業務提携の目的
JR東日本グループは、グループ経営ビジョン「変革 2027」における「くらしづくり」の実現に向け、「Beyond Stations構想」を推進している。リアルの交流拠点である駅の強みを活かしながら、デジタル領域も組み合わせたJR東日本グループだからこそ提供できる新しいサービスを顧客目線で創造し、駅をビジネスの発信拠点へ変革している。
一方、HIKKYは「最も魅力的なバーチャル世界とアクセスを提供する」をコンセプトに、世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット」を主催し、多くのナショナルクライアントのバーチャル展開を手掛けている。また、単なるバーチャル上の空間作りにとどまらず、新しいコミュニケーションや文化の創出を行うことで、バーチャルとリアルをつなぐXR領域の発展を目指している。
3社の知見を組み合わせ、リアルとデジタルを融合させた未来の新たな体験価値を創出し、XR市場をリードしていくことが業務提携の目的である。
「バーチャル秋葉原駅」について
本業務提携による最初の事例として、2021年8月14日~8月28日に開催する世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット6」に「バーチャル秋葉原駅」を出展する。キャラクターやコンテンツが国内外の来場者を迎えるとともに、実在する駅のように改札を通過したり、電車に乗ってVR世界をめぐることができる。また、エヴァンゲリオン、ちぃたん☆、ホロライブの人気キャラクターが空間を彩るなど、「Beyond Stations構想」が目指すリアルとデジタルを組み合わせた新たな体験価値を提供する。なお、バーチャル空間に登場するモザイクアートが、実在するJR秋葉原駅構内において期間限定で掲示される。
「バーチャルマーケット6」の来場方法については、以下HPを参照。VR機器を持っていなくても、PCから来場可能である。
https://vket6.v-market.work/access

「バーチャル秋葉原駅」を「バーチャルマーケット6」の入口と位置づけ、様々な取り組みが展開される。今後は、この「バーチャル秋葉原駅」に様々な企業の参画を募り、リアルな秋葉原と同様、バーチャル空間においてもコンテンツの集積地として価値ある空間づくりを進められる。
バーチャルマーケットとは

バーチャル空間上にある会場で、アバターなどの様々な3Dアイテムや、リアル商品(洋服、PC、飲食物など)を売り買いできる世界最大のVRマーケットである。開催期間中は24時間運営されていることから、日本はもとより世界中から100万人を超す来場者を誇る、ギネス世界記録™にも認定※されたVRイベントだ。商品売買の他にも、会場内で乗り物に乗ったり、映画を見たり、音楽ライブに参加するなど、バーチャル空間ならではの”体験”も提供。さらに来場者間で音声によるコミュニケーションが可能で、現実世界で一緒に街をめぐっているような臨場感が楽しめる。
3Dデータ商品の個人間売買を目的に始まったバーチャルマーケットですが、近年では大手企業の参入などによりリアル商品の販売も充実し、VRコマースの新たな可能性を創出している。
※バーチャルマーケットは「バーチャルリアリティマーケットイベントにおけるブースの最多数」としてギネス世界記録™に認定された。
JR東日本の「Beyond Stations構想」とは

JR東日本は、これからも、ヒトの生活における「豊かさ」を起点として、リアルの交流拠点である駅の強みを活かしながら、JR東日本グループだからこそ提供できる新しいサービスを顧客の目線で創造し、駅をビジネスの発信拠点へ変革する。また、デジタル領域においても顧客一人ひとりと深くつながることで、One to Oneのアプローチも進める。
そのため、デジタル顧客接点となるプラットフォームの整備・強化を推進している。そして、リアルとオンラインがシームレスにつながる様々なサービスをJRE POINT(デジタル共通基盤)でつなぎ、JRE POINTを基軸としたロイヤルカスタマー戦略を推進する。これにより、JR東日本グループならではのデジタルトランスフォーメーションを実現しながら、既存の枠組みを超えて顧客に提供する価値を最大化し続けていくのである。
各社代表コメント
<東日本旅客鉄道株式会社 代表取締役副社長 事業創造本部長 喜㔟 陽一>
当社はこれまで駅において様々なサービスを展開し、多くのお客さまが楽しんでいただける空間を構築してまいりました。駅で体験いただいている楽しさを、急速に発展しつつあるバーチャル空間、XR領域においてもご提供していきたい。そんな思いの中で、今回の提携を実現いたしました。XR領域で高い技術力を持つHIKKY様とともに、当社グループの持つこれまでのノウハウを最大限に活用し、リアルな駅を入口として、バーチャル空間にシームレスに遷移していただく体験を構築してまいります。様々な方が楽しんでいただいている駅だからこそ、そこを入口とすることで、バーチャル空間を多くの方が楽しんでいただける、より身近な場へと昇華をさせていきたいと考えております。
当社は、今後もBeyond Stations構想の推進を通じて、リアルとデジタルがシームレスにつながる様々なサービスを生み出し、お客さまのより豊かで便利なくらしづくりに取り組んでまいります。
<株式会社ジェイアール東日本企画 代表取締役社長 赤石 良治>
JR東日本グループの総力を結集して未来の駅のあり方を志向するBeyond Stations構想にXR領域で参画できることを光栄に思っています。
世界最大のバーチャルマーケットに「秋葉原駅」を出展するということは、多くの側面を持つBeyond Stations構想の中でも最も「振れ幅の大きい」打ち手であるとも言え、駅の空間価値を非線形的に高めていく大きなステップとなるこの事業を成功に導くために、培ってきたプロモーションフレーム、デジタルソリューションをベースとし、顧客体験価値の最大化に繋がるチャレンジを進めてまいります。
具体的には、当社の強みである「交通広告」「リアルプロモ-ション」といった領域とこの度のHIKKY様との業務提携により高度化が期待されるXR領域との連携強化、先進的なデジタル広告媒体の開発、OMO型施策の加速度化などを展開し、お客さま・クライアントの皆さまに駅・車両の未来を、社会的課題解決の糸口を体感していただけるよう取り組んでまいります。
<株式会社HIKKY 代表取締役CEO 舟越 靖>
SNSのFacebook社はメタバース企業を目指すと発表しました。日本でも百貨店や航空会社などの大手企業が相次いで仮想空間でのサービスを打ち出しています。このように、XR市場は世界的に大資本参入のニュースが日常となっています。当社はスタートアップではありますが、「バーチャルマーケット」をはじめとするVR空間のマーケットプレイス事業を通して、出展数や集客数における記録的な実績を持っています。企業のVR事業化実績も150社以上、その豪華コンテンツとクリエイターの創作コンテンツは双方が来場者への満足度を高めています。
この業務提携ではJR東日本様とjeki様が持つ社会インフラ機能と、上記したHIKKYの豊富なVR技術やノウハウを合わせて、全世界と繋がれるXRステーションの実現を目指していきたいです。また、多くのクリエイターやパートナー企業様と共に、誰もが使いやすく楽しみや豊かさを得ることができる、そんな夢のあるバーチャルとリアルの融合サービスを提供していきたいと思っております。
name of company | 東日本旅客鉄道株式会社 |
Establishment | 1987年4月1日 |
Location | 東京都渋谷区代々木二丁目2番2号 |
representative | 代表取締役社長 深澤 祐二 |
Business Overview | 旅客鉄道事業 貨物鉄道事業 旅客自動車運送事業 索道業 travel agency 倉庫業 駐車場業 広告業 図書・雑誌の出版業 finance business 前払式支払手段の販売業及びゴルフクラブ会員権、テニスクラブ等のスポーツ施設利用権等の販売業 電気通信事業 情報処理及び情報提供サービス業 損害保険代理業その他の保険媒介代理業 自動車整備業及び石油、ガス等の燃料、自動車用品の販売業 旅行用品、飲食料品、酒類、医薬品、化粧品、日用品雑貨等の小売業 旅館業及び飲食店業 一般土木・建築の設計、工事監理及び工事業 設備工事業 電気供給事業 動産の賃貸業及びイベントに関するチケット販売、クリーニング、写真現像等の取次業 不動産の売買、賃貸、仲介、鑑定及び管理業 輸送用機械器具製造業 精密機械器具及び一般産業用機械器具製造業 看板・標識案内板等の製造・販売業 遊園地、体育施設、文化施設、学習塾等の教育施設、映画館等の経営 清涼飲料水、酒類の製造及び水産物の加工・販売業 骨材・石工品及びコンクリート杭・ブロック等の製造・販売業 |
uniform resouce locator | JR東日本:東日本旅客鉄道株式会社 (jreast.co.jp) |
name of company | 株式会社HIKKY |
Establishment | 2018年5月1日 |
Location | 〒150-0011 渋谷区東3丁目24-2 恵比寿STビル2F |
representative | 舟越 靖 |
Business Overview | VR、AR、MR等XR関連事業 |
uniform resouce locator | VR法人 HIKKY – HIKKY |
