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火曜日, 11月 29, 2022

世界の食糧安全保障の課題を解決するため、アグテック投資対象を陸・海・宇宙分野に拡大しエコシステム強化

アブダビ投資庁は、革新的な農業技術をもつナノラックス、ピュアハーベスト・スマートファームズ、フレッシュトゥホームの3企業に合計AED 1億5,200万のインセンティブを提供するパートナーシップ締結を発表した。各企業の研究開発は、アブダビの持つアグテックエコシステムをより強化し、世界の食糧安全保障分野における課題の解決を推し進めることとなる。

長期的な世界の食糧安全保障の課題を解決する

これはアブダビ投資庁のもとで国内アグテックエコシステム強化を担う「Ghadan 21」の「アグテック インセンティブプログラム」を適用したものである。このプログラムは、国内外のアグテック企業を対象に投資を行うもので、今年初めには乾燥・砂漠気候地帯における次世代農業ソリューション開発のために3億6700万AED(1億米ドル)を投下してアグテックのパイオニア企業4社- AeroFarms(エアロファーム)、Madar Farms(マダール・ファームズ)RNZ(アールエヌゼット)、RDI)Responsive Drip Irrigation-RDI(アール・ディ・アイ)- のアブダビでの研究開発と生産施設設立むけに投資をしており、今回の3社を加えて合計7社のアグテック企業をアブダビに誘致している。

ADIO事務局長であるタリク・ビン・ヘンディ博士は、「アブダビは『砂漠を緑化』し、長期的な世界の食糧安全保障の課題を解決する』という使命を全力で推進している。アブダビ投資庁は革新的なアイデアが開花する環境を作ることにより、アグテック分野の急速な拡大を可能にしてきた。今年初めに提携した企業からの革新的なアイデアは、すでにアブダビにある24,000の農場の成長を後押ししている。ナノラックス社、ピュアハーベスト社、フレッシュトゥホーム社との提携は、陸・海・宇宙にわたるエコシステムに新たな領域を加えるでしょう」と話した。

ビン・ヘンディ博士はさらに続けて、「私たちは農業のバリューチェーン全体にイノベーションを推進し、相乗効果を生むことで、地域を超えてすべての農家、イノベーター、企業に利益をもたらしています」と述べた。

なお、ナノラックス社、ピュアハーベスト社、フレッシュトゥホーム社へのインセンティブはイノベーションに関連した高スキルを持つ人材の給与、ハイテク設備投資、土地、電気・ガス・水道費、知的財産のサポートなど各社のアブダビでの事業展開に使われる予定である。

ナノラックス社、ピュアハーベスト社、フレッシュトゥホーム社とパートナーシップ設立

米Nanoracks社のアウトポスト

国際宇宙ステーションの唯一の最大商業ユーザーNanoracks社

ナノラックス社は、米国に拠点を置く、国際宇宙ステーションの唯一の最大商業ユーザーである。2019年にアブダビのグローバル・テック・エコシステム「Hub71」に初のUAEオフィスを開設している。ナノラックスは、宇宙空間と同様に極端な気候条件を持つ場所で生産される生物や食物に関する知識と技術の進歩に焦点を当てた商業的な宇宙研究施設として、アブダビに初のアグテック宇宙研究プログラム「スターラボ宇宙農業センター(StarLab Space Farming Center)」を建設した。宇宙での技術は砂漠農業に応用され、差し迫った環境と食糧安全保障の課題に対処し、長期的な有人宇宙探査にも利益をもたらすのである。

事業開発・戦略担当の上席副社長であり、UAEナノラックスのトップであるアレン・ハーバートは次のように述べている。

「今日の垂直農業、都市農業、閉鎖環境農業に使用されている技術の多くは、30年前の宇宙研究から生まれたものです。これらの技術は宇宙探査に再び相乗効果をもたらすでしょう。私たちは、気候変動から食料安全保障に至るまで、地球上の大きな課題を解決する鍵は宇宙研究にあると確信しています。そして、アブダビのスターラボ宇宙農業センターはその始まりに過ぎません。私たちは世界的な研究開発チームを構築し、生物、技術、革新的な製品を生産し、商業化することで、地球の砂漠や過酷な環境での農業に革命をもたらすだけでなく、人類が宇宙の奥深くまで探索する方法をも変えることになるでしょう。」

最先端の食品生産システムを用いるPureharves社

Pureharvest社の栽培施設

ピュアハーベスト社は最先端の食品生産システムを用いて、気候制御された環境で新鮮な果物や野菜を栽培し、従来の農法に比べて水の使用量を7分の1に抑えながら、年間を通してどこでも生産を可能にする、技術を駆使したベンチャー企業である。
ピュアハーベストは、アブダビのアル・アインにある新しい農場でスマート農業とインフラ技術に投資し、ハードウェア設計の革新、人工知能、自律栽培とロボット、植物科学の研究、砂漠に最適化された機械などを通じて最適な栽培条件を実現する。また、動物由来でない、より高品質で健康的なオメガ3脂肪酸を栽培する商業規模の藻類バイオリアクター生産施設の研究開発と展開を進めている。

同社の共同創業者兼CEOであるスカイ・カーツ氏は、次のように述べている。

「革新的な栽培ソリューション開発を推進するADIOの支援は、国内外の食料安全保障に取り組み、イノベーションを追求する私たちのビジネスやミッションの強力な後押しとなりました。この支援により当社の研究開発能力を推進・拡大するために必要なリソースの確保やアブダビを戦略的拠点として位置付ける国際的なビジネス展開が可能となりました。このパートナーシップは、アブダビ政府の革新的なテクノロジー企業誘致に対する真剣な取り組みを物語っています。」

化学薬品を使用しない新鮮な魚や肉、野菜を提供する電子商取引プラットフォームFreshToHome社

FreshToHome社の加工施設内


フレッシュトゥホーム社は、化学薬品を使用しない新鮮な魚や肉、野菜を提供する電子商取引プラットフォームである。同社は、AIを活用したオークション・プロセスを通じて産地から直接品物を入手することで、サプライチェーン、在庫、物流の完全な管理を行っている。ADIOのパートナーシップにより実現するUAE内での陸上および海上でのオペレーション、加工能力の向上によりアブダビでの養殖技術全般、海洋および淡水魚種の養殖、精密農業などの専門知識が提供されることになる。また、革新的な養魚技術やコールドチェーンにも投資している。

同社CEO兼共同創業者であるシャン・カダビル氏は、次のように述べている。

「私たちは消費者、漁業者、農家により良い価値を提供しながら、持続可能な方法で食糧安全保障を促進するために、AIとナノ養殖の最先端の研究を利用しています。この目的のために、米国特許出願中のAIを活用した仮想商品取引所技術、電子商取引プラットフォーム、ナノ養殖技術を持ち込み、アブダビの食料生産と流通を強化したいと考えています。ADIOは私たちにとって素晴らしいパートナーであり、ADIOのビジョンの一部を担うため支援してくれたことに感謝しています。」

 アブダビ・インベストメント・オフィスについて

(ADIO)は、アブダビ首長国への投資を誘致し、促進する役割を担う政府機関である。ADIOは、革新的な投資家やあらゆる規模のビジネスに機会を提供し、アブダビ首長国のイノベーション・エコシステム全体とのつながりを促進して、エミレーツで起業し成長できるよう支援している。ADIOは、カスタマイズされた包括的なサービスとインセンティブを提供し、市場と地域全体での長期的かつ持続的な成功を実現するために事業を支援する。

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