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水曜日, 12月 8, 2021

貿易DXを推進するトレードワルツ、佐川急便の「SAGAWA ACCELERATOR PROGRAM第二期」で実証に成功|最優秀賞を受賞

トレードワルツは、デジタル物流手配の実証実験にて、貿易完全電子化プラットフォーム「TradeWaltz®」の効果検証に成功し、佐川急便のHIKYAKU LABOが開催する「SAGAWA ACCELERATOR PROGRAM第二期」で最優秀賞を受賞した。今後、佐川急便の国際物流ネットワークにトレードワルツの先端技術を掛け合わせ、日本の中小企業等の海外進出を推進する。

「SAGAWA ACCELERATOR PROGRAM」について

佐川急便のHIKYAKU LABO(https://www.sagawa-exp.co.jp/hikyakulabo/)が開催する、スタートアップ企業とのオープンイノベーションにより新規ビジネスを創出するプロジェクトである。京都-大阪間で一個の荷物をお届けすることからスタートした佐川急便の「飛脚の精神(こころ)」を受け継ぎつつ、高度化するお客様ニーズに応えるため、スタートアップのアイデアや技術と、佐川急便が持つ物流インフラ・システムや営業基盤などのリソースを組み合わせることで、未来の物流を共に創り上げることを目指している。
トレードワルツは、第2期(2021年)に採択され、佐川急便と協同で約3ヶ月間の実証実験を行いました。また、11月11日(木)に開催されたプログラムの成果を発表するデモデイで、最優秀賞を受賞しました。

佐川急便プレスリリース:https://www2.sagawa-exp.co.jp/newsrelease/detail/2021/1112_1761.html

最優秀賞受賞後、佐川急便とトレードワルツの関係者

実証実験の内容と結果

今回の実証実験では、輸出業を始めた、鹿児島県の中小企業である株式会社クラインベスト(以下、クラインベスト社)協力のもと、鹿児島で生産された「洗える畳」という新しい商品を日本から台湾へ輸出する実証を行った。
輸出に必要な貿易書類をTradeWaltz上に電子データで作成し、佐川急便のグループ会社「SGHグローバル・ジャパン株式会社(以下、SGJ)」がTradeWaltz上に登録された内容をもとに、畳を台湾まで輸送した。輸送中の畳の位置情報は、TradeWaltzで連携を進める、京セラコミュニケーションシステム株式会社(以下、KCCS)の位置情報プラットフォーム「IoT Tracker」で確認し、リアルタイムで配送状況を地図上で確認した。
 

今回の実証のなかでは、TradeWaltzの導入効果を以下の項目で検証している。
結果として、全ての項目で効果があることが実証された。 

1.TradeWaltzによる貿易業務効率化が可能
貿易書類を電子データで管理し、印刷や郵送、貿易書類の項目転記入業務を44%以上削減可能と現場評価

2.TradeWaltz + IoT Tracker上で、リアルタイムで荷物の位置情報を把握可能
※下記はIoT Trackerの細かい情報を割愛し、GPS検知情報だけ抽出して表示

3.リードタイム短縮のための情報を示唆可能
今回横浜から台湾の顧客への輸送は全体で12日間かかりましたが、その大部分は横浜港で船を待っていた時間であった。もし、鮮度が大切な食材を輸送している場合、大きな影響があると言える。
また、大型の荷主は会社全体としてリードタイムが1日遅れるとCCC(キャッシュコンバージョンサイクル)が長くなり、手元から数十億円分のキャッシュがなくなると言われているため、もし大型荷主の会社全体での取り扱い貨物が同様に9日間長くなっている場合、数百億円のキャッシュが荷主からなくなっていることが示唆される。(根本原因と改善策については、後述)
 

本実証の内容については動画にまとめられている。
https://youtu.be/5IB-gkk5N8Q

※ 同様の位置情報・リードタイム把握に関する実証試験を1-2月に予定。

貿易の混乱の原因とリードタイム短縮に対する対策

本実証にて、船の出港が遅れた原因を調査した結果、本船は10月19日時点で1つ前の運搬航路(台湾⇒名古屋・横浜)の最中であり、世界全体の物流が遅れている影響を受け、後続がすべて遅れているためだと判明した。また、有識者へ更にインタビューした結果分かったことは、コロナ前に日々行きかっていた旅客機の胴体部分に詰めていた航空貨物がほとんど飛ばなくなった影響で、船便に貨物が集中しており、膨大な貨物が集荷された船便の港ではコンテナが高く積み上がり、すぐに出したいコンテナが下に積まれていて、なかなか引き出せず、船からコンテナの積み下ろしに時間がかかり、結果船のスケジュールが全体的に遅くなっているという状況だそうだ。 

よって、状況から言える解決策の例としては、下記3つである。

① 政府や航空会社:航空便を増やして、早めに荷物を空港経由で捌き、港の状況を改善する
② 船会社やデータプラットフォーマー:スケジュールが早い船便や航空便の空きスペースを見つけ、貨物をマッチングする
③  荷主:リードタイムが長引くマイナス面と、航空便による追加負担金を比べて、メリットがあれば後者の航空便を選択し、物流状況を正常化させる

トレードワルツと佐川急便が目指す世界

国際貿易における課題として、貿易業務は未だに紙やPDF等のアナログ形式のやり取りが多く、企業や行政機関等のプレイヤー間のコミュニケーションに多大な時間を要している。また、国を跨いで移動する荷物をリアルタイムで追跡することが難しいため、荷物の現在位置がわからない、リードタイムを把握できないという課題もある。アナログ作業により現場の状況が可視化できないと、不測の事態へ迅速に対応できず、問題を世界規模で大きくしている。
そこでトレードワルツが運営するTradeWaltzおよびKCCSのIoT Trackerを、佐川急便の国際物流ネットワークと組み合わせることで、貿易業務の効率化・物流の可視化を進め、経営判断のスピードを速め、よりよいサプライチェーンの実現を目指す。
より最適化され、無駄が少なくスピーディーな貿易では、無駄な配送が減り、CO2が削減され、地球環境にも優しいエコな物流が実現できる。私たちはそういった最適化された貿易に中小企業のような新しいプレイヤーを加え、イノベーションを促進し、貿易・物流市場を更に活性化する未来を目指している。

関係者のコメント

佐川急便株式会社 経営企画部長 橋爪 賢三

「トレードワルツ様と共同で実証実験を行い、当社の国際物流ネットワークと連携できる可能性を確認しました。煩雑な業務による国際物流の課題を解決することで、今後国際物流を行う事業者様への提案力の向上が見込めます。トレードワルツ様との協業をより一層強化し、国際物流の最適化を目指してまいります。」

京セラコミュニケーションシステム株式会社 研究部 責任者 日比 学

「弊社は物流を可視化するIoT Trackerを提供しており、トレードワルツ様とは貿易業務の効率化に向けたソリューション提供で協力関係にあります。この度のトレードワルツ様、佐川急便様による実証実験を通じて、物流の見える化による効果の確認ができたこと、大変嬉しく思います。引き続き、トレードワルツ様と連携を図り、貿易業務の効率化に貢献していきたいと思います。」

株式会社トレードワルツ 取締役CEO室長 染谷 悟

「今回、国内中小企業の皆様やfrom B物流に強い佐川急便様と、TradeWaltzを活用したデジタル国際物流手配の実証試験を行い、成功できたことを嬉しく思います。これまで貿易は個人や中小企業にとって敷居の高いものでしたが、佐川急便様と協力し、当社の技術を活用しながら、より身近で効率的なものに変えていき、日本の良いものが世界進出するスピードをより一層早くしていきたいと思います。」

トレードワルツについて

社名株式会社トレードワルツ
設立株式会社トレードワルツ
所在地〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目2番地2号 丸の内二重橋ビルディング2階
代表者代表取締役社長 小島 裕久
事業概要ブロックチェーンを活用した貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz(注1)」のSaaS(注2)提供
株主一覧株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社
三菱商事株式会社
豊田通商株式会社
株式会社TW Link
東京海上日動火災保険株式会社
三井倉庫ホールディングス株式会社
株式会社日新
株式会社三菱UFJ銀行
損害保険ジャパン株式会社
URLhttps://www.tradewaltz.com

(注1)「TradeWaltz」は日本国内における株式会社トレードワルツの登録商標である。その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標である。
(注2)Software as a Serviceの略で、ユーザーがインターネット経由で必要なソフトウェア機能を利用する仕組み

物流ソリューションの未来を切り開く為、これまでの常識にとらわれない「次の物流」の開発に、スタートアップの皆さまとチャレンジさせていただきたい。

2021年5月25日
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