12.8 C
Japan
金曜日, 2月 3, 2023

「ブライダル×映画」異業種を結びつけた、共通のビジョン— “感動を届ける”新規事業「T&G Films」【後編】

俳優の別所哲也が代表を務める「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」を運営する株式会社パシフィックボイス。日本ではまだマイナーな短編映画を普及させるパイオニアとして注目を集めている。
そんな同社が“未体験の映画体験”をつくるパートナーとして選んだのが、結婚式をトータルプロデュースする株式会社テイクアンドギヴ・ニーズだ。両社は、格式高い迎賓館で上質な短編映画を楽しむ“非日常体験”をプロデュースし、映画史に新たな文化を醸成しようと奮闘している。「異業種のコラボが実現した理由は共通のビジョンがあったからです」と語るパシフィックボイスビジネスプランニングマネージャー・大橋哲也氏、テイクアンドギヴ・ニーズ新規事業開発部長・岩田能氏に協業に至るまでの道のりと今後の展望を伺った。
※この記事は、2017年11月16日、creww magagineにて公開された記事を転載しています。 

—現場と本部が満場一致で可決。
“感動を届ける”新規事業、始動—“感動を届ける”新規事業「T&G Films」【後編】

― 企画をブラッシュアップする段階で、苦労した点はありますか?
大橋:企画を通す段階では、あまり苦労がありませんでした。というのも、弊社が一方的に企画を売り込む形ではなく、テイクアンドギヴ・ニーズさんと一緒にビジネスプランを作ることができたからです。

小さな企業が大きな企業とコラボレーションするのは簡単なことではありません。大企業同士の場合は経営陣の合意でビジネスが始まることも少なくないと聞きますが、規模の小さな会社はお問い合わせフォームからアプローチをすることもあります。その場合、企画部署にプランが届く前に頓挫してしまうことも少なくないのです。

しかし、今回のコラボレーションでは事業開発を手がける部署とピンポイントでつながれた上に、経営指標を一から一緒に作っていただきました。最初から全国展開を行うなど、大変スムーズな取引だったと思います。

― もともと全国展開する予定で協業を決めたのでしょうか?
岩田:少なくともゴールは遠くに置かなければ、両者共に関わるスタッフが白熱しないだろうとは思っていました。しかし、最初は勿論実験的にスタートして徐々に展開していく予定でした。

ただ、全国の店舗にニーズのヒアリングを行ったところ、「チャレンジしたい」という声が多く聞かれました。一般的に本部の意向で新規事業が始まると、現場のスタッフ達が不満を抱くケースも少なくありません。ただ、今回のケースはCrewwコラボの最初から、過程を社内にオープンにしていたので徐々に興味が集まり巻き込みが機能したのだと思います。

― 現場の評判も良かったんですね。お客様の反応はいかかでしょうか?
岩田:ランダムでアンケート調査を行っていますが、9割以上のお客様から高評価をいただいています。「映画を観ることに特化した設備を持つ映画館での鑑賞と比較してどうか」という敢えてネガティブな問いに対しても圧倒的にポジティブな回答をいただけており、リピーターも徐々に増えてきています。まだまだ小さい市場ですが、このコラボレーションが持つポテンシャルの高さを感じています。

—忙しい毎日に、映画を通じて“非日常体験”を届けたい

― お客様の多くは、もともと短編映画が好きな方でしょうか?
大橋:事業を立ち上げた当初はそうでしたが、現在は短編映画のファンか否かを問わず、多様な年代の方にお越しいただいているようです。

岩田:全国なので地域によって驚くほど刺さるポイントの違いが見えてきていますが、足を運んでくださるお客様は、共通して“非日常体験”を求めています。平日仕事が終わった後に、チャペルでシャンパンを飲みながら映画を観る。これって、ちょっとした贅沢であり、忙しい毎日から少しだけ解放される時間です。

― まだまだ未開拓の市場なので、これからの展開が楽しみです。最後に、今後の展望を教えていただけますか?
大橋:様々なジャンルの短編映画を、より多くの世代に届けていきたいです。短編映画は種類が豊富なので、ロマンス作品を恋人とチャペルで観たり、アニメーション作品を家族とバンケットで楽しむなど、作品と観る場所の組み合わせによって楽しみ方が変わります。ただ映画館で観るよりも、結婚式場で観るからこそ非日常の思い出深い体験になることもあるでしょう。

岩田:短編映画は徐々にお客様の心をつかみ始めています。さらにそれを映画館以外の場所で楽しめるとなれば、映画体験そのものが変わってくる。課題は多いですが、これから長く愛され続ける文化を一緒につくっていければと思います。

 
T&G Films:https://www.tgn.co.jp/tandgfilms/
パシフィックボイス: http://shortshorts.org/ 
テイクアンドギヴ・ニーズ:http://www.tgn.co.jp/

Facebook コメント
PORT編集部https://port.creww.me/
PORT by Crewwは、Creww株式会社が運営する、社会課題をテーマに、新規ビジネス創出を目指すスタートアップ、起業家、復業家、 企業をつなぐ挑戦者のためのオープンイノベーションメディアです。

Featured

【熊平製作所×MAMORIO】創業125年のトータルセキュリティ企業が、スタートアップ共創で未来の「安心・安全」を創る

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】広島銀行とCrewwは、広島県下のイノベーションエコシステムの構築に向け、広島県内に新たな事業の創出を図ることを目的に「HIROSHIMA OPEN ACCELERATOR 2021(広島オープンアクセラレーター2021)」を共催しました。本記事では、プログラム参加企業である熊平製作所と、「なくすを、なくす」をミッションに、紛失防止デバイス「MAMORIO」を始めとした 様々な製品・サービスを提供するIoTスタートアップ「MAMORIO」との共創プロジェクトにフォーカス。株式会社熊平製作所 新規事業開発部 取締役部長 茶之原 氏に、プロジェクトの共創に至った背景や、スタートアップとの共創から実際に得た体感や変化について、お話を伺いました。 #広島銀行 #広島県 #イノベーション #広島オープンアクセラレーター2021 #熊平製作所 #MAMORIO #IoT #スタートアップ #共創 #新規事業 #協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

関東近郊2万坪の土地 × スタートアップで、今までにない斬新な “場” を作りたい|Gulliverが挑む!

【オープンイノベーションインタビュー】中古車売買でお馴染みの「Gulliver」を運営する株式会社IDOMが、2022年10月24日から「Gulliver アクセラレータープログラム2022」を実施。新しい購買体験の提供と、生活を彩るクルマの価値を創造する新しいコンセプト店舗の開発をテーマに、関東近郊に2万坪の土地を用意し、スタートアップの皆さんと一緒に新しい場づくりに取り組みたいという。具体的に、どのような構想を描いているのか。株式会社IDOMの経営戦略室チームリーダー、三樹教生氏に話を伺った。 #Gulliver #IDOM #スタートアップ #アクセラレータープログラム #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

スタートアップ募集!【豊富な開発技術力 × デミング賞大賞の社内風土】モノづくりメーカーのOTICSに、今求めるパートナーを聞く

【オープンイノベーションインタビュー】高出力・低燃費・低エミッション化などの要求に対し、積極的な技術提案と高精度な品質で応えるOTICS(オティックス)の自動車部品は、多くの車種で採用されています。一方で、120以上の国と地域が目標に掲げる「2050年カーボンニュートラル」に向け「脱炭素化」の企業経営に取り組むOTICSは、初めてのアクセラレータープログラムを開催。豊富な開発経験と生産技術力を活かせる協業案、自然環境保全や社会・地域に貢献できるアイデア等をスタートアップから広く募集します。デミング賞大賞も受賞したOTICSの社風、アクセラレータープログラムの開催に至った背景や、募集ページだけでは伝わらない魅力、プログラムに関わる方々の想いを、株式会社オティックス 経営管理本部TQM経営戦略室 係長 奥村守氏に話を伺いました。 #OTICS #自動車 #カーボンニュートラル #アクセラレータープログラム #協業 #スタートアップ #デミング賞 #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる

OPA × somete の挑戦|「まちクロッ」でファッションロス問題の解決を目指す!

【Creww Growth活用協業事例インタビュー】金沢フォーラス、キャナルシティオーパ、横浜ビブレなど、OPA・VIVRE・FORUSの3ブランドを主軸に、都市型商業施設の開発運営を行う株式会社OPA。そんな同社は2021年、「OPAアクセラレータプログラム2021」を実施し、地域と連携したファッションロス削減に取り組むsometeとの協業をスタートさせた。OPAとsometeは具体的にどのような実証実験を重ねているのか。株式会社OPA 事業創造部 新業態開発チームの安達有美氏と、someteを運営する株式会社Play Blue代表の青野祐治氏に話を伺った。 #OPA #somete #オープンイノベーション #活用協業事例インタビュー #CrewwGrowth #Creww #大挑戦時代をつくる
Facebook コメント