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水曜日, 10月 20, 2021

オープンイノベーションの失敗につながる落とし穴は正しく対策しよう

オープンイノベーションは他社や他業種から知識や技術を取り入れ、新たなビジネスの創出や事業拡大につなげる取り組みです。ただしオープンイノベーションには失敗につながる落とし穴がいくつか存在することが意外と知られていません。
その事実を理解していないままにオープンイノベーションを行っても失敗のリスクは高まるばかりです。この落とし穴について正しく理解し、回避することがオープンイノベーションを成功に導きます。
本記事ではオープンイノベーションの落とし穴となりやすいポイントや陥らないための対策などについて解説します。
目次
・オープンイノベーションは失敗する可能性がある
・落とし穴になりやすい4つのポイント
・落とし穴に陥らないための対策
・オープンイノベーションの失敗リスクは軽減できる

オープンイノベーションは失敗する可能性がある

オープンイノベーションは企業の成長につなげる重要な取り組みですが、そのゴールを曖昧にしたまま行うと失敗につながります。他社や他業種から多くの人が参加するオープンイノベーションを取り入れての新規事業は、既存事業と全く異なるものです。他社や他業種から多くの人が参加します。

これまでの既存事業の考えのままに行えば、企業成長どころか失敗によって大きな損失を被りかねません。失敗につながる具体的な落とし穴については後述していますのでご確認ください。

落とし穴になりやすい4つのポイント

オープンイノベーションは新たな技術や知識を取り入れられる反面、失敗の可能性もあります。ここでは落とし穴になりやすい4つのポイントについてみていきましょう。

オープンイノベーション実施が目的化

実施の目的を明確にせず、オープンイノベーションの実施自体が目的化しているケースがあります。新しいビジネスの創出を目的とするはずのオープンイノベーションが、実施した事実の満足してしまっている状態です。

この場合、本来の目的からは外れているため、結果的には機能せず、失敗の可能性が高まります。「なぜオープンイノベーションを行うのか」というその目的に対し、達成に向けた施策や改善の徹底が大切です。

不平等な契約

不平等な契約はスタートアップ企業と大企業の間で起こりやすい落とし穴の1つです。スタートアップ企業が開発したサービスのライセンスを提供するように大企業が要求するなど、搾取行為が行われていた例もあります。

オープンイノベーションの実施で大切なのは対等な立場で取り組むことです。共創を目指す仲間と対して、このような不平等な契約を求めることは新たな価値の創出の弊害となるでしょう。お互いの企業が尊重し合い、対等な立場であることがオープンイノベーション成功の秘訣です。

特定の個人に依存

特定の個人に依存するオープンイノベーションは、失敗のリスクが高まります。オープンイノベーションのよる事業開発は前例のない内容である場合が多く、決まった対応方法が存在しないケースが多いです。

そのような状況下で特定の個人の力量や能力に依存していると、異動や退職などがあればそのプロジェクト自体が停滞します。最悪の場合、頓挫する場合もあるでしょう。

特定の個人ではなく、チームで取り組みフォローし合える仕組みを構築すれば、プロジェクトの停滞や頓挫を防止できます。

担当部署や担当者の権限が弱い

担当部署や担当者の権限が弱い中でのオープンイノベーションは失敗につながりやすいです。スタートアップ企業の場合は経営者や経営陣が直接プロジェクトに参加する場合が多いでしょう。

しかし大企業の場合はプロジェクトの担当者が主として参加する場合が一般的です。そこで担当者側の権限が弱いと意思決定のスピードに遅れが生じてしまい、プロジェクト全体へと影響を及ぼします。

担当者に対して、できるかぎり大きな予算や強い権限を持たせることが、オープンイノベーションを成功させる要因となるのです。

落とし穴に陥らないための対策

オープンイノベーションに取り組む企業は増加傾向にあるものの、確実に成功する保証はありません。ここではオープンイノベーションの落とし穴に陥らないための具体的な対策について紹介します。

高い解像度のゴール設定

オープンイノベーションによるゴールを高い解像度で設定することが重要です。オープンイノベーションは新たなビジネスを創出するための手段であり、実施が目的ではありません。

高い解像度のゴールを設定することで今やるべきことが明確になり、それに伴う仮説検証をしやすくなります。常にゴールに正しく向かっているかを確認することが成功への近道となるでしょう。

同じ立場でのプロジェクト進行

プロジェクトに参加するメンバーが同じ立場で進行できているかも重要です。同じ立場かつ同じ熱量を持っていないと関係構築が難しくなり、その結果としてオープンイノベーションの失敗につながります。

大企業やスタートアップ企業、研究機関などが同じ立場を保てるような配慮や仕組みが必要です。

失敗も成功へのステップとして捉える

失敗も成功のステップとして捉えることも必要です。前述の通り、オープンイノベーションは前例のないことに挑戦するケースが多いでしょう。

誰も取り組んだことのないことに挑戦するということは、その分失敗をする可能性も高くなます。しかし失敗を失敗として評価せず「なぜ失敗したのか」かに着目し、次のステップに活かせるどうかが重要です。

オープンイノベーションの失敗リスクは軽減できる

ここまでオープンイノベーションの落とし穴となりやすいポイントや陥らないための対策などについて解説しました。

オープンイノベーションには失敗につながりやすい落とし穴があることがご理解いただけたと思います。ただしその落とし穴はプロジェクトの進行方法や捉え方を少し工夫するだけで、対策することが可能です。

今回紹介した内容を参考に、失敗リスクを低いオープンイノベーションを実践していきましょう。

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