12.8 C
Japan
日曜日, 9月 19, 2021

製造業のDXで失敗しない!オープンイノベーションを活用する

長年日本経済を支え続けてきた製造業界ですが、近年国際競争が激化しています。少子高齢化で労働力の確保が困難になる中、激しい競争を制するためにはスピーディーに高品質のものを提供しなくてはなりません。
そこで注目されるのがDX(デジタルトランスフォーメーション)ですが、DXに失敗してしまうケースも多いのが現実です。この記事では、オープンイノベーションを活用してDXを推進する方法を紹介します。
今、自社のDXを検討中の方はぜひ参考にしてください。

製造業にはDXが欠かせない

近年、技術革新が目まぐるしく進んでおり、各企業はDX(デジタルトランスフォーメーション)をスピーディーに導入することが求められています。その中でも、特にDXが不可欠な業界が製造業です。

なぜ製造業にはDXが必要か

今、製造業はただモノを作るだけでなく、膨大なデータを収集することでより顧客のニーズにあった高品質の製品をスピーディーに提供することが求められています。しかし、少子高齢化で人材を始めとしたリソースが不足していることもあり、その対応は容易ではありません。

そこで、デジタル化を進めることで生産性や品質向上に結びつけていく必要があるのです。

DXが実現されるとどうなるか

製造業でDXが実現されると、例えば今まで手作業で集計していた不良発生頻度を自動で集計することができるようになります。また、今まで集計してきた顧客のニーズやクレームをAIが解析することで、より顧客が満足できる製品を開発できるようになるでしょう。

外部機関との連携方法

専門人材やノウハウがない場合、DX推進には外部機関との連携が欠かせません。DX推進に外部機関と連携するには、主に以下の方法があります。

業務委託や業務提携

今まで一般的だったのが、契約締結によって連携する業務委託や業務提携です。業務委託とは特定の業務を外部の業者や個人に委託するもので、業務提携は特定の業務を複数の企業で協力して進めることを指します。

いずれも自社の独立性を保ちつつDXを進めることができる点がメリットです。

より強い結びつきの資本提携

資本提携とは、経営権を取得しない範囲で他の企業に出資することで協力することです。外部組織とより連携を深めることができるので、スムーズなDX推進が期待できる一方、一度提携すると失敗しても解消に手間がかかる点はデメリットでしょう。

そのほか、異なる組織文化や制度を持つ企業同士で出資し、ジョイントベンチャーを設立するという方法もあります。

オープンイノベーションを活用

ここまで紹介した2種類の連携方法では、一定の資金を必要するため、中小の製造業ではすぐに進めることが難しいかもしれません。そこで、自社負担が比較的少ない手法として近年注目を集めているのがオープンイノベーションの活用です。

オープンイノベーションとは、製品開発時に他社や機関の知識やノウハウなどを取り込み自前主義からの脱却を図る手法。オープンイノベーションに対して、開発時に必要な技術や知識を自社のみでまかなうことをクローズドイノベーションと呼びます。

DX推進にはオープンイノベーション

先ほど述べたように、DX推進に役立つ手法として最近活用されているのがオープンイノベーションです。ここでは、その理由や事例を紹介します。

なぜオープンイノベーションなのか

DXという言葉が広く知れ渡るようになり、導入を進める企業も増えてきました。しかし、導入を試みた企業の全てがDXに成功しているわけではありません。

特に製造業においては、DXに伴い今までの製造プロセスを大幅に変える必要があるため、現場に大きな負担をかけてしまいます。また、DXの知識や経験に長けた従業員がいなければ、何から優先すれば良いか職員が戸惑いを覚えるはずです。

だからこそ、外部の知識やノウハウを生かすことができるオープンイノベーションの活用が役に立ちます。

製造業のオープンイノベーション事例

◆三菱電機とムセンコネクトによるオープンイノベーション事例

製造業では、すでにさまざまなオープンイノベーションが進んでいます。そのひとつが無線化支援サービスを提供するムセンコネクトによる取り組みです。

ムセンコネクトは2020年3月に三菱電機と共同で製造業向けの生産性向上が期待できるスマート工場化システムの実証実験開始を発表しました。ムセンコネクトは「三菱電機アクセラレーションプログラム2019」で三菱電機と共創パートナーに採択された企業です。

このように、大手企業がスタートアップなどと協業することを目的に開催されるアクセラレータープログラムはオープンイノベーションのひとつのきっかけとなります。

◆富士通株式会社による「FUJITSU ACCELERATOR」

製造業界でのアクセラレータープログラム事例は様々あり、総合エレクトロニクスメーカーの富士通株式会社FUJITSU ACCELERATORというアクセラレータープログラムを実施しています。このプログラムの目的は「現場遠隔作業支援をサポートする革新的な技術、製品、ビジネスモデル」などの分野でスタートアップとの共創を実現することです。

DXのオープンイノベーション事例

製造業ではありませんが、DX推進にオープンイノベーションを活用したのがJAグループです。JAグループでは、農業の高度化と効率化(AgTech)やバンキングサービスの高度化と効率化(FinTech)などを対象にテクノロジーやイノベーションでよりよい社会へ価値を循環させていく場(AgVentureLab)を立ち上げました。

すでに少数のスタートアップ企業を短期集中的に支援することを目的にアクセラレータープログラムも実施し、2社が採択されています。

製造業もオープンイノベーションでDX

時代の移り変わりとともに国内の製造業を取り巻く環境も大きく変わりました。効率性を高め、品質の高いモノを提供してこれからの競争に勝つためにも、DXの推進が不可欠です。

しかし、DX推進は自社のリソースだけで進めることには限界があります。製造業を営む方で、DX推進を検討中であれば併せてオープンイノベーションの活用も考えてみてください。

Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。
- Advertisment -
- Advertisment -

Featured

【事業創出パートナー募集】社長と二人三脚で「明日の街を楽しく」する事業を生み出しませんか|店舗流通ネット オープンイノベーション

【オープンイノベーションインタビュー】 「飲食店の業務委託型ビジネス」を創ったパイオニア、店舗流通ネット株式会社。初期投資を抑えた出店サービスという唯一無二のビジネスモデルを確立させ、そこで培ったノウハウやネットワークをもとに、「店舗」を軸とした不動産・人材・プロモーション・工事など多角的なビジネス展開を続けている。新たに100の事業創出を目指して、2021年度よりアクセラレータープログラムを導入。すでに2回を開催し、実績が出始めている。そして今回、9月からスタートする3回目の開催に向けて、代表取締役社長の戸所岳大氏に話を伺った。 #募集 #店舗流通ネット #アクセラレータープログラム #アクセラレーターインタビュー #オープンイノベーション #スタートアップ #CrewwGrowth #大挑戦時代をつくる #Creww

【協業企業募集】日本のライフラインを支える渡辺パイプと、持続可能な地域社会に貢献し、ボトムアップで日本を元気にしませんか

【オープンイノベーションインタビュー】 水・住まい・農業。水道などの管材や電設資材、住宅設備機器、建材を取り扱う商社であり、農業の温室などを提供する農業メーカーでもある渡辺パイプ。日本全国の生活インフラを支えるリーディングカンパニーだ。これまでに培った潤沢なリソースを活用して、日本の国力をボトムアップで高めるべく、アクセラレータープログラムを実施する。スタートアップとの協業によって、小規模事業者の経営課題も解決できるようなサービス創出や、地域貢献を目指すという。プロジェクトを統括する副社長の渡辺圭祐氏に、具体的に活用できるリソースや描く未来について話を伺った。 #募集 #渡辺パイプ #アクセラレータープログラム #アクセラレーターインタビュー #オープンイノベーション #スタートアップ #CrewwGrowth #大挑戦時代をつくる #Creww

【ビジネスアイデア募集】近代国家を作った薩摩藩・鹿児島の企業と一緒に、次の未来を切り拓きませんか|NTTドコモ主催

【オープンイノベーションインタビュー】 2021年9月13日より募集が始まる、「鹿児島アクセラレーター2021」。これは、鹿児島県内の企業と全国のスタートアップとのオープンイノベーションにより、新たな価値創出を目指す、NTTドコモ主催のプログラムだ。参加する地域企業は、南日本新聞と南日本放送、主に建設業を営む渡辺組の3社。そこに、NTTドコモが強力なサポーターとして参画する。今回のプログラムを主催する背景や期待することなどについて、NTTドコモ九州支社 鹿児島支店 法人営業部 部長の坂本亨氏に話を伺った。 #募集 #NTTドコモ #アクセラレータープログラム #アクセラレーターインタビュー #オープンイノベーション #スタートアップ #CrewwGrowth #大挑戦時代をつくる #Creww

伝統工芸品のカスタムオーダーサービスで、職人による手仕事のすばらしさを広めたい!|「magokoro(まごころ)」

【スタートアップインタビュー】 「大挑戦時代をつくる。」をビジョンに掲げるCrewwでは、毎月オンラインネットワーキングにて、事業会社・スタートアップ・個人起業家などの挑戦者をリコメンドしています。 CrewwのSTARTUP STUDIO(スタートアップスタジオ)プログラム運営をメインに担当する寺田 麗未が今回ご紹介するスタートアッププロジェクトは、magokoro(まごころ)です。 #studioインタビュー #インキュベーションプログラム #スタートアップ #STARTUPSTUDIO #magokoro #まごころ #伝統工芸品 #大挑戦時代をつくる #Creww
Facebook コメント