丸井グループの事業の方向性
丸井グループはこれまで、顧客や社会の変化に合わせ、事業構造とビジネスモデルを転換してきた。世の中の環境がデジタル技術の進化により大きく変化する現在、丸井グループのビジネスモデルも有形投資から無形投資への大きな転換期を迎えている。これまでの小売×フィンテックに、共創投資と新規事業投資からなる「未来投資」を加えた新たな三位一体のビジネスモデルを推進することで、「知識創造型企業」へと進化し、さらなる企業価値の拡大をめざしている。

「okos」について
当社グループの「未来投資」では、「サステナビリティ」「Well-being」「デジタル(DX)」などによるインパクトと収益の両立をめざす。新規事業投資は社内での事業開発によるイノベーション創出、共創投資は社外とのコラボレーションによるイノベーション導入をめざしている。

これまでも、つみたて投資専門の「tsumiki証券株式会社」やマルイと暮らすシェアハウス「MARUI TOCLUS(マルイ トクラス)」などの社内での新規事業開発や、社内外のピッチ開催といった多様なパートナーとのオープンイノベーションを進めてきた。
今後、こうした取り組みを加速するために設立したのが、新会社「okos」である。「okos」は、事業開発部門ではなく独立した企業として活動し、スピードを持ってインキュベーションするとともに、社内起業家人材の育成プラットフォームとしての機能も果たすものである。
また、「okos」の社外取締役には、スタートアップ支援で豊富な経験を持つ郡裕一氏を招聘。郡氏は、これまでも当社グループの新規事業開発プログラムに携わるなど、さまざまなサポートをいただいており、「okos」においても、メンバーのメンタリングやサービスのローンチにあたってのアドバイスなどにより、早期事業化に尽力する。
郡 裕一氏

一橋大学卒業後、株式会社エフ・コード、RenRen(NYSE:RNRN)の日本市場ソーシャルゲーム・プラットフォームのPMを経て、2010年にOtsumu株式会社を創業。2017年にベンチャーキャピタル「REALITY ACCELERATOR」、2020年に日欧に投資を行うベンチャーキャピタル「NEXTBLUE」を立ち上げ、200社以上のスタートアップのメンタリングなど事業のオンボーディングを支援。当社の新規事業開発プログラムにも尽力。
<ネーミング、ロゴデザインに込めた想い>
新会社「okos」のネーミングは、「今までなかったものを新たに生じさせる」「新しく物事を始める」に由来し、新規事業を「興す」という意味が込められている。また、ロゴは「実現したいビジョンを掲げる」「風を起こし吹かせ続ける」ことの象徴として、旗をモチーフとしたデザインとし、未来に向かう起業家の意思や姿勢を表現している。ネーミングおよびロゴデザインは、佐藤オオキ氏率いる世界的なデザインオフィス「nendo(ネンド)」によるものだ。

今後の取り組み
「okos」がインキュベーションするのは、リアル店舗ではなくECを核としたビジネスである。WebサイトやSNS、オウンドメディアなどオンラインでのコミュニケーションを行い、ECに送客することで顧客との関係を始める。同時に、WebメディアやECの補完としてリアル店舗を活用した常設ショップやポップアップストア、イベントなどを実施することで、顧客の体験価値の向上を図る。そうした取り組みを経てファンになった顧客に対し、EC・店舗での決済やクレジット機能の提供や会員募集などを行いLTV(生涯利益)の向上につなげる、独自のビジネスモデルを展開する。

「okos」は、「サステナビリティ」「Well-being」「デジタル(DX)」を領域とした事業からスタートし、収益化した事業をさらに独立させ子会社化することで、グループの中長期的な収益貢献につなげていく。
当社グループは、「okos」の取り組みによる新規事業の立ち上げと早期事業化で、継続的な事業拡大を図る。その中で、年間2億人が来店するマルイ店舗や700万人を超えるエポスカード会員、モノづくりや接客・販売に精通した人材などのリソースの活用、および丸井グループのビジョンに共感した個人や企業といったさまざまなステークホルダーとの共創により、インパクトと企業価値向上の両立を目指す意向だ。
社名 | 株式会社okos |
所在地 | 〒164-8701 東京都中野区中野4-3-2 |
代表者 | 青井 浩 |
事業概要 | グループ内の新規事業の立ち上げと早期事業化および継続的な事業拡大 |
URL | 株式会社丸井グループ https://www.0101maruigroup.co.jp |
