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そんな中、大阪メトロ アドエラではスタートアップの斬新なアイデアや先進的な技術を取り入れ、協業による新規事業を生み出すべくアクセラレータープログラムを開催する。大阪メトロ アドエラの新規事業創出を担う事業創造本部の奈良大和氏に、オープンイノベーションに取り組む背景やスタートアップとの共創に向けた狙いや想いを伺った。
未来への可能性を拓く大阪メトロ アドエラの挑戦

ー 初となるアクセラレータープログラムを開催する大阪メトロ アドエラですが、新規事業開発を推進している背景はどこにあるのでしょうか?
奈良:人口減少などの社会課題は鉄道事業の収益にも大きく影響してきています。そこで、従来の鉄道事業にかわる新しい収益の柱をつくることが会社全体の最重要課題となっています。それに向けて、広くスタートアップの方とのコラボレーションを通じて、未来への可能性を拓く挑戦をおこなっていきたいという想いがあります。
Osaka Metro Group全体として鉄道事業の収入が人口減に影響されてきたことを背景に、2年ほど前より2025年に向けて新しい収益の柱を作っていこう!という動きがあったのですが、コロナ禍でさらに拍車がかかりました。
火付け役として期待するスタートアップ共創

ー 新規事業開発を推進する手法はいくつもあると思うのですが、スタートアップとのオープンイノベーションを選択理由されたのはなぜなのでしょうか?
奈良:未来が見えない中で、従来の鉄道事業の枠組みを超えて新たな価値を創造していくためには、さまざまなパートナーとの協創が不可欠です。確実性を重視する傾向が強く、どうしてもスピード感といった面では弱かったのです。
いざ自社で新しいアイデアを出して新規事業をつくろうとしても、スピード感を持って進めていくカルチャーがないので、限界を感じていました。そういった点の火付け役としてスピード感を持ったスタートアップの方々との協業に可能性を感じたため、アクセラレータープログラムの開催を決めたんです。
ー 今回アクセラレータープログラムの開催にあたって、どのような社会課題の解決を目指しているのでしょうか?どのようなテーマを設定されましたか?
奈良:今回は、Osaka Metro利用ユーザーとの新しい関係性、体験の進化つながるようなサービスを生み出していくための布石だと考えています。
交通広告の新しい価値の創出/新規メディアの創出/集客・回遊を促進する新たなコンテンツ開発の3つのテーマを設定しました。「移動すること」を支援する事業なので、「移動」をより快適に、体験の質をあげることに寄与して、大阪のローカル経済を結びつけ大阪の街を活性化させていきたいIt is.
ー このプログラムで実現したいことを教えてください。
奈良:3つの領域で新規事業の創出を目指しています。下記3テーマの中で、実現可能な事業アイデアを一緒に練り上げていただける協力関係を築きたいと考えています。
②対象企業: 分野、業種を問わず、すべてのスタートアップ法人がエントリーできます。
③募集テーマ
●交通広告の新しい価値を生み出す
●OMGの駅・電車・施設を利用するお客様への新たなメディア開発
●集客・回遊を促進する新たなコンテンツ開発
<募集キーワード>
#AI #位置情報 #DX #VR #映像解析#IoT #マイクロモビリティ #Maas #Saas #クラウドサービス #地域通貨 #ビッグデータ #センサー #プラットフォームビジネス #音声データ #ローカルビジネス #デリバリー #シェアリングエコノミー
笑顔があふれる元気な大阪を取り戻し、大阪から元気を広めていく

ー あらためて大阪メトロ アドエラの特徴、ビジョン、ミッションについて教えていただけますか?
奈良:株式会社大阪メトロ アドエラは、大阪の中心部を網羅する「Osaka Metro Group」の駅や車内、施設にアクセスする人々に、リアルな生活動線上で的確に情報を届ける広告会社です。モビリティメディアを科学とテクノロジーで進化させ、ターゲットを絞り込んで情報を届ける「今だけ、ここだけ、こんな方だけ」のマーケティングを実現して、笑顔があふれる元気な大阪を取り戻し、大阪から元気を広めていくことを目指していますThe following is a list of the most common problems with the
具体的には、蓄積したお客さまのデータから得られるインサイトを武器に、既存事業の進化、新規事業開発を推進しており、OOH+αの新たな価値を創り出すことをしております。
※OOHとは:サイネージなど、自宅以外の場所に設置された屋外広告
大阪エリアの活性化につながるエネルギーを作り出したい

ー アクセラレータプログラムを実施するにあたっての社内の反応はどのようなものがありますか?
奈良:初の試みであり、スタートアップから幅広いアイデアが集まることに社長はじめ周囲の期待感はとても大きいです。新しい事業の道筋をスタートアップと共に作っていきたいと思っています。
ーオープンイノベーションを推進する上で大切にしたいことを教えてください。
奈良:ユーザーに価値在る新しいものを提供できるかがどうかを重視しています。それをすることで関わる方々が、どういうふうにメリットを享受できるのか、イメージをなるべく解像度あげてもてるようにすることが大事だと思っています。最終的には、「人」ですね。担当メンバーの想いと情熱が大切だと信じています。
ー最後にエントリーを検討されるスタートアップにメッセージをお願いします。
奈良:客観的な批判精神も大事ですが、お互いの良いところ、可能性に目を向けて信頼できるパートナーシップを築いて、大阪エリアの活性化につながるエネルギーを作り出しましょう!
name of company | 株式会社 大阪メトロ アドエラ |
Establishment | 2021年4月1日 (大阪メトロより独立) |
株主 | 大阪市高速電気軌道株式会社(100%) |
representative | 大矢 雅士 |
Business Overview | 交通メディアの展開、企画制作 |
uniform resouce locator | https://www.osakametro-adera.jp/ |
