェクトを円滑に進めていくために、必要に応じて弊社がITサポートを行う。
できること・メリット
参加企業は、以下のことが可能になる。
自社をPR
・FOIPページ内に各企業のページを作成。
・提携を希望する企業に向けて事業内容や希望する協業内容、提供リソースなどの情報をPRすることができる。
企業とのネットワーク
・気になる企業に直接コンタクトすることができる。
・共同研究の打診にも活用する事ができる。
漁師データベースの活用
・漁師コミュニティの持つ膨大な漁師データベースを活用する事が出来る。
・漁師へのアンケートや製品のテスト、フィードバックなど、様々な用途に活用出来る。
円滑なアライアンスのためのITサポート
マッチング後の商品開発や販売において必要なITの知見を、FOIPのコンサルタントが提供。
定期的な交流会
web上だけでなく、リアルな交流イベントでも様々な組織と繋がることができる。
現在の参加企業
8月9日現在、ニチモウ株式会社(東京都品川区)、株式会社みなと山口合同新聞社(山口県下関市)、株式会社オーシャンアイズ(京都市)、株式会社SAKAMA(東京都渋谷区)がFOIPに参加している。
事例紹介
FOIPの第一弾プロジェクトとして、株式会社オーシャンアイズへの研究協力を行なっています。
オーシャンアイズ概要
オーシャンアイズは、京都大学飯山研究室と海洋研究開発機構(JAMSTEC)が開発した技術を、水産業をはじめとする海洋産業で活用していくために設立されたベンチャー企業。
漁業者の漁場決定を情報で支援する「漁場ナビ」、養殖場や定置網漁、自治体・水産試験場などに最大14日先までの海況予報を提供する「SEAoME(しおめ)」を提供している。
協業の概要
・「漁場ナビ」のβテスト運営業務をソルトが受託している。
・βテストは開発中の漁場ナビを実際に漁師が使用し、製品の改善に向けたフィードバックを得ることを目的としている。
・テストユーザーの漁師は、ソルトが運営する漁師コミュニティ内で募集している。
漁場ナビβテストの今後の流れ
βテストの参加者は3名以上を予定。参加する漁師には漁場ナビがインストールされたタブレットが送付され、漁師は1週間、漁業操業中にアプリを使用し、機能や操業効率化の効果等のフィードバックが行われる。
フィードバックはオーシャンアイズに送付され、今後の製品開発に役立てられる。
会社名 | 株式会社Salt |
ローンチ | 2018年9月18日 |
住所 | 東京都渋谷区渋谷1-8-5 グローリア宮益坂102 |
代表取締役 | 山口太朗 |
会社HP | https://foip.info/ |
事業内容 | 漁師コミュニティの運営・漁業オープンイノベーションプロジェクトの運営 |
配信元:PR TIMES

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