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sakakibara (species of evergreen sacred to Shinto, Cleyera japonica):前回のAichi Matching2019 Batch01では当日の商談会で延べ60件以上の商談が行われました。その中から10件を超える協業案件が生まれ、実用化に向けた次のステップに進んでいます。

市場の競争環境が厳しくなってきている昨今、例えば中国の深センでは「朝に試作品を頼むと夕方には何らかの形で物が返ってくる」とか、開発環境のスピードがますます激化しています。このように変化の激しい今、愛知県が今後生き残っていくためには、やはりオープンイノベーションによる取り組みが重要になってくる。全国的な潮流として、他地域でもオープンイノベーションの取り組みが行われていますから、さらに愛知県でも今後力を入れ、次年度以降も広げていきたいと思います。

今、愛知県では2022年3月末を目標に「ステーションAi」というスタートアップの支援拠点の準備を進めています。それまでに、愛知県としてどのような形でスタートアップを支援出来るのか、どのような形での支援が必要とされているのかをしっかりと理解して準備していかねばなりません。本日(イベント当日の2019年11月25日)記者発表した2020年1月16日にWeWorkグローバルゲート名古屋に開設される「ステーションAi早期支援拠点」が、ステーションAi開設までの間のスタートアップの支援拠点となります。
Aichi Matching開催の仕掛け人
小田:そもそもAichi Matchingとは、愛知県と過去120社を超える大手企業とスタートアップの事業共創をサポートしてきたCreww(クルー)株式会社がタッグを組んで、モノづくり企業を中心とした愛知県内の企業と、斬新なアイディアや新しいテクノロジーを駆使して新たなビジネスやサービスを展開する日本全国のスタートアップとのコラボレーションを創出するビジネスマッチングプログラムです。特徴としては、弊社が過去に120回以上開催したアクセラレータープログラムを通して培った大手企業とスタートアップの協業のノウハウを詰め込んだ、通常のビジネスマッチングよりもマッチング・協業精度の高いプログラムになっています。

Crewwは4200社を超えるスタートアップのコミュニティを持っています。そのスタートアップのコミュニティに、愛知県内の「事業課題がある一方で、新規事業アイデアもあるが、進め方や手法に迷っている」という企業に対するコラボ提案をオンライン上で募集します。
募集ページを見たスタートアップからは「この事業を、お互いが持っているアイデアと掛け合わせることで共に創っていきませんか」という提案が届きます。あくまでも目的は商談。名刺交換から始めるのではなく、最初から商談のような具体的な話ができるよう事前に事業内容、協業内容を確認〜選考した上で面談ができるのが「Aichi Matching」というプログラムです。
Aichi Matching 2019 Batch02とは?
Batch02では、Batch01を通して頂いたフィードバックや反省点を活かして、スタートアップと参加企業がより深い角度でマッチングDayを迎えることができるようにブラッシュアップしました。本プログラムを通して、本気の事業パートナーが見つかり参加企業の目的が達成できるようなプログラムにしたいと思っています。
そこでポイントになるのが以下の3つです。

ポイント①「名刺交換で終わるマッチングイベントじゃない!」
名刺交換はしようと思えば誰でもどこでもできます。なので名刺交換で終わるマッチングイベントではなく、マッチングイベント時に商談ができるイベントにする。商談ができるまでの体制、状態をプログラム期間中に作っておく。そこを我々Crewwがやりたいと思っております。
ポイント②「本気の提案から事業パートナーが見つかる!」
スタートアップは基本的には、普段、かなり少ないリソースの中で事業をしています。そのリソースを使って企業さんに提案をしてきます。なので本気の提案が多い。本気で「一緒に新しい事業を創ろう!」と思ってくれるような事業パートナーが見つかる。そういったプログラムに仕立てあげたいと思っております。
ポイント③「参加企業間の成功体験やナレッジの共有ができる!」
愛知県には意外と企業間のネットワークが少ないという風に感じております。もちろん、○○会や○○協議会など色々なネットワークはあるんですが、オープンイノベーションや新規事業の共創など、外部と一緒に組んで何かを創り出すという点になると、ノウハウ共有をしているような企業間ネットワークが愛知県は少ないようです。
Aichi Matchingに参加する事業会社の皆さんは、同じような課題感を持っていると思います。そこで、自分たちでうまくいった事例や失敗した事例などをぜひ共有するような場にしていきたいと思っています。
こんな愛知県企業に参加して欲しい!

1つ目は、自社の事業課題は見えているけれども、その解決方法がなかなか自分たちでは見つけられない、かつ、その解決方法を持っているような事業パートナーと出会えない企業。こちらに当てはまる事業会社にもっとも参加して頂きたいと思っています。
前回非常にニーズが多かったのが残りの2点です。新規事業のアイデアを形にする、生み出すところがなかなか自社内ではうまくいかない、という方が非常に多かったです。この点をスタートアップと協業することで創っていく、そういった想いを持っている愛知県の事業会社様に是非参加してもらいたいと思っております。
どんなスタートアップが参加するのか?

実際にどのようなスタートアップが参加してくるのか。冒頭の2つに関しは自社が持っているサービスやプロダクトを事業会社に導入してもらい、サービスの成長を通じ、愛知県の事業会社様と一緒に新しいものを生んで成長したい、というスタートアップ。3つ目は、新しい事業の共創の機会を作りたいと考えているスタートアップです。そういったスタートアップが多く参加してくると思います。
Bach1の実績とは?

そもそもBach1の実績はどうだったのでしょうか。
8月26日から9月6日の2週間にわたり、オンライン上でエントリー募集をしました。エントリーページをCrewwのウェブサイト内に作り、オープンにされたこのページに全国のスタートアップがAichi Matching参加企業にエントリーしてくるという形です。
Aichi Matchingには愛知県の事業会社14社が参加しました。そこに対してスタートアップ49社から160件のエントリーがありました。

最終的にマッチングデイに参加した事業会社は9社。この9社に対してマッチングデイに参加したスタートアップは33社。ここで64件のマッチング案件が生まれました。この中で継続している案件は合計37件。その中の14件に関しては具体的な協業の形がある程度見えています。

残りの23件は継続して協議を続けています。この数字は11月半ばに1度進捗を確認したものですが、マッチングがあった件数の58%が継続して協議を行っており、22%が具体的な協業を念頭において協議・検討をしているという形になっています。

エントリー募集は1/14から!

1月14日(火)からオンラインのページ上で募集情報がオープンになっております。そのエントリー期間も前回と同じく2週間。その後、1月27日から1週間ほどで書類選考が行われ、2月14日(金)に1日かけて東京でマッチングイベントを行います。10時から18時の間でマッチングデイという形で1社30分の入れ替え制の大商談会を行います。
愛知県の事業会社様と共に愛知発の新規事業を創り出したい!自社のリソースを掛け合わせることで事業成長を加速させたいスタートアップ企業の皆さま、まずは募集ページよりエントリーください。皆様のご参加をお待ちしております。

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