音声によるマイクロ・ロボットタクシー Mopiの呼び出し
パーセプティンは、高精度GPSやコンピュータビジョンなどのセンサー情報を統合する独自のソフトウェア技術によって、LiDARや高精度3Dマップを使用しない、超低コストの自動運転ソリューションを開発しました。自動運転の車両が安価であれば、高齢ドライバーによる事故や公共交通の衰退による交通弱者の増加といった社会課題を抱える地域にも、自動運転のモビリティサービスを導入していただくことが可能になります。
この自動運転ソリューションを活用したマイクロ・ロボットタクシー Mopi(以下、Mopi)は、地方の地域住民の生活交通や観光スポット間の移動手段としての、まったく新しいコンセプトのマイクロモビリティ(短距離の移動手段)です。Mopiは目的地までの最適なルートを選択して走行します。

高齢者に寄り添う、対話エージェントとの自然な会話による呼び出し機能
昨年度の「平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ」において、パーセプティンはマクニカと共同で、来場者の回遊性の促進やアトラクションとしての集客力の検証および商用サービスとして提供するための運用面や技術面の課題抽出を目的に、2019年11月から2020年3月まで合計16日間の自動運転のモビリティの実証実験を実施し、600人以上の公園来場者に試乗してもらう経験をしている。その試乗者のアンケートから、社会実装に対する大きな期待が確認できた反面、いくつかの課題が明らかになった。
そのひとつは、路線バスのように時刻表に基づいて定められたルートを運行するのではなく、オンデマンドで利用できるモビリティサービスへのニーズが大きいものの、特にMopiのメインターゲットである高齢者にとって、スマートフォンのアプリでの呼び出し操作が難しいということである。そこで、コトバデザインの対話エージェントとの自然な会話で、誰でもが簡単に呼び出しができる仕組みを開発した。指示を受けたMopiは、自動的にユーザーが待つ場所に向かうのである。

社会実験について
概要平城宮跡歴史公園の朱雀門ひろば(朱雀大路)に、病院やスーパーや駅などの仮想のスポットを設定し会話端末を設置。その端末と会話して呼び出すことによって、利用者が待つスポットにMopiが迎えに行く。利用者が乗車し、車内のタッチパネルで認証を行うと、Mopiは指定した目的地に向かう。

- 先着順(無料)で「会話での呼び出し」と「自動運転車の試乗」の体験ができる。
- コーン・バーで実証区域を囲ったうえで、セイフティドライバーが同乗し、安全を最大限確保した形で走行する
- 乗車後にアンケートを実施する。
- ドライバーと試乗者の検温、乗車前の車内アルコール消毒など、十分な新型コロナウイルス感染症対策に留意して実施される。
- 来場の際はマスクを着用すること。
Date and Time:1月28日(木)から31日(日)
午前10時から午後3時まで
雨天の場合など、中止となることがある。
Location
国営平城宮跡歴史公園朱雀門ひろば 大宮通り寄りのスペース
検証すること
・会話での呼び出しの体験価値(アンケート)
・自動での迎車を含む自動運転車の乗車体験の価値(アンケート)
・対話エージェントの認識精度
自動運転車:macniCAR-01
二人乗りの超小型モビリティ(セイフティドライバーが同乗しますので、試乗は一人)

本実証実験を実施するにあたり、損害保険ジャパン株式会社による⾃動運転実証実験のリスクアセスメントを実施。 損害保険ジャパン株式会社様は⾃動運転の更なる普及に向けて、⾃動運転走行の安全⾯を⽀えるインシュ アテックソリューション「Level IV Discovery」の商品化を進めている。
Level Ⅳ Discovery専用サイト:https://level4-discovery.org/