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当実証実験のこれまでの取り組みとして、ANA Digital Gateと日立は、2022年7月4日~11月20日に北海道のゴルフ場にて、店舗のDX支援およびマーケティング支援を目的とした「指静脈スマートチェックイン」の実証実験を行いました。第二弾の今回は、ANAグループでリテール戦略を推進している全日空商事が全体戦略立案として加わり、実証実験の場をANA FESTAに移し、「顔認証スタンプラリー」の企業のマーケティング活動における有用性および広告媒体の価値を検証します。

安全・安心な顔認証による来店チェックインとANAのマイル積算で、新たな顧客体験を提供
これまでANA FESTAでは、2021年8月27日に開店した無人決済店舗「ANA FESTA GO羽田B1フロア店(呼称:エイエヌエー フェスタ ゴー)」を始め、様々な取組みを行ってきました。
この度、新たな取組みとして、顧客自身のカメラ付きデバイス(タブレット、スマートフォン)でお客様情報(氏名・メールアドレス等)と顔情報を専用サイトより事前登録し、対象店舗に来店した際に、店頭設置のタブレット端末で顔認証(来店チェックイン)することで、ANAのマイルが貯まり、さらにANA FESTAでのおすすめのお土産情報などを入手、顔認証(来店チェックイン)の回数に応じて、ボーナスマイルも貯められる「顔認証スタンプラリー」の実証実験を実施することが決定しました。
当実証実験を通じて、新たな顧客体験を提供することで、店舗集客を図り、さらにANAマイレージクラブお客様番号(10桁)に紐づく属性・利用データを元に、多様化するニーズに合わせたマーケティング活動を進めます。
なお、顔情報そのものは、生体情報を復元できない形に暗号化する日立の独自技術PBIにより、端末やクラウド上に保管しないため、生体情報が漏えいし、なりすましに悪用される恐れはありません。
日立は、2023年2月に、さまざまなシーンにおける、安全・安心かつ快適な生体認証の新サービス創出に向け、パナソニック コネクトと協業を開始しており、当実証実験は、パナソニック コネクトの顔認証と日立のPBIを組み合わせた初の取り組みとなります。
Future Development
今後4社は、当実証実験を通じて、ANAのマイルと生体認証の最新暗号化技術PBIを掛け合わせた「顔認証スタンプラリー」のマーケティング活動における有用性および広告媒体の価値を検証し、得られた知見を生かして、事業化を目指します。
さらにANA Digital Gateと日立は、ANA FESTAにとどまらず、顧客の購買・観光導線を始めとした様々なシーンにおいてもサービス展開を図っていくほか、ホテルなどのチェックインや決済などサービス拡充の検証を進め、顧客体験価値の向上と企業のマーケティング活動支援を行い、安全・安心かつスマートなデジタル社会の実現に貢献します。
※1 PBI(Public Biometric Infrastructure):指静脈や顔、虹彩などの生体情報を暗号化し、登録・照合することで、安全かつ確実に本人を特定する日立の独自技術。
PBI を活用した日立の生体認証: https://www.hitachi.co.jp/finance/innovation/pbi/index.html
「顔認証スタンプラリー」 実証実験の実施概要

<イメージ写真>

implementation period | 2023年3月29日 ~ 2023年9月30日(予定) |
target group | ANA FESTAの対象店舗 来店者 |
登録機器 | 専用の登録機器は不要。 お手持ちのカメラ付きデバイス(タブレット、スマートフォン)にて、登録が可能 キャンペーンサイトURL*: https://www.ana.co.jp/ja/jp/mycampaign/anafesta_stamprally_2303/ |
認証機器 | ANA FESTAの対象店舗のタブレット(iPad) |
特典内容 | ANAのマイル* 初回登録で50マイル 顔認証(来店チェックイン)1回ごとに30マイル 顔認証(来店チェックイン)回数に応じて、さらにボーナスマイル(初回、2、4、10回目) ※同日中、同一対象店舗での来店チェックインの上限回数は1回です。 ※期間中における来店チェックインの上限回数は20回です。 ※本実証実験により積算するマイル数は最大900マイルです。 |
対象店舗 | ANA FESTA(11空港20店舗) ・新千歳空港:千歳ロビー店、千歳7番ゲート店、千歳9番ゲート店 ・仙台空港:仙台ゲート店 ・羽田空港:羽田B1フロアギフト店(ANA FESTA GO)、羽田到着ロビーギフトショップ、羽田53番ゲートギフト店、羽田61番ゲート店、羽田65番ゲート店 ・広島空港:広島ゲート店 ・松山空港:松山ゲート店 ・山口宇部空港:宇部ロビー店 ・福岡空港:福岡国内ロビー店、福岡7番ゲート店、福岡8番ゲート店 ・長崎空港:長崎ゲート店 ・鹿児島空港:鹿児島2階ロビー店 ・那覇空港:那覇ロビー1号店、那覇ゲート店 ・石垣空港:石垣ゲート店 ※営業時間は、航空機の運航状況により、変更する場合があります。 詳しくは、以下のURLから店舗情報をご確認ください。 https://www.anafesta.com/shops/ |
Role of each company | 1.ANA Digital Gate:サービス企画、設計、運営 2.全日空商事:全体戦略立案、サービス設計 3.ANA FESTA:実証実験における対象店舗の提供、サービス運営 4.日立:PBI用いた「生体認証統合基盤サービス」の提供*QRコード |
*ANAのマイル詳細

Related News Releases
・日立、パナソニック コネクト共同ニュースリリース(2023年2月27日)
「日立とパナソニック コネクト、生体認証のグローバルな展開・加速に向けた協業を開始」
https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2023/02/0227.html
今回の顔認証スタンプラリー実証は、日立のPBIとパナソニック コネクトの顔認証を連携した、第一弾の取り組みです。
・ANA Digital Gate、日立、ジー・プラン共同ニュースリリース(2022年6月29日)
「ANA Digital Gate、日立、ジー・プランが共同実証実験をスタート 【国内初】生体認証とマイル・ポイントを組み合わせたスマートチェックインサービス」
https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2022/06/0629a.html
・日立ニュースリリース(2020年10月29日)
「安全な生体認証を実現するクラウドサービス『生体認証統合基盤サービス』を提供開始」
https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2020/10/1029a.html
ANA Digital Gateについて
ANA Digital Gateは、2016年10月にANAグループの全日空商事株式会社とデジタルガレージグループの株式会社DGフィナンシャルテクノロジーの合弁会社として発足以来、「決済&マーケティングプラットフォーム」を基盤として、 「安心安全な決済」、「効果的な集客」および「顧客体験価値の向上」の実現をサポートするソリューションを提供しています。
name of company | ANA Digital Gate株式会社 |
Establishment | 2016年10月3日 |
Location | 東京都中央区銀座七丁目17番15号 |
representative | 齋藤 謙治 |
uniform resouce locator | https://www.ana-dg.com/ |
全日空商事について
全日空商事は1970年、ANAの航空機運航業務に必要な物品調達、空港店舗業務等を目的に設立されました。 その後、50年以上にわたる活動を通して、多彩な事業を展開。「エアライン系商社」というユニークな存在として、独自の道を歩んでいます。
name of company | 全日空商事株式会社 |
Establishment | 1970年10月15日 |
Location | 東京都港区東新橋一丁目5番2号 汐留シティセンター |
representative | 國分 裕之 |
uniform resouce locator | https://www.anatc.com/ |
ANA FESTAについて
ANAが就航する国内空港に店舗を構える「ANA FESTA」では、各地の名産品や飛行機グッズ・旅行カバンなどを販売するギフトショップや、スピーディーに食事を提供するフードショップを展開。 その地域ならではの商品を中心に、現地スタッフが厳選し、お客様の様々なニーズにお応えできるよう幅広い品揃えを心掛けています。また、当店オリジナル商品の開発や提案にも力を注いでいます。
name of company | ANA FESTA株式会社 |
Establishment | 1986年4月21日 |
Location | 東京都大田区羽田旭町10番8号 ANA Blue Base内 |
representative | 中越 忠昭 |
uniform resouce locator | https://www.anafesta.com/ |
About Hitachi, Ltd.
日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。金融・官公庁・自治体・通信向けITサービスやお客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、産業流通、水インフラ、ヘルスケア、家電・空調システム、計測分析システム、ビルシステムなどの幅広い領域でプロダクトをデジタルでつなぐ「コネクティブインダストリーズ」と、自動車・二輪車の分野で先進技術を提供する「オートモティブシステム」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じて社会課題を解決します。
グリーン、デジタル、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2021年度(2022年3月期)の連結売上収益は10兆2,646億円、2022年3月末時点で連結子会社は853社、全世界で約37万人の従業員を擁しています。
name of company | 株式会社日立製作所 |
Establishment | February 1, 1920 |
Location | 1-6-6 Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo |
representative | 小島 啓二 |
uniform resouce locator | https://www.hitachi.co.jp/ |
