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木曜日, 6月 4, 2020

ブロックチェーン証明スタートアップ「LasTrust」、シードラウンドにて総額約3,000万円の資金調達を完了

「見えざる個人の価値を可視化する」をビジョンに活動するブロックチェーン証明スタートアップ「LasTrust株式会社」は、East Ventures、01Booster、スカイライト・コンサルティング社からの第三者割当増資、及び日本政策金融公庫からの融資により総額約3,000万円の資金調達を実施した。

資金調達の概要

今回の調達ラウンドはシードラウンドとなり、資金はブロックチェーン証明SaaS「CloudCerts(クラウドサーツ)」のアップデートと人材採用、マーケティングへ配分し、CloudCertsのSaaSとしての利便性向上のために使用し、より多くの企業や教育機関へ価値提供できるように努める。

引受先からのコメント

■East Ventures社
圷さん、髙橋さんとは何度かお話をさせていただき、ブロックチェーン技術を用いたサービスの中で、LasTrustが提供する「証明書」という切り口は面白いなと感じましたが、これを足がかりに世の中にもっと大きな価値を築いていってくれると信じて応援させていただくことに決めました。昨今の世界の状況を鑑みると、世の中が一気にデジタル化する大きなターニングポイントに立っていると思います。そんな中でLasTrustが大きな存在感を放っていってくれることを期待しています。

■Skylight Consulting社
ブロックチェーンの持つ可能性は非常に高いと常々認識していた一方で、
実ビジネスに利用できるソリューションはまだ少ないと考えていました。
LasTrustの提供するサービスは、ブロックチェーンの持つ特性を活かした
デジタル証明書のビジネスで、多方面での活用が期待されます。
ご出資させていただく機会を頂きまして、ありがとうございます。
これからの成長を期待しています。

■01Booster社
株式会社01Boosterは「日本を事業創造できる国にして世界を変える」をMissionとして、コーポレートアクセラレータープログラムを中心に数多くのスタートアップの支援をしております。今回、「「CloudCerts®(クラウドサーツ)」で、あらゆる紙の証明書をデジタル化し、より滑らかな世界の実現」というミッションに共感し、日本全国そして世界へと展開していくための資金を支援させていただきます。加えて、01Boosterが持つ大企業ネットワークやメンターネットワークを最大限活用できる環境を合わせて提供し、成長を加速できるようサポートしていきます。

CloudCertsについて

ブロックチェーンの暗号技術を利用し、あらゆる紙の証明書、資格、学習履歴(スタディログ)、契約書、覚書等の原本をデジタル化できるSaaSである。
ユーザーはCloudCertsから出力されたブロックチェーン証明書をオープンスタンダードの無料アプリまたはウェブブラウザ上で保管・表示でき、ワンタップでブロックチェーンにアクセスし、内容の検証ができる画期的な「証明」機能を持っている。
また、従来は証明書に関するデータをサーバで管理・運用し続ける必要がありコストがかかっていたが、ブロックチェーンは自律分散型のネットワークのため、そこにデータを記録することで、出口の見えない管理業務から開放されるメリットもある。

CloudCertsは、以下のような課題を解決する。

・「修了証書を紙で発行していてコストが高いし再発行の手間が学生と窓口業務の両方にかかっている(教育機関)」

・「業務の中で証明書(あるいは書類)をデジタル化したいが、pdfやjpgファイルは改ざんできるので原本として使えない(不動産・金融機関等)」

・「お薬手帳(あるいは母子手帳)を改ざんできない形でデジタル化したい(薬局・医療機関)」

・「リファレンスチェックの必要がない公式な証明書を簡単にシェアできるようにしたい(人材領域)」

ブロックチェーン証明書のメリット

  1. 紙よりも発行にかかる資源と時間を節約できる
  2. 内容が正しいか誰でもその場で検証できる
  3. 証明書発行元の機関がサービス停止した場合でも、過去に発行された証明書の真正性を立証できる。
  4. 物理的な保管場所を用意する必要がなく、スマホあるいはブラウザ上で管理できる
  5. 有効期限を付けられる(途中で証明書の更新ができる)
  6. 紛失しても再発行が容易
  7. 受注から発行まで非接触(オンライン)で完結する
  8. オンラインで原本を共有できる
  9. 証明書にスコアや属性などのメタデータを追加できる

日本初。ブロックチェーン証明書を実運用で提供

2020年4月、ビジネス・ブレークスルー社・大前経営塾の卒塾生へブロックチェーン修了証書を提供し、教育機関がブロックチェーン証明を実運用で導入した日本初の事例となった。

同塾のプレスリリースから、導入の理由について一部引用する。

受講生の修了履歴がブロックチェーンに記録されるため、修了生の修了実績や能力の情報が所属企業の人事部等に共有可能となり、将来的に修了生のキャリアパスの最適化が期待できるため、大前経営塾では導入を決定いたしました。

https://www.bbt757.com/news_release/2020/04/bbt-52.html より一部抜粋)

LasTrustも同塾と同じく、CloudCertsによって個人の実績や学びの価値を担保・最大化できると考え、今後も社会実装を進めていくとした。

ブロックチェーン証明書の無料サンプルを提供中

LasTrustは、各種証明書をデジタル化したい教育機関・企業、デジタルトランスフォーメーションで新規事業を検討中の担当者へ、CloudCertsから発行したブロックチェーン証明書の無料サンプルを提供している。

問い合わせ  https://lastrust.io/contact/

PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。

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コラボに挑むスタートアップに期待する「媚びない」姿勢

※この記事は、2016年2月8日、creww magagineにて公開された記事を転載しています。

タテからヨコへ変わりゆく世界

以前、「会社はコミュニティ化し、仕事はプロジェクト化する」という記事をエントリーしました。あれから1年。2020年という、世界と日本にとって節目となるであろうこのタイミングで、急激に変わりゆく世界を私なりに考察し、「タテからヨコへ変わりゆく世界」という概念でまとめてみました。昭和〜平成を「タテの世界」。令和を起点とする未来を「ヨコの世界」と定義しています。 タテの世界 タテの世界とは、際限なくタテに伸びていく階層構造(ヒエラルキー)です。上と下の概念は、主従関係や強制力と相性が良く、約70年前の世界大戦時においては「国家(軍隊)」、60年前の高度経済成長期は「会社」が代表的な組織構造でした。 上から下へ働く重力は中央集権と金融資本主義を加速させ、誰かや何かとの比較を肥大化させるエンジンとなります。仕事はニュートンのリンゴのように上から落ちてきます。集団の中で、リンゴをキャッチする最も”課題解決”が上手な人間が上へ上へと駆け登り、管理がしにくい個性と美意識は同調同質の圧力に潰されていきます。 タテ型経営の行き過ぎによってビジネスパーソンは会社の歯車と化し、コンプライアンスの徹底によって決められたことしかできない、やらない思考停止状態に陥ります。地球においては資源の奪い合いと温暖化が加速化し、富と機会の二極化は国家の右傾化を招きます。これらは全て、際限なくタテに「伸び切ってしまった」社会のひずみだと感じるのです。タテを否定しているわけではありません。ただし、上と下の距離感はもはや限界に近づいているのではないでしょうか。