4500人規模の大企業から4人のスタートアップへ
今回インタビューしたのは、STARTUP STUDIO by Crewwプロジェクト[GiverGiver]に参加されていた、小栗さん。このプロジェクトを通して、4500人規模の大企業から4人のスタートアップへ転職した小栗さんに、心境の変化や体験談を聞いてみました。

大手ハードメーカーにてプロモーション担当として5年間勤務。
プロモーション戦略設計、広告宣伝、コンテンツのディレクションなど幅広い業務に携わる。Giver Giverの目指す世界観に共感しジョイン。
ー元々本業ではどんなことをしていたのでしょうか。
小栗:マーケティングの中でも私はプロモーション部分をメインに、プロモーションの戦略設計やKPIの設定などを担当していました。ウェブ広告や紙面などのオフライン広告宣伝、PR企画施策運営からWEBページ・動画のコンテンツ系のディレクションなど…プロモーションでいうとほぼ網羅している感じです。
本業の頃から、「スタートアップっていいなぁ」と思っていて、半年間くらい本業を続けながら業務委託という形でスタートアップで副業をしていました。
新規事業の創出サイクルが短くなる未来へ向けての一歩

ー元々スタートアップに興味はあったのですね!他のところでもスタートアップで副業をする中、今回スタートアップスタジオに参加したのはなぜですか?
小栗:「事業の立ち上げの経験をしたい」というのが一つの大きな理由です。今後ますます、大手や中小関係なく新規事業を生み出していくサイクルが短くなっていくと感じていました。その中で、ゼロイチができるプレーヤーというのはどの環境でも必要とされてくるのではないかと思っています。
また今後は、事業ごとの採用が活発していくと思っていまして、そのジョブ型雇用と呼ばれるものですかね。そうすると、転職や副業・兼業といったものが盛んになり人材が流動的になって、より優秀な人材を長期で確保するのが難しくなってくるのではないかと思います。
そこで、マーケターはどうなっていくだろうと考えた時に、10から100にするマーケターよりも、0から1や、1から10ができるマーケターが求められる回数が増えてくるのではないかと思いシフトしました。
ー大企業の中で、新規事業の部門にいこうとしたりは考えなかったのですか。
小栗氏:会社によると思いますが、新規事業をバンバン立ち上げるようなプロフェッショナルもいなかったので、ロールモデルがいないというのもありましたし、やっぱり大手すぎると社内調整が大変で、そこに時間を割きたくないという思いもありました。
ー大手からスタートアップって勇気もいると思うのですが、大きく気持ちが変わった瞬間ってありましたか。
小栗:大手にいた時から、個人で事業を立ち上げようと活動していたりしたのですが、結局失敗したりポシャってしまって、挑戦したい気持ちはあるものの、なかなか見本がない中でGiverGiverに参加してみて、「こういう風に進めるんだなー」とか勉強になりましたね。
またGiverGiverはメンバー同士仲良くてすごい楽しくて、こういった人たちと働きたいという気持ちや一緒に学んでいく中で、スタートアップで働く姿が想像でき頑張れそうだなと思ったので、スタートアップにいく決心をしました。
ー不安はなかったですか。
小栗:ありましたね。結構怖かったです(笑)。どうしても大手企業と比べると、福利厚生なども下がってしまうので。子どもがいるので家族のこともありますしね。
ーご家族の反応はどんな感じでしたか。
小栗氏:最初の頃は、妻も個人や副業でやればいいんじゃないって感じでした(笑)。ですが、自分自身も大手に居続けるビジョンもなかったのでそこは納得してくれました。
ー実際にスタートアップへ転職してみていかがでしたか。
小栗:そうですね、本当に自由にやらせてもらえています。今までだと社内調整等で時間がかかったりしていましたが、その時間がほとんどなく、成果を出すための工夫を考え、進めていくための時間を多くとれるようになりました。
また、大企業にいた時はプロモーションしかできず、それだけに限界を感じていました。こんな機能があったらいい、などユーザー声をよく聞くのに、色んなしがらみでプロダクトに反映してもらえなかったり。やっぱり目指したいマーケターとして事業全体を見れるようなマーケターになりたくて、大手企業だとどうしてもある程度キャリアを築いて上のほうまでいかないとポジションをもらえなかったりするので。
スタートアップは人数が少ない分、営業が何やっているか分かりますし、開発の人ともダイレクトにコミュニケーションが取れるので、どんなことを考えているのか理解が深まったり、こういう視点が足りないからPMFうまくいかなかったんだなぁと発見があります。

ー「自分で考えて進める」というのはやっぱり大企業とは違うのでしょうか。
小栗:そうですね。大手にいた時はある程度土台があってそれを推進していくイメージでしたけど、スタートアップはそもそもの土台すらなくて…マーケもやりながらプロダクトのことを考えたりと、事業全体を見ながら推進ができるのですごい幅が広がりました。
自分の時間をどこに投資すべきか
小栗:自分の時間をどこに投資したほうがいいか、というのは常々考えた方がいいと思います。私の場合ですと、ゼロイチの実績をつくりたくてSTARTUP STUDIO by Crewwに参加したり、スタートアップで副業したりしていました。
お金が欲しいとか福利厚生がいいなど色々あると思うんですが、何の経験が欲しくて、この会社に、このポジションにいるんだっけ?というのを考えるといいと思います。
今いる会社の業務内容やポジションが、自分のなりたい人物像への最短距離ではないと感じるのであれば、会社の規模だけにとらわれず、転職を視野に入れてみてはいかがでしょうか?
ー小栗さん、ありがとうございました!常に自分と向き合い、挑戦に挑んでいる小栗さんの姿にとても刺激を受けました。STARTUP STUDIO by Crewwでは本業で仕事を続けながらも、挑戦しているメンバーがたくさんいます。是非、一歩踏み出して何か新しいことに挑戦したいと感じている方、STARTUP STUDIO by Crewwでお待ちしております!
