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木曜日, 5月 26, 2022

大手企業ほど陥りやすい?新規事業をオープンイノベーションで進める場合の落とし穴

オープンイノベーションは、大企業がスタートアップなど外部の組織と連携して両者の強みを生かした新たなビジネスやサービスを創出する手法です。
オープンイノベーションに取り組む企業は増えてきましたが、大手企業ほど様々な落とし穴が潜んでいます。

今回は大企業がオープンイノベーションに取り組む上で注意すべき落とし穴や、オープンイノベーションを成功させるためのポイントについて解説していきましょう。

オープンイノベーションで新規事業を進める大企業が多い理由

まずは、大企業が新規事業でオープンイノベーションを導入するメリットを紹介していきましょう。

社外リソースが活用できる

最も大きなメリットは、社外のリソースが活用できる点です。社内だけで新規事業に取り組む場合、どうしてもこれまでの成功体験や、共通の企業文化でキャリアを形成してきた人間同士の暗黙知などで新たなアイデアの創出が難しい場合があります。しかし、社外のリソースを活用できるようになると、自社のリソースと掛け合わせた新たなアイデアを創出できるようになるでしょう。

開発コストが抑制できる

既存技術を持つスタートアップと協業することで開発コストの抑制が期待できます。この点は業務提携と似ていますが、知的財産、資金を集約することで両者の開発コストを抑制できるのが双方のメリットといえるでしょう。

組織内の人材活性化

ビジネス環境がグローバル化や多様化し、商品のライフサイクルが短くなっている昨今、企業が存続していくためには変化に柔軟に対応できる人材の育成や組織開発が必要です。しかし、一方で自社内だけでは固定化された社風や業品開発のスキームなどで活性化が難しい場合があります。オープンイノベーションによって社外の人材と交流し、新たな価値観や自社と異なるマネジメント手法などを受け入れることで、組織内の人材活性化に繋げることが期待できるでしょう。

大企業がオープンイノベーションで陥りやすい落とし穴

大企業にとってメリットが大きいオープンイノベーションですが、一方で落とし穴も存在します。ここでは大企業が陥りやすい落とし穴について解説していきましょう。

オープンイノベーションが目的化している

大企業が陥る大きな落とし穴のひとつに「オープンイノベーションの目的化」が挙げられます。大企業では、オープンイノベーションによって革新的なビジネスを起こすことよりも、「オープンイノベーションに取り組んでいる」という評価を目的にしている場合があるでしょう。このような場合、目的が不明確になりオープンイノベーションがうまく機能せず失敗してしまう可能性があります。

スタートアップに大企業の論理を押しつける

2つ目の落とし穴は「スタートアップに大企業の論理を押し付ける」という点です。スタートアップ企業の強みは高い技術力やフットワーク、意思決定の素早さでしょう。しかし大企業が自社の倫理を押しつけてしまうと意思決定や契約の取り交わし、果ては会議の進行や作成する書類の書式まで合わせるように指示します。

これではスタートアップと協業するメリットが活かせなくなるばかりでなく、オープンイノベーションが失敗に陥る原因となる場合があるでしょう。大企業の場合、新規事業に関わる部署だけでなく、契約や法務関係の部署や調達など様々な部署があり、保守的な部署ほど自社の倫理を押し付けるため注意が必要です。

新規事業の担当部署に予算と権限がない

3つ目の落とし穴は新規事業の担当部署に予算や権限がないことです。オープンイノベーションにおけるスタートアップ側の担当者は経営者自身や経営陣がプロジェクトに参画します。従って、スタートアップ側の意思決定のスピードは迅速ですが、大企業側も予算や権限を与えないとスピード感を活かすことはできません。

特に、オープンイノベーション自体が目的になっている場合は予算や権限が小さい場合が多いため、成果の出るオープンイノベーションを進めていく場合には、適切な予算と権限を付与しましょう。

大企業がオープンイノベーションの新規事業を成功させるポイント

大企業がオープンイノベーションを進める場合に気をつけるべき点にはどのようなポイントがあるでしょうか。ここではオープンイノベーションを成功させるポイントについて解説していきましょう。

同じ目線に立ってプロジェクトを進める

オープンイノベーションを成功させる上で重要なのが、大企業とスタートアップが「同じ目線に立つ」ということ。特に、オープンイノベーションの目的を一致させることが成功のポイントです。

大企業にとっては数あるプロジェクトのひとつかもしれませんが、スタートアップにとっては社運を賭けた一大プロジェクトである場合が大半といえます。

同じ目線と熱量がなければお互いの意思疎通や信頼関係の構築は難しくなるため、新規事業の担当部署だけでなく、経営陣やスタートアップと接する全ての部署が同じ目線で接することができるようにマインドセットを行っておきましょう。

適切な目標設定と権限・予算の付与

スタートアップの強みである意思決定のスピードの早さとの相乗効果を期待する場合には、大企業側も意思決定のスピードを上げるために新規事業部署に対して予算と権限を与える必要があります。また大企業とスタートアップが歩調を合わせるためにも両者が目指せる目標設定を行いましょう。

オープンイノベーションの落とし穴に注意し、イノベーションを促進しよう

オープンイノベーションを成功させるためには、大企業が陥りがちな落とし穴を理解しておき、スタートアップと良好な関係を構築してプロジェクトを進めていくことが重要です。

初めてオープンイノベーションに取り組む場合には、経営陣や他部署からの理解も得ておく必要があります。目標設定や適切なコミュニケーションの取り方についてはオープンイノベーションプラットフォームに相談し、プロジェクトを成功に導いていきましょう。

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