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日曜日, 5月 16, 2021

三菱重工業、分散型グリーンアンモニア製造技術を持つ米国スターファイアエナジー社に出資

三菱重工業は、 AP ベンチャーズ、シェブロンテクノロジーベンチャーズ、大阪ガスUSAらとともに、米国スターファイアエナジー社に出資しました。今回の出資を通じて、 エナジートランジションにおける革新的技術の一つとしてグリーンアンモニア企業との連携強化を図ります。

三菱重工業は、米国統括拠点である米国三菱重工(MHIA: Mitsubishi Heavy Industries America, Inc.)を通じて、革新的触媒でグリーンアンモニア(注1)を製造する技術を持つ米国コロラド州のスターファイアエナジー社(Starfire Energy Inc.)に出資した。
同社による、商用アプリケーション開発の資金調達に、応じたものである。三菱重工業グループは、水素・アンモニアガスタービンの技術開発などを戦略的に取り組むエナジートランジション(低環境負荷エネルギーへの転換)において、カーボンフリーアンモニアが船舶や発電向けの燃料利用および水素キャリアとして重要な役割を担うと考えている。今回の出資を通じ、革新的な技術やソリューションを持つパートナーと提携することで、水素・アンモニアバリューチェーンの強化・多様化を加速するのが狙いである。MHIAは今回、APベンチャーズ(AP Ventures)、シェブロンテクノロジーベンチャーズ(Chevron Technology Ventures)、大阪ガスUSA(Osaka Gas USA Corporation)(注2)などとともに出資している。

アンモニア(NH3)は、エネルギー密度がリチウムイオン電池、圧縮・液体水素よりも高く化石燃料に匹敵する有望なエネルギーキャリアとされている。燃料としての直接利用以外に水素への転換も可能なため、すでに確立されているインフラストラクチャーおよび輸送ネットワークを活用できる、安価で効率的な水素貯蔵・輸送手段として期待されている。

スターファイアエナジー社は、低圧・省エネルギーな触媒技術を用いて、分散型グリーンアンモニア製造モジュール「Rapid Ramp NH3」とアンモニアを水素に分解するシステム「Prometheus Carbon-free Fire」を開発している。この分散型ソリューションは、再生可能エネルギー、空気、水のみを投入してグリーンアンモニアを製造する。再生可能エネルギーの出力変動に柔軟に対応できるため電源への直接接続を可能にし、またサイトでの組み立ても容易であることから、分散的な需要地において低コストで安定的に燃料を供給することが可能である。

三菱重工は今回の出資を通じ、エネルギー転換事業を戦略的に推進することで世界規模でのカーボンニュートラル実現に貢献していく。

(注1)再生エネルギー電力、水、空気を原料とし、製造時にCO2を排出しないプロセスで製造されたアンモニアのことである。
(注2)AP Venturesは水素バリューチェーン分野に特化した英国のベンチャーキャピタルファンドである。Chevron Technology Venturesはクリーンエネルギーや低炭素技術へ投資を行う米石油大手Chevron傘下のコーポレートベンチャーキャピタル。Osaka Gas USA Corporationは天然ガスや発電などに関する開発・投資などを行う、大阪ガス株式会社をはじめとするDaigasグループの関連会社である。

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