エンタテインメントと先端技術を掛け合わせた「未来の観劇体験」がテーマ
『Reverse Reality』では、伝統芸能・歌舞伎とAR(Augmented Reality:拡張現実)技術を融合させることよって、歌舞伎の新たな楽しみ方を提案している。スマートフォンやタブレットのカメラ越しに、歌舞伎俳優・片岡愛之助扮する獅子が現れ、約6分間の舞踊が披露される。AR技術を用いることで、体験者のいる場所が“舞台”となり、目の前で歌舞伎俳優の演技や、蝶・牡丹が舞う空間演出を楽しむことができるのである。
本コンテンツは、歌舞伎舞踊の『石橋(しゃっきょう)』を題材とし、獅子が毛を大きく振る場面が見どころだ。ARの立体的な映像表現との親和性が高く、実際の舞台公演にも劣らない躍動感と迫力が表現された。
歌舞伎俳優の表現には、ボリュメトリックキャプチャ技術を用い、実際の歌舞伎俳優を撮影した映像から3Dデータを生成している。勇ましい表情や美しい毛の流れといった細部まで再現され、360°の自由な視点から楽しむことが可能である。

また、本コンテンツでは2種類の異なる楽しみ方が用意されている。
① 時間や場所を問わず、歌舞伎舞踊をAR で表示する楽しみ方(上記体験イメージ参照)
② PC やタブレットで配信される、特別な背景映像と合わせて観劇する楽しみ方(1月中旬発表予定)

主演:片岡愛之助
❝歌舞伎をはじめ、演劇業界は新型コロナウイルスの感染拡大により大ダメージを受けました。ただそんななか不幸中の幸いか、このように歌舞伎を”だれでも””どこでも”体験していただける機会をつくることができました。エンターテイメントとしての新しい歌舞伎のカタチが、今ここに生まれたと思っています。
この新しい歌舞伎の楽しみ方を、特に若い世代の方々に是非体験していただきたいと思います。
劇場で歌舞伎を観劇することにハードルの高さを感じていた人、そもそも歌舞伎に興味を持っていなかった人。一人でも多くの方にこのアプリを通じて歌舞伎の魅力を知っていただき、「今度は生の舞台を観てみたい!」と思っていただけたら大変嬉しく存じます。❞
松竹が取り組むエンタテインメント×先端技術の研究開発について
松竹では、近年、先端技術を用いた新しいエンタテインメントの開発に取り組んでいる。
2018年に「Entertainment×Technology」を事業領域とするジョイントベンチャー・ミエクル株式会社(東京都中央区、代表取締役社長 井上貴弘)を設立し、歌舞伎やお笑い、お化け屋敷を題材としたデジタルコンテンツやサービスの研究開発を進めてきた。2019年10月には、当社内にイノベーション推進部を設置し、当社グループのオープンイノベーションの推進を目指している。
昨今、新型コロナウイルス感染症拡大により、歌舞伎興行も変革の時を迎えた。歌舞伎座では、去年3月から5カ月間全ての公演を中止し、再開後も、従来と異なる興行態勢を続けている。映像配信のサービスも始まるなど、「観劇体験」の多様化は、今後急速に進んでいくものと予測されるのである。
現在、松竹では、ARに加えてVR(Virtual Reality:仮想現実)やMR(Mixed Reality:複合現実)を使った観劇体験の開発も進めている。先端技術を用い、時間や場所を問わず、幅広い世代に向けた未来のエンタテインメントを創り出していく。
アプリ概要
[アプリ名] INTO by Shochiku[コンテンツ名] 『Reverse Reality ~KABUKI Performance “Shakkyo”~』
[提供開始日] 2021年1月15日(金)予定
[対応] iOS/iPad OS:13.7以降、 Android:10以降
[料金] 無料
[公式サイト] https://INTObyShochiku.com
[公式Twitter] @ReverseReality_
[操作に関する問い合わせ] shochiku.xr@shochiku.co.jp
主演: 片岡愛之助
振付: 藤間勘十郎
製作: 松竹株式会社
協力: mod (sabakichi、番匠カンナ)、カディンチェ株式会社、株式会社HERE.、株式会社AMSY.、PT.CITRA WAHANA TEKNOLOGI、松竹ショウビズスタジオ株式会社
機材協力:TSUKUMO
社名 | 松竹株式会社 |
設立 | 創業:1895年(明治28年) 設立:1920年(大正9年 |
資本金 | 〒104-8422 東京都中央区築地4丁目1番1号 東劇ビル |
代表者 | 迫本 淳一 |
URL | 松竹株式会社 (shochiku.co.jp) |
