12.8 C
Japan
金曜日, 12月 8, 2023

M&AクラウドがSeven Rich Groupと業務提携|スタートアップへ多様な成長手段を提供

オンラインM&Aマッチングプラットフォーム「M&Aクラウド」を運営するM&Aクラウドは、“新たなスタートアップエコシステムの形成”に向けてM&Aを中心とした多様な成長手段の提供・支援することを目的に、スタートアップを中心に企業の経営支援に強みを持つSeven Rich Groupと業務提携を締結した。本提携の第一弾の取り組みとして、Seven Rich Group及びSeven Rich会計事務所の顧問先企業に対して、企業成長に向けたM&A及びアライアンス支援を無料で実施する。

“新たなスタートアップエコシステムの形成”に向けてM&Aを中心とした多様な成長手段の提供・支援

シリコンバレーなどを中心にアメリカでは、スタートアップのイグジットの8割以上がM&Aであることや、GAFAなどのテックカンパニーがM&Aによって事業を急速に拡大・成長させるなど、経営戦略や企業の成長手段としてM&Aが主流となっている。一方で、日本国内ではスタートアップの多くがIPOを目指す傾向にあり、成長手段としてのM&Aはまだ普及していないのが現状である。

出典:総務省「進化するデジタル経済とその先にあるSociety 5.0」より「ベンチャー投資先の株式公開(IPO)とM&A件数の日米比較」https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/html/nd123230.html

このような中、スタートアップが株式の一部を大手企業に売却してグループインし、大手企業のリソース(ヒト・モノ・カネ)を最大限に活用して事業を拡大した後、子会社として上場を目指すような、いわゆる「2段階イグジット」を狙ったM&A事例が見られるなど、日本でも『成長戦略としてのM&A』も徐々に生まれつつある。しかしながら、このようなスタートアップM&Aに関するノウハウや実績は少なく、動きはまだまだ限定的だ。

M&Aクラウドは、「成長戦略としてのM&A」の普及・拡大に向け、プラットフォームの提供により蓄積されたデータや、スタートアップM&Aに関するノウハウを提供することで、スタートアップがより多様な成長手段を選択できる社会の実現を目指し、この度、Seven Rich Groupとの業務提携を締結に至っている。

第一弾の取り組みについて

M&Aクラウドは、2021年2月にM&Aや資金調達など企業成長に向けたアライアンスをハンズオンで支援する新事業部「M&A Cloud Advisory Partners(以下、MACAP(エムエーキャップ))」を設立し、2021年5月末時点でスタートアップM&Aのプロフェッショナルである8名のアドバイザーが所属している。

一方、Seven Rich Groupは、これまでスタートアップ企業を中心に700社以上の経営支援に加えて、グループとして10以上の自社事業の立ち上げや、30社以上のスタートアップ投資を行うなど、新規事業開発や創業・経営支援を強みとしている。

今回の業務提携の取り組み第一弾として、Seven Rich Group及びSeven Rich会計事務所の顧問先企業の中で、M&A等に成長戦略に関する相談を希望する企業に対して、「MACAP」を通じてM&Aアドバイザリーやアライアンス支援などを無料で提供する。

※参考:2021年2月25日配信プレスリリース
M&Aクラウド、企業成長に向けたアライアンスを支援する新事業部「M&A Cloud Advisory Partners」を設立(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000018978.html

日本のスタートアップ市場のさらなる成長に向けて

両社の提携を通じて、今後はSeven Rich Groupの豊富な顧客ネットワークや社内リソースを活用した総合的な経営支援による事業グロース、そしてM&Aクラウドのテクノロジーを活用して、サービス上で最適なタイミングで会社売却や事業譲渡、資金調達を実施するなど、スタートアップの成長を支援する新たなエコシステムの構築に向けた協業を進める。

また、企業の支援だけではなく、起業家の支援も強化し、上記エコシステムを活用した「シリアルアントレプレナー創出プログラム(仮名)」などの新たなサービス開発の検討も進め、日本のスタートアップ市場のさらなる成長に寄与する。

各社コメント

<Seven Rich会計事務所 代表取締役社長 服部 峻介氏のコメント>

本連携によって、伴走するお客様に提供できるようになることは「M&Aという選択肢に対する、超具体的な支援」です。弊社はスタートアップ支援を得意としており、M&Aの相談機会はこれまで多くありました。しかし、アドバイスすることはできても、充分に買い手とお繋ぎできるレベルではありませんでした。そこで今回、実績豊富なプラットフォームであるM&Aクラウドさまと連携することで、ただ口を出すだけではなく実際に企業のご縁づくりまで可能になりました。
私たちは多くの経営者様と向き合う中で、IPOにとらわれない、企業にフィットした多様な経営スタイルがあっていいものだと日々感じています。そしてM&Aクラウドさまの向き合う市場課題もこれに一致していると考えます。思いを同じくする企業として、共にスタートアップ市場の広がりに貢献していけますと幸いです。

<M&Aクラウド 代表取締役CEO 及川厚博のコメント>

副業解禁や脱終身雇用の流れなど、ビジネスにおいて人材の多様性・流動性が高まる一方で、起業家のキャリアは非常に画一的・固定的であるのが現状です。M&Aは「起業家のキャリア支援」という側面もあり、M&Aクラウドとしても、”起業家のキャリアももっと多様であるべき”という想いのもと事業を展開しています。本提携を通じて、IPO主義が先行する市場にもっと多くの選択肢をもたらすことで、企業のみならず、起業家の支援を強化し、昨今のスタートアップ市場の新しい流れを作ることを目指してまいります。

株式会社M&Aクラウドについて

2015年12月創業。「テクノロジーの力でM&Aに流通革命を」をミッションに、オンラインM&Aマッチングプラットフォーム「M&Aクラウド(https://macloud.jp/)」を運営。従来の仲介モデルから発想を転換し、業界初となる求人広告型M&Aプラットフォームのビジネスモデルを構築した。
買い手企業は「求人ポータルサイト」のようにWeb上へ買収窓口を設置し、M&A方針・実績を発信することで売り手企業を集め、売り手企業は「売却手数料無料」で、買い手企業の情報閲覧および直接売却打診のコンタクトが可能。スムーズなM&Aの実現を支援している。

オンラインM&Aマッチングプラットフォーム「M&Aクラウド」は、2018年5月のサービス開始後わずか3か月で9.2億円のディールが成立。直近では、売り手の登録社数約5,000社、買い手の掲載社数が約380社など、急速な成長を遂げている。さらに、実際にサービスを利用している売り手ユーザーが希望の買い手企業に出会えている確率は84%と、買い手企業がM&A・出資ニーズを公開していることにより、ミスマッチの少ない、圧倒的なマッチング率を実現している。

社名株式会社M&Aクラウド
設立2015年12月7日
所在地東京都新宿区新宿一丁目34-16 清水ビル3階
代表者及川 厚博・前川 拓也
URLhttps://corp.macloud.jp/
社名株式会社SevenRichAccounting
設立2011年7月7日
所在地東京都渋谷区渋谷3-19-1 渋谷オミビル4F
代表者服部 峻介
URLhttps://sevenrich.jp/
Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。

Featured

【安藤ハザマ × Cube Earth】日米特許技術で世界の都市OSにイノベーションを起こす

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】安藤ハザマは、2022年度のアクセラレータープログラム「安藤ハザマ 新規事業共創プログラム2022」で、米国と日本で特許を取得している地理情報システムのプラットフォーム「Cube Earth」を活用し、自治体へ「スマート防災システム」を提供しているスタートアップ企業 「Cube Earth」を採択。自治体危機管理のDX化の一環として、防災システムやスマートシティ、ドローン、デジタルツインのシステムなど、次世代の社会インフラ基盤を開発するスタートアップだ。具体的にどのような取り組みを進めているのか。安藤ハザマ 経営戦略本部イノベーション部副部長の堀井浩之氏と、Cube Earth代表取締役会長の阿藻成彦氏、代表取締役社長の武田全史氏に話を伺った。

【三機工業 × スタートアップ】選ばれ続ける会社になる|スタートアップとの共創に挑む新しい歩み

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】2025年に創立100周年を迎える三機工業株式会社は、2050年ビジョンに掲げた「選ばれ続ける」企業になるため、コア事業の強化や三機ブランドの向上に努めると同時に、会社の「信頼」を高める新施策も積極的に推進しています。 そこで、新たな取り組みの1つとして、「SANKI オープンイノベーションプログラム2023」に挑戦。初めてのアクセラレータープログラムに挑むファシリティシステム事業部 佐々木 宏之氏、経営企画室 経営企画部 石綿 央氏、 徳田 直也氏に、それぞれの立場から率直な想いを伺いました。

【安藤ハザマ × エアデジタル × 久喜市】デジタルスポーツで健康寿命の延伸に挑む!

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】オープンイノベーションによる新規事業創出を推進している総合建設会社の安藤ハザマは、2022年度のアクセラレータープログラム「安藤ハザマ 新規事業共創プログラム2022」でデジタルスポーツ空間開発やデジタルスポーツフィールドの運営を手掛けるエアデジタル株式会社を採択した。 その後、安藤ハザマ、エアデジタル、埼玉県久喜市の3者で連携協定を締結し、久喜市内のショッピングモール施設「アリオ鷲宮」に出店している国内最大級のデジタルスポーツクラブ「スポーツ60&スマート」で協業を進めている。具体的にどのような取り組みを行なっているのか。 安藤ハザマの本社経営戦略本部イノベーション部担当課長・榊原翼氏と、エアデジタル代表取締役・前田相伯氏、久喜市役所 健康スポーツ部スポーツ振興課所属・金澤剛史氏に話を伺った。

【スタートアップ募集】地域の健康をケア|新規事業で地域に根差した未来のアイセイ薬局へ

【スタートアップ募集】アイセイ薬局は、全国に400店舗を超える調剤薬局を展開しています。まもなく創業40周年を迎える今、次なる事業の柱を求めてアクセラレータープログラムに挑戦!地域の人々に必要とされる薬局を目指し、新規事業創出の可能性を模索します。本インタビューでは、アイセイ薬局がなぜ今スタートアップとのオープンイノベーションに挑むのか、株式会社アイセイ薬局 事業企画部部長の堀浩之氏に話を伺いました。
Facebook コメント
jaJA