12.8 C
Japan
火曜日, 9月 28, 2021

「人生万事塞翁が馬」

“動作解析を通じて個人の身体特性・データ・目的に応じたソリューションを提供するシステム『Sportip AI』”の研究開発をしているスタートアップ企業「Sportip」。代表取締役の髙久 侑也氏のお話から、選手をサポートする立場でスポーツ産業に新たな価値を提供しようと起業に至ったその熱い動機を伺う。
※この記事は、2019年8月2日、creww magagineにて公開された記事を転載しています。

株式会社Sportipの代表取締役CEO髙久侑也氏を襲った運命の悪戯とは?

Sportipの高久氏は、学生生活をかけていたといっても過言でないほど野球に打ち込み、甲子園や大学野球を目指すため昼夜練習に励んでいたそうだ。ところが、ある日突然運命の悪戯によって幼いころからの夢であった野球を諦めざるを得なくなってしまった。

当時の彼には野球以外に何もなかった。これからどうすればいいのか――。目標を失い、あり余る時間に気が狂いそうになった。何かを失うと、人は「なぜそうなってしまったのか」ばかりを考えてしまう。

彼の場合は「なぜ無理をして練習を続けてしまったのか。」だった。なぜなら、中学生の頃、胸郭出口症候群を発症してしまったにもかかわらず、指導者の経験に依存した指導の下、無理をして練習を続けた結果、急激な症状の悪化により野球を続けることができなくなってしまったからだ。

当時はまだコーチングに関しては発展途上であり、指導者の勘や昔からの慣習によってトレーニング方法が決められていたため、恨み節とはいわないまでも、「もし正しいトレーニング方法を知っていれば」、「あの時大事をとって休んでいれば」――。このような喪失感を味わうことはなかったのにと後悔ばかりが頭を過った。
しかし、マイナス思考に陥っていた彼の考えをのちにスポーツが変えることとなる。

Sportip、誕生のきっかけ!

大学2年生の夏にさかのぼる。カンボジアのオリンピック・パラリンピック委員会とともに現地で障害者スポーツを普及させる活動に参加したときのことだ。
障害のある方への偏見が今なお色濃く残る独特な文化の中において、スポーツを通じて多くの人々の考えが実際に変わっていく様や、楽しんでスポーツに取り組んでいる様を目の当たりにし、オリンピックが持つ「平和」と「寛容」という普遍的なメッセージの神髄を確かに感じたとともにスポーツの持つ無限の可能性を感じたのだ。
その時の感情は忘れもしない。ふと雨上がりの空のように心が晴れやかになった。久しぶりのことだった。

この活動が彼の考え方を180度変えたのは言うまでもない。選手生命は絶たれてしまったが、それなら選手をサポートする立場でスポーツ産業に新たな価値を提供しようと、そこから一気に起業の階段を駆け上った。
そして、「それぞれの人間の体の特徴や目的に合わせた最適な指導」を最大のテーマにした、“動作解析を通じて個人の身体特性・データ・目的に応じたソリューション提供を行うシステム『Sportip AI』”の研究開発という挑戦を始めることとなったのだ。

人生とは波乱万丈なものである。いつも追い風が吹いているとは限らない。上り調子のときもあれば、下り調子のときもある。時には激しい逆風の中を突き進んで行かなくてはならないのもまた人生なのだ。しかし、皮肉なことに逆風という困難に直面することがなければ、人は心の強さや自信を得ることもできない。信念を貫くということは、人生をかけて何かを見つけることかもしれない。

社名株式会社Sportip
設立2018/9
所在地東京都港区
代表者高久 侑也
URLhttp://www.sportip.jp
Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。

Featured

【事業創出パートナー募集】社長と二人三脚で「明日の街を楽しく」する事業を生み出しませんか|店舗流通ネット オープンイノベーション

【オープンイノベーションインタビュー】 「飲食店の業務委託型ビジネス」を創ったパイオニア、店舗流通ネット株式会社。初期投資を抑えた出店サービスという唯一無二のビジネスモデルを確立させ、そこで培ったノウハウやネットワークをもとに、「店舗」を軸とした不動産・人材・プロモーション・工事など多角的なビジネス展開を続けている。新たに100の事業創出を目指して、2021年度よりアクセラレータープログラムを導入。すでに2回を開催し、実績が出始めている。そして今回、9月からスタートする3回目の開催に向けて、代表取締役社長の戸所岳大氏に話を伺った。 #募集 #店舗流通ネット #アクセラレータープログラム #アクセラレーターインタビュー #オープンイノベーション #スタートアップ #CrewwGrowth #大挑戦時代をつくる #Creww

【協業企業募集】日本のライフラインを支える渡辺パイプと、持続可能な地域社会に貢献し、ボトムアップで日本を元気にしませんか

【オープンイノベーションインタビュー】 水・住まい・農業。水道などの管材や電設資材、住宅設備機器、建材を取り扱う商社であり、農業の温室などを提供する農業メーカーでもある渡辺パイプ。日本全国の生活インフラを支えるリーディングカンパニーだ。これまでに培った潤沢なリソースを活用して、日本の国力をボトムアップで高めるべく、アクセラレータープログラムを実施する。スタートアップとの協業によって、小規模事業者の経営課題も解決できるようなサービス創出や、地域貢献を目指すという。プロジェクトを統括する副社長の渡辺圭祐氏に、具体的に活用できるリソースや描く未来について話を伺った。 #募集 #渡辺パイプ #アクセラレータープログラム #アクセラレーターインタビュー #オープンイノベーション #スタートアップ #CrewwGrowth #大挑戦時代をつくる #Creww

【ビジネスアイデア募集】近代国家を作った薩摩藩・鹿児島の企業と一緒に、次の未来を切り拓きませんか|NTTドコモ主催

【オープンイノベーションインタビュー】 2021年9月13日より募集が始まる、「鹿児島アクセラレーター2021」。これは、鹿児島県内の企業と全国のスタートアップとのオープンイノベーションにより、新たな価値創出を目指す、NTTドコモ主催のプログラムだ。参加する地域企業は、南日本新聞と南日本放送、主に建設業を営む渡辺組の3社。そこに、NTTドコモが強力なサポーターとして参画する。今回のプログラムを主催する背景や期待することなどについて、NTTドコモ九州支社 鹿児島支店 法人営業部 部長の坂本亨氏に話を伺った。 #募集 #NTTドコモ #アクセラレータープログラム #アクセラレーターインタビュー #オープンイノベーション #スタートアップ #CrewwGrowth #大挑戦時代をつくる #Creww

伝統工芸品のカスタムオーダーサービスで、職人による手仕事のすばらしさを広めたい!|「magokoro(まごころ)」

【スタートアップインタビュー】 「大挑戦時代をつくる。」をビジョンに掲げるCrewwでは、毎月オンラインネットワーキングにて、事業会社・スタートアップ・個人起業家などの挑戦者をリコメンドしています。 CrewwのSTARTUP STUDIO(スタートアップスタジオ)プログラム運営をメインに担当する寺田 麗未が今回ご紹介するスタートアッププロジェクトは、magokoro(まごころ)です。 #studioインタビュー #インキュベーションプログラム #スタートアップ #STARTUPSTUDIO #magokoro #まごころ #伝統工芸品 #大挑戦時代をつくる #Creww
Facebook コメント