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KOIL MOBILITY FIELDの特徴
・ドローンや自動運転など、ロボットの開発検証の内容に合わせた場を複数用意。
・受付窓口を簡略化したワンストップによる手続きでの利用が可能。
・都心からのアクセスが至便で、近隣に宿泊施設、商業施設があり、中長期的な開発検証に有利な立地。
また、今後さらに開発・実験をサポートする各種施設がオープン予定。
※1 KOIL:『Kashiwa-no-ha Open Innovation Lab』の略称。
(参考リリース:https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2014/0410/)
※2 KOIL TERRACE:「イノベーションキャンパス地区(複合用途型産業創出地区)」初の産業創出拠点として2020年1月にオープンした賃貸オフィス。
(参考リリース:https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2020/1216/)
設置の背景~リアルな環境下での開発検証の場を用意~
当施設は、自動運転やマイクロモビリティ、ドローンなど、成長が期待される日本のロボット関連産業において課題とされてきた開発中のロボットを安全に使い勝手よくテストできる「開発検証フィールド」となる。
柏の葉ではこれまで多くの実証実験やロボット開発の相談が寄せられてきたが、公道を利用する開発検証や実証実験は行政などとの手続きに時間がかかることが多く、スピード感を求めるベンチャー企業等のニーズに応えられないことがあった。また、特にドローンの場合は、開発時に懸念される機体の暴走防止のために、全面をネットで覆った緩衝ネット付飛行場でのテスト環境が求められる。
一方、自由にロボットをテストできる検証フィールドは、首都圏エリアで少なく環境が十分とは言えない。そこで、都心からのアクセスも良い柏の葉スマートシティに当施設を設けることで、多くの企業や大学等の研究開発者の利用が期待されている。また、迅速で簡易な手続きで開発検証が行え、使い勝手がよいテスト環境を整備することにより、当施設を起点として、「イノベーションキャンパス地区」内へのさらなるロボットやモビリティの開発に取り組む企業の集積や研究機関の誘致を進め、柏の葉の街づくりのビジョンである新産業創出をさらに加速させることが可能となる。
KOIL MOBILITY FIELDの施設構成

interpoint (interword separation)「モビリティサーキット」(全長400m、幅員7m)
― 自動運転、走行中ワイヤレス給電、歩行支援ロボットなどのマイクロモビリティ開発
interpoint (interword separation)「ドローンフィールド(緩衝ネット付飛行テスト施設)」(23m×18m×高さ9m)
― 水素燃料電池ドローン、有人ドローンなどの開発
interpoint (interword separation)「草刈りフィールド」(1,245㎡)― ロボット草刈機の開発
interpoint (interword separation)「作業室(トレーラーハウス)」(約㎡(フィートコンテナ基)、電源・空調完備)
― モニターや充電環境を備えたコントロールルーム
新産業創造に向けた三つ巴の支援体制
当施設の整備によって、サービス実証フィールドである「イノベーションフィールド柏の葉」におけるプロジェクト受け入れ体制が強化される。さらに、柏の葉IoTビジネス共創ラボの一環として、ラボ会員へはMicrosoft Azureのサブスクリプション無償枠提供を開始※3。KOIL MOBILITY FIELDにて開発されるドローンやロボット等では、様々なデータを取得して機体をコントロールすることが求められるため、Microsoft Azureサブスクリプションの提供によりロボット開発のサポートも可能となる。
柏の葉スマートシティにおいてIoTを活用したまちの課題解決、および「イノベーションフィールド柏の葉」における実証を通じた社会実装・新産業創造の実現を加速させる。
※3 参考リリース: https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/0610_02/

「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」および「イノベーションフィールド柏の葉」について
The Kashiwanoha Smart City concept is being promoted by Kashiwa City and Mitsui Fudosan through public-private-academic collaboration under the three themes of "environmental symbiosis," "health and longevity," and "creation of new industries," with the aim of building a model for problem-solving urban development around the world.
新産業創造のテーマのもと、2018年6月には「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」(幹事企業・事務局:三井不動産ほか)が設立され、個別のワーキンググループに参画する企業により、柏の葉エリアに構築されたIoT実証フィールド環境を活用したIoT技術の普及や活用、IoTビジネスの機会創出を目指してさまざまな実証実験が行われてきた。
柏の葉IoTビジネス共創ラボでは、今回のプロジェクトの他にも様々なIoTの取り組みを「公・民・学」連携で幅広く実施していくとともに、IoTビジネス共創ラボ初の取り組みとしてラボ会員へのMicrosoft Azureの提供を整備するなど、柏の葉スマートシティにおけるIoTを活用したまちの課題解決の実現を目指す。
柏の葉スマートシティでは、「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」における取組みを含み、AI・IoTおよびライフサイエンス・メディカルの2分野にフォーカスを絞り、柏の葉の街を舞台にした実証プロジェクトの受け入れを一括して行う「イノベーションフィールド柏の葉」(【WEB】 https://innovation-field-kashiwanoha.jp/ ), the company provides a demonstration platform for a wide range of private companies to work together to create new products and services.
イノベーションキャンパス地区とは
柏の葉エリアは、千葉県・柏市・千葉大学・東京大学・UR都市機構・三井不動産が共同策定した「柏の葉国際キャンパスタウン構想」に基づき、国際学術研究都市・次世代環境都市を目指す街づくりが進められている。同構想では、先行開発エリアである「駅前街区」に対し、その隣接する北側一帯を次期開発エリア「イノベーションキャンパス地区」と位置づけ、公・民・学連携による開発が進行している。「イノベーションキャンパス地区」では、居住機能に加え、業務・研究機能や商業機能を同エリアに集約させ、職住が近接し、街の賑わいを生む多機能コンパクトな街を目指している。

Facility Overview
名 称:KOIL MOBILITY FIELD (コイル モビリティ・フィールド)
住 所:千葉県柏市正蓮寺393番地 中央135街区1内
交 通:つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅 徒歩11分
開 業 日:2021年6月15日(予定)
事 業 主:三井不動産株式会社
運営委託先:ドローンワークス株式会社
敷 地 面 積:6,545㎡
柏の葉キャンパスエリアについて
柏の葉スマートシティは、都心から約30分とアクセスも優れており、東京大学や千葉大学をはじめとする国内屈指の研究機関が柏の葉キャンパス駅半径2km圏内に集まる知の集積地でもある。公民学連携でスマートシティ構築を進めており、スタートアップや大学の技術を活用した実証実験にも積極的に取り組んでいる。イノベーション拠点「KOIL」は2014年からオープンしており、起業家やクリエイターが集まり交流が活発である。これらの柏の葉キャンパスエリアの特性を活かし、「KOILTERRACE」に集まるワーカーや入居企業とも、一緒に新たなイノベーションを作り出す連携を見据えている。
Mitsui Fudosan Co.
柏の葉スマートシティweb https://www.kashiwanoha-smartcity.com/
街づくりを通じて社会課題の解決に挑戦し、新たな価値を創っていく総合デベロッパー。柏の葉スマートシティにおいては、AI/IoTなど新技術の導入によるデータ駆動型のスマート・コンパクトシティの形成を目指しており、国土交通省「Society5.0」の実現に向けたスマートシティモデル事業の先行モデルプロジェクトに選定された。今後は、健康・医療に係る医療機関サービスのスマート化に取り組む。また、三井不動産グループは、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわちESG経営を推進することで、日本政府が提唱する「Society5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えている。
Mitsui Fudosan Group's Contribution to the SDGs
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/esg_csr/
三井不動産グループは、「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、人と地球がともに豊かになる社会を目指し、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわちESG経営を推進している。当社グループのESG経営をさらに加速させていくことで、日本政府が提唱する「Society 5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えている。
*なお、本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における3つの目標に貢献しています。
目標8 働きがいも経済成長も
目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
目標11 住み続けられるまちづくりを