12.8 C
Japan
火曜日, 1月 26, 2021

オープンイノベーションを活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)の進め方

社会のあらゆる分野でデジタル化が進んだ現在、企業が競争力を維持するためにはデジタルトランスフォーメーション(DX)によってデジタル化を推進し、事業領域を広げ、新たな分野に進出することが重要です。
デジタルトランスフォーメーションを推進するためには自社の強みと課題を把握し、適切なアクションを取る必要がありますが、自社だけでデジタルトランスフォーメーションを進めていくのは容易ではありません。
そこで今回は、デジタルトランスフォーメーションの進め方や、デジタルトランスフォーメーションを進める上で有効なオープンイノベーションの活用方法について解説していきましょう。

デジタルトランスフォーメーションとは

まずは、デジタルトランスフォーメーションの定義について確認していきましょう。

デジタルトランスフォーメーションの定義

 「デジタルトランスフォーメーション(DX)」とは、「データとデジタル技術を活用することで環境変化に対応し、顧客や社会ニーズを基に製品やサービス、ビジネスモデルを変革することで競争上の優位を確保すること」と定義されています。

日々進歩するデジタル技術を積極的に活用することで、より強固な企業体質を作り上げることが目的であると言い換えても良いでしょう。  

デジタルトランスフォーメーション「2025年の崖」問題

国を挙げてDXを推進する背景には「2025年の崖」問題が挙げられます。2025年の崖問題とは、1990年代に多くの企業で導入されたITシステムが老朽化したため、更新を迫られている問題です。

旧来型のシステムではクラウド化やAI化など新たなビジネスの形態に対応できず、企業の成長を阻害しています。また大手ERPソフトのサービス提供が2025年で終了することから、導入企業では基幹システムの更新が必要となりました。

経済産業省では2025年の崖問題によって年間12兆円の経済損失が発生すると試算しており、社会全体でデジタルトランスフォーメーションを推進する機運が高まっています。

企業がデジタルトランスフォーメーションを導入する課題

企業がデジタルフォーメーションを導入する場合、「どの業務をデジタル化すれば良いか分からない」という課題が挙げられます。既存のビジネスをデジタル化するための知見やノウハウのある人材が社内にいるとは限らず、逆にデジタル化によって業務量が増えてしまう可能性も。

デジタルトランスフォーメーションを成功させるためには、ビジネスモデル全体の中からどの業務をデジタル化すべきかを設計する能力やデジタル技術に精通した人材が必要です。しかし、社内でこのような人材を確保できないことから、デジタルトランスフォーメーションをスムーズに導入できない場合があります。

デジタルトランスフォーメーションを導入するメリット

続いて、企業がデジタルトランスフォーメーションを導入するメリットはどのような点かを紹介していきます。

デジタル化によって既存ビジネスを拡張できる

これまでに比べ、変化の激しくなったビジネス環境で生き残るためには、デジタルトランスフォーメーションを導入することが重要です。最も大きなメリットはデジタル化によって既存ビジネスを拡張できることでしょう。

例えば、大手タクシー会社では、配車の受け付けを電話で対応していました。しかし混雑時には電話が繋がりにくく、ビジネスチャンスを逃していたのです。しかし、配車を専用アプリやインターネットから受け付けられるようにシステムを改修し、AIがタクシーを探している人と、近くを走行中の空車のタクシーを自動でマッチングするシステムを開発。

効率的な配車によって、ビジネス機会の増加と顧客満足度の向上を実現しました。このように、既存ビジネスの中でデジタル化できる業務を変化させることで、より効率的に業務を進めることが可能となります。

新事業への展開が可能となる

デジタルトランスフォーメーションによって新たな分野に進出することも可能です。

例えば大手男性用下着メーカーでは、着ているだけで生体情報が取得できるウェアラブル下着の開発を行いました。この下着は着用者の姿勢や活動量、心拍数などを計測し、無線通信でスマートフォンへ送信。専用のアプリで自身の活動量を把握できるようになっており、健康増進に活用できます。

デジタルトランスフォーメーションによって生体情報を取得することで、下着メーカーがヘルスケア分野にも進出できるようになりました。このように、自社のビジネス領域を広げることが可能となります。

オープンイノベーションによるデジタルトランスフォーメーションの進め方

オープンイノベーションによってデジタルトランスフォーメーションを推進する場合の方法を紹介していきましょう。

スタートアップとの協働でデジタルトランスフォーメーションを進める

デジタルトランスフォーメーションを推進する場合、スタートアップと協働することで幅広い選択肢を得られる場合があります。スタートアップは自社のビジネス領域を広げる技術を持っている可能性があるでしょう。

オープンイノベーションによって幅広い提案を受けることで、自社だけでは実現できないデジタルトランスフォーメーションが期待できます。

オープンイノベーションプラットフォームを活用する

オープンイノベーションを達成するためには、スタートアップとの協働が必要ですが、スタートアップとのコネクションがない場合には「オープンイノベーションプラットフォーム」を活用しましょう。

オープンイノベーションプラットフォームとは、様々な技術を持つスタートアップと企業をマッチングするためのプラットフォームです。自社の課題や提供できるリソースを提示し、スタートアップからの提案や応募を募集し、任意のスタートアップとマッチングできます。

オープンイノベーションによって効率的にデジタルトランスフォーメーションを推進しよう

デジタルトランスフォーメーションは事業をデジタル化することで競争力を高める手法です。デジタルトランスフォーメーションを推進するためには事業の強みやデジタル化することによるビジネスモデルの見直しを図っていく必要があります。

デジタルトランスフォーメーションの推進には、独自の技術を持つスタートアップと提携するなど、オープンイノベーションによって様々なアイデアを集めていくことが重要です。

オープンイノベーションを推進するためにはオープンイノベーションプラットフォームを活用することで、自社のビジネスモデルを変化させる技術を持つスタートアップと出会うこともできます。オープンイノベーションを活用し、ビジネスを加速させていきましょう。

Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。
- Advertisment -
- Advertisment -

Featured

上場スタートアップ「ギフティ」の流儀|eギフトを軸として、人、企業、街の間に、さまざまな縁を育むサービスを提供する

【スタートアップの流儀】 今回は、コロナ禍において、サービスのニーズがより高まっているという株式会社ギフティの代表取締役である鈴木 達哉氏にお話を伺いました。 #スタートアップ #資金調達 #アクセラレータープログラム #withコロナ #ギフティ #giftee

建設業界に変革を起こす。大幅な業務改善・効率化を目指す、安藤ハザマの挑戦|オープンイノベーション

【オープンイノベーション事例インタビュー】 国内外でさまざまな建設やインフラを整備してきたゼネコンである安藤ハザマは、2019年4月にイノベーション部を新設し、アクセラレータープログラムを実施。そして、協業を始めた「建築×IT」のプロダクトを開発するトラスに対し、2020年11月に1億円を出資した。トラスとはどのような取り組みをして、どんな課題解決を目指しているのか。 #安藤ハザマ #オープンイノベーション #トラス #スタートアップ出資 #アクセラレータープログラム #大挑戦時代をつくる。 #Creww

セールステックSrush(スラッシュ)の流儀|セールスの新しい地図になる

【スタートアップインタビュー】 成長の加速を落とさないスタートアップにフォーカスをして、失敗事例や克服のストーリー、成功体験など、生の声を配信している連載「スタートアップの流儀」。今回は、忙しい営業マンが手間と時間をかけずに、顧客とより良い信頼関係を築くためのセールスエンゲージメントツールの開発に乗り出したという株式会社Srush(スラッシュ)の代表取締役社長 樋口 海氏にお話を伺いました。 #セールステック #SalesTech #SaaS #DX推進 #スタートアップ #セールスエンゲージメントツール #Srush #Creww #大挑戦時代をつくる

利用者が本当に欲しいと思うモノ作りプラットフォーム – モノラボ

STARTUP STUDIOは、“本業を退職せず”事業を実現できる、個人を主体としたインキュベーションプログラムです。”社会を変える挑戦”に挑んでいる、新規事業開発インタビュー第5弾をお届けします。今回は、モノラボファウンダーの 島谷 亮澄氏にお話を伺いました。 #インキュベーション #実績事例 #インタビュー 
Facebook コメント