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モノラボとは?

商品を作る前段階の、「何を作るか」を決めるオンライン参加型のモノづくりサービスです。現状のクラウドファンディングとは違い、どんな商品を支援するかではなく、その分野の商品が好きな人を集めて、アイディアを出し合い、理想の商品を具現化します。
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インタビュアー: Remi Terada/STARTUP STUDIO by Creww運営担当

・【ソロキャンプYoutuber茅ヶ崎みなみさんプロデュース】キャンパーの「ほしい」を実現した、キャンプ用カッティングボード
・STARTUP STUDIOに参加してみて
・* 自分のやりたいことを信じ、芯をぶらさない
モノづくりも時代に合わせてアップデートするべき
ー今回、モノラボをはじめようとした原体験みたいなものはありますか?
島谷:現在プロダクトデザイナーとして働いていて、商品化するまでのハードルや、販売後の売れ行きなど、なかなかうまくいかない事が多く、モノづくりも時代に合わせてアップデートするべきだと考えました。
作り手のメーカーやデザイナーだけでは、本当に使用するお客様が「欲しい」と思う商品が作れないのではないかと考え、その専門分野に詳しいインフルエンサーと協力をし、使用者のニーズを引き出し、商品に反映する事で、これから多様化していく時代に適したモノづくりの提案ができるのではないかと考えました。
このような課題感やアイデアを考えている時に、STARTUP STUDIOからの「新規プロジェクト募集!」というメールが送られてきて、勢いでバーっと打ち込み申し込みました(笑)。
【ソロキャンプYoutuber茅ヶ崎みなみさんプロデュース】キャンパーの「ほしい」を実現した、キャンプ用カッティングボード

ー今回モノラボ第一弾として、キャンプ用カッティングボードを製作されていましたね。当初から、キャンプなどのアウトドア用品を製作しようと考えていたのですか。
島谷:いえ、元々自分がプロダクトデザイナーということもあり、当初はイヤホンなどのガジェットを製作したいと考えておりました。ですが、メンバー内で話し合いをする中で、いきなり電子部品を製作するのはリスクが高いと判断し、違う物を製作しようとなりました。
電子部品ではないもので、皆さんに楽しんでもらえるものって何だろう?と考えたときに、キャンプなどのアウトドア用品がいいんじゃないかとなりました。
ーそうだったんですね!島谷さんもキャンパーなのかと思いました。
島谷氏:いえ、まったく(笑)ですが、今回茅ヶ崎みなみさんとモノ作りをさせていただき、これからやってみたいと思います。
ー茅ヶ崎みなみさんにはどのようにコンタクトをとったのですか。
島谷:まず、アウトドア用品を紹介しているYoutuberの方をいくつかピックアップし、ご協力いただけないか一人ひとりにアプローチしていきました。その中で茅ヶ崎みなみさんが一番共感してくださり、プロジェクトに参加いただくことになりました。
ーキャンパーの方からはどのようにアイデアを集めたのですか。
島谷氏:まず、茅ヶ崎みなみさんからYoutubeを通しアイデア募集を呼びかけて頂きました。ちなみに、以前イヤホンに関するアイデア募集をしたときは1600件くらい集まりまして。
数が集まるのは大体予想ができたので、今回はコアな層に向け深掘りしたアイデアのアンケート調査で、量よりも「質」を重要視しました。多分、1人につき作文用紙1枚分くらいの量を答えていただいたと思います。そこからじっくり内容を精査し、形にしていきましたね。
募集したこだわりアイディアの中から、意見の多かった3点を反映した「小さくても使いやすい」カッティングボード(まな板/天然木使用)に決定!

・木のぬくもりがある
・お皿としても使える
ー第1弾のキャンプ用カッティングボードは大反響でしたが、今後島谷さんが挑戦したいモノ作りはありますか。
島谷:そうですね。先ほどもお話した通り、自分としては電子部品のガジェットを作っていきたいという想いがあります。また、現在働いている会社でもスピーカーのデザインなどガジェットを対象としていますので、自分が持っている知見を活かしながら、イヤホンやスマホなどの最先端ガジェットをモノラボを通してつくっていきたいです。
STARTUP STUDIOに参加してみて
ー島谷さんは、自身でもデザイナーをされていたりと個人でも活動できるかと思いますが、STARTUP STUDIOに参加してみて良かった点はありますか。
島谷:一番大きなメリットとしては、他チームと足並み揃えて進めていくので、モチベーションを維持できる点だと思いました。
どうしても一人だと、やりたいけど行動にうつす前にやめっちゃったりと熱量を維持するのが大変だと思うので、定期的なピッチや面談で刺激し合えるメンバーと出会えたことは非常によかったです。
また、STARTUP STUDIOに参加することで、デザイナーとしての目線だけではなく、企画から製作、そして売るところまで一貫して携わることになるため、考え方も変われば、経営者目線も身についたと思います。
ー逆にこのような「ながら起業」をして大変だった点はありますか。
島谷:そうですね。やっぱり日中は本業があるため、取引先とのMTGの日程調整が大変でした。特に、先方が夜18時以降や土日の対応は難しいので、そのあたりの調整がめちゃくちゃ大変でしたね。
なるべくお昼休みの時間や、何とかお願いをして18時以降に調整して頂いたりしました。
自分のやりたいことを信じ、芯をぶらさない

ー半年間STARTUP STUDIOで活動してきて、いかがでしたか。何か大切にしたい点があれば教えてください。
島谷:まず一緒に挑戦をしてくれる熱量の高いメンバーに出会えることも大切ですが、色んな方からの意見やアドバイスを頂いて全部反映してしまうと、「結局何がやりたかったんだっけ?」となってしまうので、自分のやりたいことは信じて、芯の部分はぶらさずにやっていくことが大切だと感じました。
また、途中でやめてしまうのは本当にもったいないなと思いますので、思いついたアイデアは最後まで諦めずに挑戦し続ければ、何かしらの形になるんじゃないかなと思います。
ー島谷さんありがとうございます!これからもモノラボの活動楽しみにしております!